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第1200話

Author: 小春日和
美桜は会議室の主席に腰を下ろし、落ち着いた口調で語り始めた。「さきほどすぐに来なかったのは、実はある人を待っていたからです。皆さまもご存じのとおり、冬城社長が所有していた45%の株式は、これまで私の手元にはありませんでした。ですから先ほどは、その株式の譲渡契約書が再び私の手に戻ってくるのを待っていたのです。そうすれば、この引き継ぎ式も、ようやく完璧な形になるでしょう?」

トントン――

会議室のドアの外で、高島がドアをノックした。

「どうぞ」美桜がそう言うと、全員の視線が扉に集まる。

高島が現れ、無言で封筒を手に持ち、まっすぐ美桜の前に歩み寄って差し出した。

美桜は顔を上げて尋ねた。「どうしてこんなに遅いの?」

「すみません」

「……まあいいわ」

とにかく必要なものは手に入れたのだから、早いか遅いかなんて大した問題じゃない。

そう思いながら、美桜は封筒を開けた。中には分厚い紙の束がぎっしりと詰まっていた。

彼女はふと眉をひそめた。表紙は真っ白な紙だった。気になって一枚めくると――そこには堂々と、一匹の亀が描かれていた。

美桜の表情が険しくなった。一気にページをめくり
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