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第1055話

Author: 風羽
「津帆、お父さんももう若くないんだ」

......

九条津帆は、父親の言葉に胸が締め付けられる思いだった。

「カチン」と音がした――

金色のライターから、オレンジ色の炎が上がった。

九条津帆はその炎を見つめながら、気のない声で言った。「お父さんはまだまだ若いから、これから子供が増えるかもしれないね」

九条時也は、息子に呆れた。「津帆!」

九条津帆は軽く笑った。「会わないとは言ってないでしょ!」

そう言うと、彼は先に立ち上がり、外へと向かった。九条時也はその後ろをついて行ったが、数歩歩いたところで振り返り、独り言ちた。「津帆は秘書を連れて帰ってないようだな!」

きっと、パーティーでナンパしたんだ。

まったく、若い奴は......

......

1階のパーティー会場は、グラスがぶつかり合う音で賑わい、とてもいい雰囲気だった。

九条津帆は、そこで中野明美に会った。

実は、彼は以前から中野明美を知っていた。E国で同じ大学に通い、留学生の中でも有名な二人だった。しかし、九条津帆は休暇中はいつも九条美緒と一緒にいたので、中野明美とは数回顔を合わせた程度だった。

香市に
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