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第1158話

작가: 桜夏
透子は言った。「ねえ、私と一緒に住まない?」

理恵は言った。「ううん、やめとく。あなた、ご両親と一緒でしょ。私が行ったら、気を使うもの」

透子はまた言った。「二人だけで、マンションを借りて住むのよ。前みたいに」

理恵はそれを聞いて嬉しくなり、返した。「ほんと、私のこと好きすぎでしょ。私も海外へ行ったら、あなたのところにしばらく泊まらせてもらうわ」

透子は言った。「なんなら、ずっと住んでもいいのよ?」

理恵はきょとんとし、それから電話の向こうの親友が、からかうように言うのを聞いた。

「だって、お兄さんのこと狙ってるんでしょ?うまくいけば、家族になるじゃない」

理恵は言葉に詰まった。

確かに、そう考えたことはある。でも、本当にうまくいくなんて、思ってもいないのに。

理恵はため息をついた。「……透子、もうからかわないでよ」

透子は言った。「からかってるんじゃないわ。結構、脈ありだと思うのよ」

理恵はそれを聞いて興味が湧き、どうして脈ありなのかと尋ねた。

透子は答えた。「少なくとも、あなたからのプレゼントは、お兄さん、全部受け取ってるわ。スティーブが言ってたけど、他の女からの贈り物は、全部ゴミ箱行きだったって」

理恵はまた絶句した。

彼女は一瞬黙ってから、言った。「……もしかしたら、実はお兄さんも捨ててて、透子が知らないだけってことはない?」

透子は答えた。「ううん、捨ててない。スティーブが、全部引き出しに入ってるのを見たって」

理恵は言った。「じゃあ、まとめて処分するつもりなのよ、きっと」

本当に受け取って、気に入っているのなら、雅人は机の上にでも飾るはずではないか?

引き出しの中だなんて。

ふふん、彼が「大切に」していて、埃をかぶるのが嫌でしまっているだなんて、彼女は少しも思わない。

絶対に、全部まとめて、適当な場所に突っ込んだだけだ。

理恵はそう思いながら、口を尖らせたが、それほど悲しんでいるわけでもなかった。

何しろ、あのプレゼントは、ええと、ただのついでに作ったようなもの。彼女が作った出来のいいやつは、すべて透子にあげていたのだ。

雅人にあげたのは、一番最初の試作品で、一番不格好で、一番適当なやつだった。

「あなたって、いつも悲観的よね。本当は……」

透子の声が携帯の向こうから聞こえてきたが、理恵はもうこの話題を続
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