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第489話

Penulis: 小春日和
出雲が姿を現した瞬間、田沼会長の顔には明らかにバツの悪さがにじんだ。

世間は皆、田沼家と出雲家がどんな関係であったかを知っている。しかも今回、婚約を一方的に破棄したのは田沼家。結果として出雲家の顔に泥を塗った形だった。

さすがの田沼会長も笑顔を作ることができず、それでも周囲の視線を受けて無理に手を差し出した。だが――。出雲蒼星はその手に応えず、ふいに引っ込めてしまい、表情一つ変えずに言った。「夕夏は?」

外から見れば、彼はいまだに一途な男――かつて恋人を想い続ける出雲そのものだった。

場内の空気がざわめき始め、人々が感慨を覚え始めたその時――ちょうど、浅井が階段を降りてきた。

彼女は高級オートクチュールのドレスに身を包み、きらびやかな宝石を全身にまとっていた。その姿が現れた瞬間、まるで舞台の幕が上がるように、場内の視線が一斉に彼女へと向けられた。

今日は、田沼家の令嬢が冬城家の当主と婚約を発表する日――誰もがそう理解しており、「おめでとうございます」と声をかける者が後を絶たなかった。

浅井はこれまでにも何度も冬城と共に公の場へ姿を見せていた。そんな祝辞にも、慣れたように優
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良香
本物夕夏ちゃんがちゃんと立ち回れるかが鍵やと思うが、どうなんかな?浅井に指輪を騙し取られるような純朴な子にこの修羅場は無理なんじゃない??それなら付人つけてその人から浅井の人間性と本物ちゃんの事実を話して貰った方が良いよ。
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