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第650話

Penulis: 風羽
九条時也はホテルに駆けつけた。

その時、田中詩織は抗生物質とワインを飲んで、意識朦朧の状態だった。彼はすぐに彼女を抱きかかえ、近くの病院へ連れて行った。医師は胃洗浄と浣腸を行い、夜通し治療を続け、ようやく一命を取り留めた。

夜が明け始め、田中詩織は病室で目を覚ました。

彼女は白い壁と、かすかに薬の匂いがする病室を見回した。

九条時也は窓際に背を向けて立っていた。

一晩中付き添っていた彼の髪は少し乱れていたが、それがかえって男らしい魅力を引き立てていた。

田中詩織は鼻をすすり、「時也!」と呼んだ。

九条時也は振り返らず、窓の外の朝焼けを見ながら静かに言った。「本当に死にたいと思わないのなら、こんな無茶はもうするな。今度は、助からないぞ」

「あなたはやっぱり、私のことを心配してくれているのね!」

九条時也はゆっくりと振り返り、複雑な表情を浮かべていた。

だけど、田中詩織はなりふり構わず布団を払いのけ、彼に駆け寄り、抱きついた。そして彼の胸に顔を埋めながら、切ない声で言った。

「時也、私のことを心配してくれているのね!そうなんでしょう?もう過去のことは水に流して。あなた
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