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第1040話

Author: 風羽
夜になり、あたりは静まり返っていた。

ここはレストランだったが、享楽的な雰囲気はそこにはなく、まるで時間が止まったかのように、桐島宗助の見つめる後ろ姿だけがそこにあった。

清水霞は少し顔を傾けた――

大きな窓の外では、月が西に傾き、まるで二人の過ぎ去った愛のようだ。

胸が締め付けられるような思いで、何かを言おうと唇を動かしたが、結局何も言えなかった。そして、強張った体をゆっくりと前に進め、ゆっくりと彼の傍から離れていった。

「霞」

桐島宗助は彼女に声をかけた。

彼は急いで彼女の細い手首を掴み、放したくなかった。彼女が去ってしまうのも、他の男のところへ行ってしまうのも、絶対に嫌だった。

胸の痛みは、彼女が振り返ってくれることでしか癒せない。

しかし、彼女は振り返らなかった......

清水霞はうつむいて、掴まれた手首を見た。彼女は腕を引っ張ったが、桐島宗助は強く握っていて、びくともしない。

しばらくして、彼女は静かに言った。「放して」

もちろん、桐島宗助は放そうとしない。

清水霞は力を入れて手を引き抜いた。肌が擦れてひりひりと痛んだが、そんなことはどうでもよかっ
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