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第1215話

Auteur: 小春日和
「5000円って何のこと?」

真奈はまったく心当たりがなく、眉を寄せた。

急に5000円なんて金額が出てくる理由がない。

真奈は伊藤に視線を向けた。「立花を佐藤邸まで乗せて来るように言っただけよ。5000円って何のこと?」

「あいつが俺の車が気に入らなくてさ、高級車を呼ぶって聞かなくてな。で、ちょうど俺の車が目の前にあったんだよ!そりゃ配車が俺に来るに決まってるだろ?」

それを聞いた幸江は、伊藤の耳を容赦なくつまみ上げた。「ちょっとあなた、いつ私に黙って仕事なんか受けてたの?」

「いでででっ!痛い痛い!」伊藤は情けない声をあげた。「ただの小遣い稼ぎだって!普段から遼介の用であちこち走り回ってるんだから、ついでに誰か一人乗せるくらい普通だろ?」

「女の子も乗せるわけ?」

伊藤はすぐさま媚びた声で答えた。「し、システム配車だから、男か女かはその時にならないと分かんないんだって!でもな……助手席に座らせたのは、お前だけだよ」

幸江は伊藤の耳をぱっと放し、「まあ、それならいいわ」と納得したように言った。

立花は二人のいちゃつきを聞いている余裕などなく、苛立ちを隠さずに切り出
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