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9.情欲(※)

Penulis: 酔夫人
last update Terakhir Diperbarui: 2025-11-27 19:00:01

いつも蒼に抱かれるときは熱くなる心が凪いでいて、何となく気づいていたとしても、実際に好きを自覚してから心に棲みついていた蒼が消えていた事実に心がすうっと冷めた。

そんな私の心情に気づいていたのか。

蒼は私を一度強く抱きしめると、抱き上げて寝室に連れていった。

 *

 

「ん……」

唇が軽く触れ合わせて始めたキスは瞬く間に呼吸もままならない濃厚なものになった。

絡め合う舌の感触に唾液があふれ、二人分の唾液をごくりと音を立てて飲み込めば蒼の目が満足そうに細められた。

「あっ……」

その表情に私のナカが痺れて濡れる。

じわりと溢れたもので下着が濡れるのを感じた。

蒼はじれったくなるほど丁寧に私を裸にし、泣きたくなるくらい丁寧に私の体を解していった。

「早……くっ……」

熱を欲して先に音を上げたのは、昂った体を持てあました私のほう。

その言葉に顔をあげた蒼の目は欲望にぎらついていたけれど、私の反応を見る余裕はあった。

蒼は私の膝裏に手をかけ、羞恥心を煽るように大きく左右に割り開いた。

その間に腰を据え、腹につきそうなほど反り返っていた自分のそれにゴムをつけ、体の入口にその先端が微かな水音を立てて埋まると私の体は歓喜に震えた。

「挿入れるぞ」

ぐっと体を押し上げられる感覚がした瞬間、私の体が口を広げて蒼を受け入れたのを感じた。

焦っていても私を何度も抱いた蒼は効率よく私の体の解してくれて、蒼が私の抱き方を覚えていてくれたことをホッとしている気持ちを隠したくて、自ら足を大きく広げて蒼を奥まで誘い込んだ。

「あ……あぁ……」

最奥までみっちり埋まる感触に吐息が漏れた。

 *

 

「あっあっ……あんっ、ふあっ……」

私のナカが馴染むのを待って蒼が動き出すと、ナカの刺激に声が漏れた

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