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第1011話

Author: 風羽
佐藤玲司は夜通し車を走らせ、C市へ向かった。

深夜、粉雪が舞い散る中、小林墨の「私はあなたが好きなのよ」という言葉が、頭の中離れることはなかった。

外はすでに白い雪が積もっていた。

真冬の深夜を走る車内で暖房もつけず、シャツ一枚の佐藤玲司の体は凍えきっていた。しかし、心の中はまるで燃え上がる炎のようだった。

小林墨に対する自分の気持ちが、分からない。

今まで、じっくり考えたこともなかった。

いつも、彼が愛し憎んできたのは別の人だった。

しかし今、「私はあなたが好きなのよ」という言葉が耳元で鳴り響き、消えない......

5時間後、佐藤玲司の車は小さな洋館の前に止った。

洋館の玄関前は、うっすらと雪が積もっていた。

C市にも雪が降っていた。世界中が雪に覆われているようだった。そして佐藤玲司の心にも。彼は鍵を取り出し、門を開け、ゆっくりと小林墨が住んでいたこの世界へと足を踏み入れた......

庭いっぱいの椿が、炎のように真っ赤に咲いている。

軒下には淡いピンク色のガラスのランプがたくさん吊り下げられていた。かつての佐藤家の豪華なものとは違うけれど、一つ一つが可愛ら
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