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第1074話

Author: 桜夏
この二年の間、たとえ二人の間に何の感情も芽生えず、お爺さんとの契約が終わっても、あるいは透子が自分と離婚したとしても。

自分の気持ちにさえ気づいていれば、堂々と彼女を再び追いかけることができたはずだった。

だが、蓮司は自らの手で、その可能性のすべてを破壊してしまったのだ。

透子を何度も傷つけ、もともと愛されてなどいなかった関係は、今や彼に対する憎しみだけに変貌している。

彼は透子にアプローチする資格すら失い、ただ他の男たちが彼女の周りに群がるのを、なすすべもなく見ていることしかできない。

蓮司は深く目を閉じた。今起きているこのすべては、運命の悪戯としか言いようがない。

彼はもちろん美月を恨んでいる。だが、二年前の自分はおろか、つい二ヶ月前の自分ですら、まさかこれほどまでに透子を深く愛しているとは思いもしなかった。

実のところ、機会はもっと早くからあったのだと、蓮司は思う。

高校時代、彼は透子と同じクラスだった。彼らはとっくに知り合っていたのだ。彼は誰よりも先に、その特権を手にしていたはずだった。

しかし、なぜすべてが今日のような局面になってしまったのか……

もし時を
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