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第96話:元彼でも男だからね

Author: Sunny
last update publish date: 2026-07-20 21:00:46

なんか、あっさりと解決して変な感じがする。

昔からそうだった。

変に機械に強いから。

こういうのはすぐに、触って解決してくれていたことを思い出す。

それに、翔太は相変わらず変わらない。

困っていると、言葉より先に手が動く。

方向が少し独特でも、ちゃんと助けようとしてくれる。

その感じが懐かしくて、少しだけ胸が温かくなる。

その時。

翔太がふと、眉を寄せた。

「ていうかさ」

さっきまで機械を触っていた時より、少しだけ声の温度が違った。

私は顔を上げる。

「何?」

翔太は工具ポーチを手にしたまま、少し姿勢を正した。

袖をまくった腕が見える。

仕事帰りなのに、立ち姿が妙に綺麗だった。

少しだけ落ちた前髪。

疲れているはずなのに整った顔。

低い声。

普通に、腹が立つくらい相変わらず顔がいい。

「危ないからね」

「え?」

「俺だからいい、じゃなくて」

翔太の視線がまっすぐ来る。

「男の人を、簡単に家に入れない方がいいよ」

落ち着いている。

でも、少し怒っている。

私は一瞬だけ言葉に詰まった。

いや。

怒られている。

怒られているんだけど。

……顔が、とにかく良い。

なんで説教してるだけなのに、
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