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第254話

Penulis: 桜夏
尾てい骨……あそこは手術が難しいんじゃないか?

亀裂骨折……どうしてそんなことに?

あの場所……まさか、蓮司が腹を蹴ろうとしたのを、透子が身をかわして避けたせいで、尾てい骨を蹴られたのか?

聡は顎を支えていた手を、強く握りしめた。

透子がどれほど痩せているか、聡は知っている。蓮司の力なら、一撃で済む話ではない。二、三発も食らえば、その場で命を落としてもおかしくない。

「待てよ。お前、なんでそんなに僕の依頼人の怪我を気にするんだ」

翼の言葉が、不意に響いた。

特に「気にする」という言葉が、翼に引っかかった。先ほど聡は、ある女性のことを気にかけていると言っていた。しかも、その女性の話をする前に、わざとらしく妹の話を前置きにしたのだ。

その瞬間、恋愛経験豊富な翼はすべてを察し、目を丸くして言った。

「君が好きなのって、如月透子か?!」

その声はあまりに大きく、物思いに沈んでいた聡を現実に引き戻した。彼はすぐさま否定する。

「何を馬鹿なことを。弁護士がデマを流すなんて、法を犯すと分かってて、わざとやるつもりか」

「じゃあ聞くが、さっき君が悩んでた女って、彼女のことじゃな
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