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第831話

Author: 桜夏
蓮司は、ただ呆然とその光景を見ていた。橘雅人が、なんと自ら透子に輸血しようとしている。彼が、そこまでする必要はないだろう?

罪滅ぼしか何かだとしても、電話一本で献血者などいくらでも呼べるはずだ。自ら買って出る必要が、一体どこにある?

「血液型は何型ですか?もし確実にご存知でしたら、交差適合試験を省略できますので、より早く輸血を開始できます」看護師が、事務的ながらも急かすように尋ねた。

「O型だ」

「患者さんもO型です。でしたら……」

看護師が安堵の表情を浮かべたが、雅人はその言葉を遮った。

「その前に、検体でGVHDスクリーニングを行ってもらいたい。今の医療技術なら可能なはずだ。ここの医療レベルも、国際水準に達しているだろう?」

看護師は、彼の予期せぬ要求に少し戸惑いながらも、プロとして答えた。

「ええ、もちろん国際的な医療水準に準じております。ですが……

失礼ですが、患者さんとは、直系の血縁関係でいらっしゃいますか?もしそうでなければ、その必要は全くありません。

もしそうなのであれば、あなたは献血をすべきではありません。血液に放射線照射処理が必要になり、非常に手間
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にくきゅう
やっと、やっと、、やっと、、、(泣)(泣)(泣)
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