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【第22話】棘②(桜塚イレイラ・談)

last update Date de publication: 2026-01-13 15:56:06

「えっと……」

 このままでいても仕方がないと思い、私から口を開いた。ここはもう、さっさと話題を変えよう。

「このショールとても綺麗な色ですね。他にはどんな物があるんですか?その……全部、見てみたいなーなんて……」

 鍵の掛かる部屋の中にクローゼットがある事は、昨日許可のあった場所を探索したのでわかっている。鍵を掛けているという事は私を入れたくはないという意味なんだろう。入れたくないと思われている場所に入りたいという頼みは、正直言い難かった。

 今の自分にとって此処は知らない世界だ。

 頼れるのはカイルだけ。セナさんも助けてくれそうな気はするが、カイルが許可しない事を彼が許すとは思えない。

 チラッとカイルの顔色を伺う。案の定渋い顔だ。でも、気軽に使える着替えを手に入れたい私はここで引き下がる訳にはいかない。昨日の晩みたいに、また夜着のみで寝なければいけない日などもう、あって欲しくはないのだ。

 心許ない下腹部に脚をモジモジしてしまう。そんな私を見たからなのか、カイルからゴクッと唾を飲み込むような音が聞こえた。

 ビックリして彼を見る。そしたら、即座に顔を逸らされた。カイルの耳が赤い
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