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第1232話

作者: 小春日和
「実は、とても簡単なことよ。冬城の株主たちも、決して潔白なわけじゃない。立花に弱みを握られてる人間も少なくないの。だから立花が何を言おうと、逆らえないのよ」

それを聞いた美桜は、ようやく笑みを浮かべた。

なるほど、そういうことか。

以前の株主総会で、真奈が立花の名前を口にしただけで、あの株主たちがあっさりと態度を変えたのも納得できる。

あれは、立花が連中の秘密を握っていたからだ。

「いいわ、これがあなたの仕掛けた局面だって分かってる。でも今回は、私も一度痛い目を見ておくわ。でもね、瀬川さん――私はあなたのこと、嫌いじゃないの。だからこそ、忠告してあげる。冬城グループの株を手に入れることは、あなたにとって決していいことじゃない。あの背後の人物が、あなたを見逃すわけがないから」

「……その背後の人物が誰なのか、あなたは知ってるのね?」

「知っていたとして、それがどうしたの?どうせ私たちは、宿命的に敵同士なの。今回私は負けた。でも次は、もっと強い敵があなたに向かってくる。そのとき、あなたが今みたいに運よく切り抜けられるかどうかは……分からないわよ」

美桜は真奈にそっとお茶を注
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