บททั้งหมดของ (改訂版)夜勤族の妄想物語: บทที่ 371 - บทที่ 380

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5. 「あの日の僕ら」㊾

-㊾ 墓参りの後- 2人は美麗の力になりたかった、しかし何もできなかったのでただ悔しかった。それを知った美麗は2人の気持ちだけでもうれしかった。 しかし、暫くの間美麗はテレビを見る事が出来なかった。ニュース番組が放送される度に犯人の顔が映るからだ。あの「無表情」を決して見たくなかったのだろう。龍太郎と王麗も美麗がホールで働いている時は店のテレビを消す様にしていた、実際はしっかりと動作するのだがずっと「故障中」の貼り紙を貼り付けていた。客①「テレビ、まだ治んないの?」王麗「ごめんなさいね、うちの店お金が無いんだよ。」客②「こんなにいっぱいお客さんがいるのに?」王麗「そうなの、バカ店主が全部競馬や競艇に突っ込んじゃうもんだから。」 調理場で咳ばらいをする龍太郎を横目に現実味のあるジョークをかます王麗。そんな両親の気遣いが何よりも嬉しかった美麗は数日後、大学の帰りに好美と待ち合わせをして花束を購入した後に秀斗の眠る墓地へと足を運んだ。 「金上家之墓」と書かれた墓石を見つけると花束と生前好きだった缶ビールをお供えして涙ながらに手を合わせた。美麗「心臓をありがとう、かんちゃんとこれからも生きていけると思うと嬉しくなって来たよ。ずっとウジウジしていても仕方がないから前を見ようと思うんだ、寂しくないって言ったら嘘になるけどずっと見ててね。また会いに来るし、ずっとかんちゃんの事は大好きでいるつもりだから「さよなら」なんて言わないからね。じゃあ、またね。」 後ろで手を合わせていた好美は美麗の力強い言葉に感動していた、ただ美麗本人はずっと震えていた。やっぱり女の子なのだ。好美「かんちゃんが美麗にくれた人生、大切に生きていかなきゃね。」美麗「うん・・・。好美、一緒に来てくれてありがとう。今日ってうちでのバイト休みだったっけ?」 好美はシフト表を確認した。好美「えっと・・・、明日まで休みだけど。」美麗「じゃあ、今から呑みに行こうか!!」好美「いや、あんたコロっと変わり過ぎでしょうが。」 2人は近くの居酒屋に転がり込んで日本酒を冷酒で頼んだ、周りから見れば結構本格的なチャイナ服を着た女子大生が町中華にて餃子で青島ビールや紹興酒を吞んでいるという滑稽なシーンが繰り広げられている。 しかし、先程までケロっとしていた表情はいつの間にか涙で崩れていた。美麗「か
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5. 「あの日の僕ら」㊿

-㊿ 仲の良い親子- 好美は美恵に目の前のチャイナ服を着た女の子の事を先日逮捕された連続殺人犯によるひき逃げの被害者の恋人だと紹介した。美恵「そうだったの・・・、それは残念だったわね。そうやってヤケ酒しちゃうのも無理ないわ、嫌な事本当に思い出させてごめんなさいね。」美麗「いえ、もう過ぎた事なので。」 美恵と好美の行動に爆笑していた先程とは打って変わって、墓地にいた時と同様のテンションになってしまっている美麗。心のどこかで秀斗との楽しかった過去を思い出してしまったのだろうか。好美「いや、悪いのは私。無理矢理紹介しちゃったもん。」美恵「でも・・・、美麗(みれい)ちゃんだっけ?ちゃんと前を向こうとしている事は良い事よ、秀斗君から受け取った心臓を本当に大切な宝物だって思っているなら尚更じゃないかな。」美麗「暗い顔ばっかりしている訳にもいかないので、これからの人生を思いっきり楽しんでやろうと思ってまして。」 事故が起こったあの日以前とは比べものにならない位良い表情を見せた美麗、好美はその様子を見て一安心していた。これも酒の力のお陰なのだろうか。美麗「心臓の音を聞く度に何処か安心するんです、1人じゃないんだって。」美恵「そっか・・・、良い話を聞かせて貰ったわ。お酒がより一層美味しく感じるのはこのお陰かな、お礼にここ奢らせてよ。」好美「流石美恵おば・・・、お姉ちゃん。」美麗「ご馳走になります。」美恵「良いのよ、というよりあんた達、これが狙いだったんでしょ。」 目の前の刑事に思惑が見事にバレてしまったのか、顔を赤くしてグラスに注いであったビールを一気に煽った2人。好美・美麗「ビール、おかわり!!」店員「お客さん、大丈夫なんですかい?」美恵「店員さんの言う通りよ、あんた達呑み過ぎなんじゃないの?」美麗「こんなのまだまだ序の口ですよ、好美ももう1件行くよね?」好美「あ・・・、当たり前でしょ?」 急にテンションの上がった美麗から少し圧を感じたのか、それともただの若気の至りなのか、好美は物怖じしながら答えた。 今夜は遅くなりそうな予感がしたので好美は松龍にいる王麗に連絡を入れた。好美「女将さんごめんなさい、美麗(メイリー)がやたらと楽しそうにしているので今夜遅くなりそうです。」王麗(電話)「あらあら、一応そうなると予感はしていたけどね。好美ち
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5. 「あの日の僕ら」51

