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第1018話

Auteur: 風羽
桐島霞は実に如才ない人だった。

お正月早々なのに大変な役目を引き受けてくれた。桐島霞は感謝の気持ちを込めて、10万円の交通費を使用人に渡した。おかげで相手も文句一つ言わず、翌日にH市へ飛んだ。飛行機が着陸するとすぐ、桐島邸へと向かった。

桐島宗助は重要な人物だったため、お正月の時期でも家にはほとんどいなかった。

挨拶回りで家を空け、慰問などに追われていた。自宅に戻ったのは、夜9時半を回っていた。

彼が車から降りると、家の使用人が駆け寄り、小声で言った。「奥様が人を使って招待状を送ってきました。お昼頃に届いたのですが、重要な用事があるようで、その方は8時間くらいもじっと待っていたのです」

桐島宗助はわざと優雅に歩きながら、微笑んで言った。「なぜ、彼女が俺のことを思い出したんだ?もしかして.....」

後半の言葉は、彼は口にしなかった。

彼は桐島霞にうんざりしていて、彼女に会う気はなかった。

二階に上がり、書斎で一口お茶を飲んで仕事に取り掛かろうとしたが、どうも落ち着かない。そこで首をゆっくり回し、中村秘書を呼んで言った。「招待状を持ってきてくれ。会わないけどな」

中村秘
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