「涼太おじさん、瞳おばさんに電話したいの」レラはとわこのスマホを涼太に差し出した。「代わりにかけて」涼太は思わず笑ってしまう。「瞳とは僕も連絡とれるよ。お母さんの携帯は元に戻して」「でも、万が一おじさんの電話に出なかったらどうするの?ママの携帯なら絶対出るもん。だって一番仲いいんだもん」レラは譲らず、自分でスマホのロックを解除した。涼太は仕方なく彼女の手からスマホを受け取った。電話帳を開く前に、ふと目に入ったのはとわこのlineに赤い通知がついていること。開いてみたい衝動に駆られるが、人のプライバシーを勝手に覗くのは、やはり良くない。彼は我慢して電話帳を開き、瞳の番号を探して発信すると、スピーカーをオンにした。ほどなくして、瞳が電話に出た。「瞳おばさん!レラだよ!」レラの声は、澄んでいて甘い。「ママは寝てるの。だから、今の瞳おばさんの様子を知りたくて!」その言葉を聞いて、瞳の目に涙がにじんだ。「レラ、本当にあなたのこと大切にしててよかった」「うん!ママと一緒に遊びに行きたかったけど、裕之おじさんがいるから嫌だった。だって瞳おばさんを泣かせたでしょ?そんなの、ひどすぎる!」電話の向こうで、裕之の悲鳴にも似た声が聞こえた。「レラちゃん、そんなこと言われたら、こっちが泣いちゃうよ。でもね、瞳おばさんと仲直りしたんだよ」レラは一瞬固まった。すぐに、瞳の笑い声が返ってきた。「そうよ、レラ。私と裕之おじさんはもう仲直りしたの。もちろん、彼にも悪いところはあったけど、私も悪かったの」「ふーん」レラはすぐに気持ちを切り替え、にっこり笑った。「瞳おばさんが幸せならそれでいいの!でもまた裕之おじさんがいじめたら、私が電話して怒ってやるから!」「うん、頼もしいな」通話が終わったあと、レラはじっとスマホの画面を見つめる。小さな手でLineを開くと、「奏」の名前に目が止まる。すぐにチャット画面をタップした。「普段からこっそりお母さんのスマホ、触ってるのか?」涼太が笑いながら聞く。「えへへたまに見るだけだよ。パパとメッセージしてるか気になって」レラは無邪気な笑顔を浮かべた。「今日もパパとチャットしてる!内容はわからないけどでもまだ繋がってるってことは、絶交してないってことでしょ?」そう言って、主寝室に戻り、スマホを
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