-51 点心に詰めた想い- 美恵が偶然近くにいた後輩刑事の吉馬文香(よしまふみか)を呼んだので覆面パトカーで帰る事が出来た好美と美麗、2人は酒が回っていたので後部座席でぐっすりと眠っていた。 特に美麗はパトカーの中でまた泣いていたので目に涙を浮かべたままうなだれる様に眠ってしまっていた。美恵「ごめんね文香、忙しかったんじゃないの?」文香「良いのよ、他でもない美恵さんの頼みだもん。どうせ次の現場にはベタなドラマみたいに牛乳飲んであんパンかじっている町田君が待っているだけだから。」美恵「相変わらずね、あの子。」 先輩・後輩と言っても数か月しか差が無いので双方同意の上でまるで同期の様に親しく付き合っている2人、それなりに信頼度も高いと見える。文香「そう言えばさ、後ろの子がひき逃げの被害者の彼女さんだって?」美恵「うん、本人は平気だって言ってたけどまだ未練が残っているみたいよ。」文香「ただ美恵さん、中国語なんて話せたっけ?」美恵「大丈夫、あの子ハーフで日本語ペラペラだから。」文香「じゃあ親御さんにはこの状況をどう説明する訳?」 しかし、文香の心配は必要なかった。後部座席の2人が数分後に起き上がった上に松龍の前で連絡を受けた王麗が待っていた、ただ中華居酒屋の女将は刑事2人の了承を得た上で冗談をかましたかったらしい。 冗談が好きなのは刑事達も一緒で、警察車両と分かる様にわざと覆面パトカーの屋根にパトランプを乗せたままにしていた。それを見た王麗はずっと笑っていた。王麗「あんた達!!あたしゃ警察のお世話になる様な子に育てた覚えは無いよ!!」 刑事2人は必死に笑いを堪えていた。美麗「ママ、私と好美が良い子なの誰よりも知っているでしょ??」好美「女将さん、私悪い子でも軽い女でもないです!!守以外の経験無いですもん!!」 顔を赤らめ笑いを堪える刑事の横で酔っているせいか泣きながらとんでもない事を暴露してしまった好美、しかし本人はそれ所ではないらしい。 それを聞いてか、美恵は兄である操に連絡するべきかどうか悩んでいたが女の子なら誰しも通る道だと自分を抑えつけた。王麗「馬鹿かあんたは、何涙目で自分の経験について発表しちゃってんだい。」 ただ泣いていたのは好美だけでは無かった。美麗「私もかんちゃん以外としてないもん!!」王麗「あんたそれ・・・、父
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5. 「あの日の僕ら」52

