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冒険者登録

作者: チビ
last update publish date: 2026-10-06 23:50:45

ギムレットが領地につきスクロールを設置した次の日。キリアがテレポートでやってきた。

長閑な田舎で何もない。

辺境に近い為住人も疎らだ。

アマリリス伯爵家の収入は王家からの維持費とたまにある回復魔法の依頼費だ。

去年からキリアの莫大な給金が入ってきてるが、長年の質素倹約を貫きキリアの給金には殆ど手をつけてない。

馬鹿な男の慰謝料も半分は残っている。

新しい領地も人は少ないく農業地で王家の兵士達が護ってきた。

新しい騎士団を作る事と、辺境伯に騎士団が出来るまで護ってもらうように交渉すること。

こちらからはポーションや回復魔法と食料を交渉材料にする。

ギムレットは部下に作らせた契約書を確認し深い溜息を吐いた。

回復魔法を使える者は元々大人しく優しい性格の者が多い。

攻撃魔法使いや騎士や兵士達はどちらかというと激しく、攻撃的な性格が多い。

その当主なら真反対の性格であり、現辺境伯はギムレットと同じ年で学園でも関わりのない関係だった。

現辺境伯の息子夫婦は他界してギルバートと同じ年の息子が1人いると言う。

辺境伯とギムレットはまさに陰と陽。

辺境地を護る兵士達が怪我したり亡くなったりと目の当たりにしてきた現辺境伯は学園時代にギムレットに「役立たず」と言い放った。

魔法は使えば魔力を使う。

辺境地の兵士の治療は人数が多すぎて、傷も深い。

30年前のスタンピートで当時学園生だったギムレットも呼ばれた。

辺境地の兵士や王家の兵士達達が大勢スタンピートにあたり、怪我人も死者も大勢いた。

まだ若く言っても仕方ないとわかっていても、もっと魔力量があれば。

上級魔法を使えればとギムレットもギムレットの両親も悔しい思いをしていた。

それは現辺境伯も同じだった。

ただその思いのほかに、もっといい武器やいい防具そして自分が強ければと・・・・。

勿論スタンピートにあたった兵士やその家族も。

現辺境伯の当時の言葉は八つ当たりであり、やるせない気持ちだったりで抑えきれずに出た言葉だった。

今でもあの言葉はギムレットの深い傷だ。

幸い言われたのはギムレットだけだった。

回復魔術師として呼ばれた両親や親戚達には聞かれず、言われずにすんだ。

学園を卒業すると王都に留まり、領地に戻ったがイリスやキリアが監禁されてるとセバスが寄越した従者がきてすぐに王都に戻った。

現辺境伯になった時か辺境伯とは関わってない。

5日後会う約束をしているが、気が重い。

一方領地にやってきたキリアは、髪をポニーテールにし、自分でデザインした冒険者用の服に着替えた。

ストレッチ性に優れ防御力もあるそれは騎士服をイメージして作った。

魔法を弾くように魔法陣を裏に刺繍したローブを被り、領地の屋敷のバンに冒険者になって来ると伝え辺境地に魔法を使い飛んできた。

アマリリス領は日の当たりも良く平和な領だったが、辺境地は寂れてガラの悪い者が多く薄暗く汚れた領だ。

領に入る前に通行許可をとる。

門番が数人いて、キリアは若い門番の所にいった。

門の前で入領する為に通行料を払う。

門番に銅貨5枚を渡して冒険者ギルドの場所を聞く。

「お嬢ちゃんが冒険者になるのか?」

顔を確認する為フードを脱がされしゃがみ込んだ門番が心配そうに聞いた。

「冒険者になるのが夢なの」と頷いた。

異世界と魔法があるなら冒険するのは当たり前だとキリアは思っており、やっと冒険者登録できる年になったのだから登録し、あわよくば辺境地の魔物を見たいとやってきた。

「お嬢ちゃん親はどうした?」まだ幼い子供のキリアが、1人でいるのが不自然で、冒険者になるとやってきた事でなんとなく察していたが確認の為に質問した。

「遠くにいるよ」キリアのその言葉を門番が勘違いし、アマリリス領の孤児だと判断した。

「家族は他にいないのか?」

「兄がいるよ」

「お兄ちゃんはどこにいるんだ?」兄がいると答えたキリアに1人ボッチじゃないんだなと門番が安堵した顔をするが

「お母さんとお父さんのとこ」とキリアが答えたため、居た堪れない表情を浮かべた。

「冒険者になるのはいいが危険な事はしちゃダメだぞ!」とキリアの頭を撫でる。

キリアは門番が勘違いしてることに気づかず元気良く頷き

「またね〜」と手を振って門を離れていった。

「孤児か?」

近くにいた別の門番が若い門番に声をかけた。

近くにいた為会話が聞こえてきたのだ。

「ああ。まだ小さいのにな」とキリアが走っていった方を見る。

「かわいい子だったな。可哀想に・・・」

門番に勘違いされキリアはアマリリス領の孤児と思われた。

門番に勘違いされ孤児認定されてるとは気づかず、辺境地にあるアマリリス領に近い町の冒険者ギルドについた。

昼間の時間帯でもありギルド内は人がいなかった。

カウンターにいき、フードを外すとカウンターにいる受付けスタッフに話しかけた。

「冒険者登録して」

スタッフはキリアが入ってきたのを知っていたので、カウンターから出てきて対応してくれた。

「文字わかるかな?」受付の紙を渡され、近くのテーブルで常備されてる羽ペンにインクをつけ記入していく。

名前をリアとし、歳を書く。それだけで登録でき、スタッフはペラペラのプレートがついた皮のネックレスをつけてくれる。

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