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第101話

Author: 猫ちゃん
空は彼女に背を向け、細長い指でネクタイを緩めていた。

「何もしないから安心しなさい。早く休むといい」

「逃げ道」なんて、最初から用意してくれないのだ。

凪は、それ以上何も言わなかった。

彼女が着替えてベッドに横たわり、スマホをいじり始めた。

その時、バスローブをまとった男が部屋に入ってきた。胸元からは、引き締まった美しい筋肉がのぞいている。

凪は視線をそらしたままスマホを置くと、ぎゅっと目を閉じた。そして、焦り混じりの声で言った。「もう寝ます」

空はベッドの上のふくらみを見つめ、声を少し落とした。

「おやすみ」

ゆっくりとベッドに近づいた彼は、凪のためにランプを消した。それから暗闇の中を歩き、小さなソファに身を横たえた。

広い部屋は静寂に包まれていた。

二人の穏やかな呼吸音だけが、小さく響き合っている。

……

朝。

見知らぬ部屋だったこともあり、あまりよく眠れなかった凪は、早くに目を覚ました。

時間はまだ早く、彼女は静かに起き上がった。

離れたところからソファを見ると、丸くなって眠る男がまだ深い眠りの中にいた。

音を立てないよう慎重に動きながら、彼女は
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