-52 味の秘密- 好美と美麗の食欲に美恵はただただ驚愕していた。美恵「あんた達の胃袋どうなってんのよ、さっきまでバカ呑みしてたじゃない。」 美恵は出された料理を1口食べた、とても居酒屋とは思えないクオリティだった。美恵「こりゃ納得だわ。」王麗「そりゃそうさ、特級厨師である私の父ちゃん仕込みだからね。」 実は孫娘である美麗もこの事を知らなかった。美麗「おじいちゃんってそんなに凄い人なの?」 驚くのも無理は無い、美麗の祖父である張朴(チョウパク)は日本に来るたびに老酒(ラオチュウ)を呑みあさってばかりだからだ。 因みに英検2級、そして日本語検定1級の実力を持っている。男性「おーい、皆来たぞ。」 店の出入口を見ると季節外れのアロハシャツを着た老人が1人。龍太郎「げっ・・・、あの声は。」王麗「あらあら、うわさをすれば何とやらというやつだね。」 そう、やって来たこの老人が先程話にあがった張朴だった。正直、お世辞にも特級厨師には見えない。 本人曰く、いつも通り龍太郎の味のチェックらしいのだが。龍太郎「時期が違うじゃねぇか、くそじじい。」 とても師弟関係がある様には思えない。張朴「何を言っておる龍之介、可愛い孫が泣いとると聞いて来たんじゃないか。」龍太郎「俺は龍太郎だ!!いい加減覚えやがれ!!」 龍太郎がお玉で攻撃しようとしていた所に美麗が飛び込んできた。美麗「じいじ!!」 先程は普通に「おじいちゃん」と呼んでいたが何故か無邪気な子供の様になっている。張朴「おお美麗、顔が赤いぞ。ずっと泣いていたんだな。」 勿論、酔っていただけだ。張朴「美麗を泣かせた男は何処だ!!出てこんかい!!」美麗「やめて!!秀斗は悪くないの!!」 さり気なく初めて秀斗の事を名前で呼んだ美麗が目に涙を浮かべていたのでこれ以上悲しませない様にと気を遣った母は他の人に分からない様に話しかけた。王麗(広東語)「父さん、やっと立ち直って来たのに墓穴を掘ってどうすんの。」張朴(広東語)「そうか、悪い事してしまったな・・・。」 全く分からない言語での会話が突然始まったので、涙が引っ込んだ美麗は目を丸くしていた。王麗(広東語)「先日指名手配犯が運転する車に跳ねられて亡くなったんだよ、それも美麗の目の前でね・・・。」張朴(広東語)「まさかこの前逮捕されたって
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5. 「あの日の僕ら」53

-53 まだ淋しさが残る- 好美には張朴と王麗が美麗に気を遣っているのが分かった、何処にも山葵など無かったからだ。龍太郎がわざわざ中国から来た師匠の料理に悪戯などするだろうか、いや十分あり得る話だ。 しかし、店主はこう語りそうだった。龍太郎「そんな冒涜の様な事が出来るかよ。」 昔から龍太郎が料理に真摯に向き合っている事は師匠である張朴が一番知っていた、王麗もその姿に惚れて結婚したのだという。娘の美麗も料理をする父の姿が好きだった。 一方その頃、レポートを書いていた守は不自然さを感じていた。好美が電話に全く出なかったのだ、ただ好美本人が酔っていただけとは知らずに。夕方ぐらいからずっとかけていたが全く反応がない、心配になった守は松龍へと走った、無我夢中で走った。守「好美!!」 会いたいという気持ちが前に出過ぎたが故につい大声を出してしまった守、それを聞いた好美は思わずビールを吹き出してしまった。好美「何よ、唐突に。」守「全く電話に出なかったから心配して・・・。」 その言葉を聞いた好美は懐から携帯を取り出した、守からの着信が何十件、いや何百件もあると通知があった。好美「ごめん、ずっとサイレントモードにしてたの。美麗と金上君のお墓に言行ってたから、流石に墓前で電話に出るのもあれかなと思ってさ。」 無念にも亡くなってしまった美麗の愛する恋人で、自らを救った良い友人に対するせめてもの敬意を表す行動であった。王麗「こうなりゃもう彼氏じゃなくてまるで親だね。」 ただ恋人の突然の登場に嬉しくなった好美は守に抱き着き唇を重ねた、赤らめた顔を動かしながら強く唇を押し付け合った。王麗「キス魔なのはいつも通りってか、もう本当に変わらないね。」 ただ思った以上に濃厚なキスだった為か、秀斗の事を思い出した美麗は涙を浮かべた。美麗(中国語)「秀斗・・・、もう淋しい想いをさせないって約束してくれたじゃん・・・。」 秀斗が松龍で大体的に行った告白を思い出した美麗、直前に自らが流した涙の重さを皆に訴えている様だった。 十数年、ずっと我慢していた涙。 美麗にとってあれ程辛かった、そして幸せになれた涙はなかっただろう。 王麗はずっと美麗を抱きしめていた、何も言わずただただ抱きしめていた。王麗(中国語)「もう次に進むって決めたんでしょ?」 母が優しく聞くと、娘は
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5. 「あの日の僕ら」54

