-㊴ お盆特別編⑥・駅は呑む場所- かずら橋を渡り終えた5人は車へと乗りこみ勝ち取った食事の場所へと向かった、ゆっくりと車に揺られ着いた場所は広めの駐車場だった。操「こっから歩いていくじぇ。」 駐車場の先の下り坂を下った先で行列が出来ていた、狸の置物が人々を迎えていた。 操が受付らしい場所で5人前の料金を払うと、順番を待った後に席に案内された。好美「懐かしいね、いつ振りだろう。」操「昔過ぎて忘れたわ、それにしても腹減ったのぉ・・・。」美麗「何が来るんですか?」瑠璃「この辺りの名物じゃ。」 暫くすると店員達が人数分のつけだれと大きなたらいを持って来た、たらいの中はいっぱいのお湯と太めのうどんで満たされていた。操「来た来た、「土成のたらいうどん」!!」瑠璃「相も変わらず熱々じゃ・・・。」 好美は桃の方を向いてニヤケついた。好美「流石に飲めないでしょ。」桃「こう熱いとな・・・。」 桃は手を震わせながら麺を持ち上げた、水分をたっぷり含んだ麺はとても重かった。熱々の麺をつけだれにダイブさせて1口・・・。桃「物凄く熱いけど美味しいね、意外と私好きかも。」瑠璃「香川の人が美味しいって言うてくれて嬉しいわ、父ちゃん連れて来て良かったな。」操「頑張って運転した甲斐があったわ。」 熱々の昼食で腹を満たした3人は暫くの間、車内で眠っていた。 暫くして操に起こされたが、そこはまだ好美の家では無く別の山間の場所だった。旅館の様な建物の前。好美「神山温泉じゃ、疲れていたから丁度ええわ。」 5人が各々で入浴を楽しんだ後、3人はお土産を選んだ。各々の恋人達にだろうか。 操の運転で家へと戻ると5人は駅へと向かい、汽車で徳島駅へと向かった。操「そろそろ俺も呑んで良いけ?」 操は1人運転に勤しんでいる中、残った4人が行く所々で酒を楽しんでいたので我慢が出来なかった。 駅地下に降りてすぐのバルらしき店に座る・・・、かと思ったらその店は立ち飲みだった。操「「3種の飲み比べセット」と特製生ソーセージで。」 どうしてもこの組み合わせで呑みたかったらしい、4人も同じものを選んだ。新町川のボードウォークにも同様の店があり、そこでも美味い地ビールを楽しめる様になっていた。好美「父ちゃん、他に肴は頼まなくて良いの?」操「止めとけ、決しておすすめはせんじぇ。」
Last Updated : 2025-09-17 Read more