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第217話

Author: タロイモ団子
「白石さん、これほど手間暇かけて私に語りかけてくださるなんて」

紬は言葉を切り、渚の読み取れない表情を見つめた。

「西園寺さんの知能の低さを教えたいのか、それとも、望美のために男を一人恵んでやれとでも言いたいのかしら」

渚は極めて複雑な眼差しを彼女に向け、最後に「自業自得にならないようにな」という一言を残してボックス席を去った。

紬はスマホの録音停止ボタンを押した。

――つまらない。本当につまらない。

あと二言三言引き出せれば、証拠としての完璧さは揺るぎないものになったはずだ。

剛のさっきの拳がもし飛んできていたら、護身用のスタンガンで彼のあそこを半身不遂になるまで痺れさせてやったのに。

それはそれで、いい供養になったはずだ。

レイが将来、いつか「女なら誰でも犯すような過ち」を犯したとしても、それは情状酌量の余地があるというもの。

紬は中身がただの水だったグラスを置いた。

美咲とレイがまだ戻らないのを不審に思い、ウェイターに声をかけて席をキープさせたまま、お手洗いへと向かった。

「何をするつもり!?言っておくけど、これ以上手を出したら通報するわよ!」

「姐さん
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