-54 気にかけていた仲間達- 龍太郎が調理場で調理に勤しんでいると、いつもの座敷から好美、守、そして張朴の笑い声がして来た。 どうやら古いアルバムを見ながら昔、張朴の下で龍太郎が修業していた時の思い出話をしている様だ。好美「おじいちゃん、面白すぎ!!」 すっかり溶け込んでしまっている張朴、龍太郎は1人黙々と仕事をしながらその様子を見ていた。龍太郎「くそじじいめ・・・。」 義理の父であるかつての師匠に龍太郎が一言吐き捨てた所にやっと立ち直った美麗がやって来た。美麗「私抜きで何楽しそうにしてんのよ、じいじ。」 張朴が孫娘にもアルバムを見せると美麗は笑いが止まらなかった、龍太郎が現地の子供達と7つの球を集める事で有名な某アニメのごっこ遊びをしていて飛び上がっていた。かつての父の顔での演技がかなりリアルだった事が美麗の壺にハマった様だ。 一方その頃、桃、正、裕孝、そして香奈子の4人は秀斗を偲んで宅呑みをしていた。好美や裕孝も所属している桃の学科には男女合わせて柔道部が3人いたのだがその1人、幼少の桃が和多家に遊びに来ていた頃からの幼馴染である桐生安正(きりゅうやすまさ)から着信があった。桃「もしもしやっさん、珍しいね。」安正(電話)「急に悪い、秀斗の彼女さんって最近どうしているのかなってさ。ほら、あのチャイナ服の子だよ。部の皆が心配しててさ、代表で電話してみたんだが。」桃「チャイナ服・・・。嗚呼、美麗(メイリー)の事ね。」安正(電話)「美麗・・・、って事は本物の中国人なのか?」桃「ハーフよハーフ、あの子中国に行った事もないって言ってたもん。」 お馴染みの件だ、正直この台詞が出て来るのも何回目だろうか。でも仕方がない、安正はいつも柔道部が終わる頃に迎えに来て秀斗達と帰って行く美麗を遠目に見ていただけなのだから。桃「部屋で塞ぎ込んでるみたい、ずっと籠ってるって聞いたよ。」 桃は今頃美麗が張朴と強めの老酒を呑み、祖父の語った思い出話により爆笑している事を勿論知らない。桃「気になるなら行ってみれば?ほらあんたも昼休みは松龍でランチしているでしょ、あの子そこの娘なのよ。」安正(電話)「そうか、じゃあ今数人でいるから呑みに行ってみるよ。」 桃が電話を切ろうとしたら噂の美麗からキャッチが入った、電話の向こうからは好美と守、そして聞き覚えの無い男
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5. 「あの日の僕ら」55

-55 密かに見守っていた男- 電話から30分後、桃と安正達は松龍の前で合流した。全力で走って来たが故に全員息切れしていて、香奈子に至っては酒が回り過ぎてフラフラであった。香奈子「もう・・・、走れない・・・。」 一刻も早く香奈子に水を与える為に学生達は急いで店へと入った。王麗「あんた達、どうしたんだい。」桃「皆、美麗が心配で来たの。女将さん、一先ずお水貰えない?」 その心配をよそに美麗は老酒を片手にかなり出来上がっていた。最初は香奈子1人分の水を頼んでいたのだが走って来た学生達を気遣った王麗は全員分の水を用意した、美麗も同様に全員を気遣っていたらしいのだが・・・。美麗「はい、お水。」 こうやって美麗が渡したのは水ではなく老酒であった。桃「何よこれ・・・。」 思わず吹き出してしまう桃、それを見て王麗は笑っていた。王麗「美麗、あんたもやる様になったね。」 今はまじめな性格をしているが中国の実家にいた頃はかなりのおてんば娘だったらしい。 酔っているせいか、それとも照れからか、美麗は顔を赤くした。安正「もう心配はいらないな。」 美麗の様子を見て一安心した安正。桃「別の意味で心配だけどね。」好美「え、どういう事?」桃「あんた達、夕方から呑んでいるんでしょ。」 桃は何度か美麗と呑んではいたが今日程深酒をしている所を見るのは初めてだったのだ。好美「よく考えれば本当、ここがあの子の家で良かった。」 そう言う好美もすぐ近くに住んでいるので好きなだけ呑んでいる。本人曰く、この後も1号棟1階のコンビニで何本か買って吞むつもりだそうだ。守「好美、1度烏龍茶でも挟んだらどうだ?」 ただ王麗がオーダーを間違えたのか、来たのは烏龍茶ではなく烏龍ハイ。好美にとっては丁度呑みたかった物なのでラッキーであった。王麗「ごめんね・・・、ってあれ?呑み干しちゃったのかい?」守「わざわざありがとう、本当ごめんね。」王麗「良いのさ、元々こっちに非があるし。」 そんな中、いつの間にか着替えた美麗が1人大量のバタピーをむさぼっていたのでその様子を見た王麗は開いた口が塞がらなかった。王麗「あんたよく食べるのね。というかそれ私のだよ。」 安正は2人の様子を見て心から安心した。桃「いつもの美麗に戻ったからもう大丈夫じゃない?」 すると楽しそうに談笑する2人に
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5. 「あの日の僕ら」56

