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第1159話

Auteur: 桜夏
彼女は翼の愛を求めていたが、翼にとって、彼女はただの遊び相手の一人に過ぎなかった。

理恵は、翼の今カノの外見を観察した。

うん、若くて元気いっぱいなタイプで、年齢もかなり若い。たぶん、まだ二十歳になったばかりだろう。

若いからこそ、翼との間の「ルール」を分かっていなかったのかもしれない。体と金だけの関係で、心は求めないというルールを。それなのに、彼女は本気になってしまった。

理恵がそう考えている間にも、人だかりの中心では事態が進んでいた。

女は涙に暮れており、翼は片手を腰に当て、もう一方の手で眉間を押さえ、ひどく疲れ、苛立っているように見えた。

女は涙ながらに訴えた。「翼、あなたは私のことなんて、これっぽっちも愛してないんでしょ!

愛されてるって感じられないのは、そこに愛が存在しないからよ!」

人前で揉め事を起こし、しかもいつまでも泣き止まないその態度は、彼の神経を逆なでした。

そこで翼もまた、冷たい表情を浮かべ、無感動に言った。

「君がそう思いたいなら、仕方ない。じゃあ、別れよう」

その言葉に、女の泣き声が止まり、信じられないという表情を浮かべた。

自分が泣い
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