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第600話

作者: 桜夏
「佐藤さん、連絡先を交換しましょう。透子に何かあったら、すぐにメッセージしてね」

あの最低な蓮司が知らせてくれるなんて期待できない。大輔の方がずっと頼りになるし、話も通じるし、自分に敬意も示してくれる。

大輔はスマホを取り出し、丁寧に連絡先を交換した。

「じゃあ、行くわね。メッセージ、忘れないでよ」

理恵はエレベーターに乗り込みながら、念を押すように言った。

大輔はお辞儀をして見送りながら言った。「はい、必ず送ります」

エレベーターのドアが閉まり、兄妹は家路についた。

車内、理恵はずっと、誰が親友に危害を加えたのかを考えていた。警察の取り調べでは、美月の犯行ではないとされているからだ。

「本当に二人目なんて思いつかないわ。透子って、普段誰かの恨みを買うような子じゃないし。

友達だって数えるほどしかいないし、付き合いもすごく狭いのに、誰が彼女を狙うの?

まさか、旭日テクノロジーの同僚?それも考えにくいわ……」

……

後部座席の隣で。

聡は妹の独り言を聞きながら、唇を軽く引き締め、黙って聞いていた。

病室で見た光景が、頭から離れない。

同時に、普段の透子との会
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