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第332話

Author: タロイモ団子
結局、この騒動は警察の立ち会いのもと、二人の女が謝罪と賠償を受け入れることでようやく収束を見た。

彼女たちはあくまで背後に黒幕はいないと言い張り、単に「烏羽」の繁盛を妬んだこと、そして自身の配信への耳目を集めるための狂言であったと主張し続けた。

カナは義憤にかられた様子で吐き捨てた。

「なんて図々しいんでしょう!こんな人たちがいるなんて信じられません。紬さんの備えが万全でなかったら、今日で『烏羽』はめちゃくちゃにされていたところですよ!」

紬はただ、静かに微笑みを浮かべるにとどめた。

あの姉妹の言葉など、毛頭信じてはいない。

真に金銭が目的ならば、これほどのリスクを冒して派手な立ち回りを演じる必要はない。粗悪な模造品を密かに売り捌くだけで十分なはずだ。

背後で糸を引き、「烏羽」という甘い蜜を狙う者、あるいは自分に憎しみを抱く者――心当たりは枚挙にいとまがなかった。

「前向きに捉えましょう。少なくともこの騒動のおかげで、『烏羽』は災い転じて福をなしたと言えるわ」

紬はカナの肩を軽く叩き、立錐の余地もないほど客で溢れかえる店内へと視線を促した。

カナは茶目っ気たっぷりに
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