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第218話

Author: タロイモ団子
紬は渚と共に救急車に乗り込んだ。

美咲とレイは、事情聴取のため警察署へ向かった。

道中、渚の顔は血まみれだったが、その口はやけに饒舌だった。

「紬、自分を責めないで。あんな状況なら、誰だって助けに入るよ。傷は見た目が派手なだけで、実は大したことないんだ。処置が終わるまで、待っていてくれないか?少しの間でいいんだ」

外科の急診室に運び込まれる直前、渚は不意にそう頼んできた。

紬は不可解に思ったが、自分たちのために体を張ってくれたことを考え、頷いた。

「わかった」

渚はようやく安心したような表情を見せ、医師によって診察室へと運び込まれていった。

ドアが閉まった瞬間、男の顔から先ほどまでの優しく可憐な表情が消え去った。

――やはり、この手は何度やっても面白いほど決まる。

女という生き物は総じて情に脆い。特に紬のような、愛に飢え、男のわずかな善意に全霊で縋り付くようなタイプはなおさらだ。

彼女は、自分がかつて成哉に救われたあの夜の再現をさせられていることにすら、気づいていない。

道中、あんなに心配そうな顔をしていた彼女を思い出し、渚は愉悦に浸った。

――望美が新浜で受
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