-56 宝田家と好美- 影ながら自分達を見守っていた柔道部の仲間にお礼の盃を酌み交わそうとする美麗。美麗「なるほど、心配かけてごめんね。ほら呑んで。」 グラスに入ったビールを必死に呑み干す安正。美麗「早く、それとも私の酒が呑めないっての?」安正「いや、そういう訳では。」 美麗と安正は人生で1番と言える位に吐くまで呑んだ、宴の夜は楽しいまま更けていった・・・。 翌朝、家でも呑んでいた好美はソファの前で倒れ込む様に眠っていた。テーブルの上には開けっ放しのチー鱈と中身が半分程残った缶チューハイが残っていた、本人は覚えていなかったのだがどうやら松龍から帰った後に守と部屋で宅呑みをしていたらしく、隣で彼氏が倒れ込んでいるのを見つけた。好美「守、起きて。朝ごはん食べよう。」守「嗚呼・・・、俺が作る約束だったもんな・・・。」 酒のせいで約束をすっかり忘れてしまっている好美、ただキッチンを貸すだけで楽に食事が出来るので流れに任せておくことにした。好美「そ・・・、そうだったね。冷蔵庫の中の物何でも使ってくれて良いから。」守「分かった・・・、見てみるわ。」 ゆっくりと重い体を持ち上げた守は頭をかきながら冷蔵庫の扉を開けた。守「おいおい、酒しか入ってないじゃん。」 そう、昨日美麗に会った後に商店街へ行く予定だったので何も買っていない事を忘れていたのだ。好美「ごめん、一昨日冷蔵庫の中の物全部放り込んで美麗とラーメン鍋作ったのを忘れてたわ。」 一緒のマンションに住んでいるが故にちょこちょこ一緒に食事をする様になっていた2人、すぐに戻って来れる範囲でなので龍太郎も王麗も安心していた。 ただ問題はそこでは無い、今朝はどうするつもりなのだろうか。守「時間は・・・、8時50分か。今から歩けば丁度商店街の店が開く時間になるかもだな。」 その時、守の携帯に着信が。相手は母の真希子だった。真希子(電話)「守、あんた昨日からどこにいるんだい?」守「ごめん、松龍で呑んで彼女の家に泊ったんだ。」真希子(電話)「やっぱりね、車があったからそうだと思ったよ。朝ごはんはどうするんだい?」守「今から商店街に買い物に行って作るつもり。」真希子(電話)「何だい、何もないのかい。」 流石に酒しか入っていないとは言いづらい。守「今日火曜日だろ、「魚政(うおまさ)」の大きい
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5. 「あの日の僕ら」57

-57 深夜の海と贅沢なご馳走- 松龍からの帰り道、裕孝は香奈子に歩幅を合わせて歩いた。裕孝「今日は呑んだな。」香奈子「本当、久々にひろ君と呑めて嬉しいよ。」裕孝「駅まで送ろうか。」 終電まであと10分、駅まであと数百メートル、突然香奈子が目に涙を浮かべて立ち止まった。香奈子「帰りたくない、海行きたい。」 初めての我儘だった。 人気の無い夜の海、灯台の灯りと過行く車のヘッドライトだけが辺りを照らしている中、裕孝は香奈子が乗るはずの終電が線路上を走って行ったのを眺めていた。裕孝「行っちゃったな・・・。」 裕孝の優しい声に全く気付かない様子の香奈子、数分程静寂が辺りを包んだ後に小さい声でつぶやいた。香奈子「良いの、こうしてたかったから。」 授業や部活、そしてバイト等によりなかなか作る事が出来なかった2人の時間を終わらせたくなかったらしい。香奈子はやわらかな波の音にずっと耳を傾け黄昏ていた。 数十分後、家が近かった裕孝はダメ元で聞いた。裕孝「ウチ、来る?」 それから数分程黙り込んだ香奈子は灯台の明かりに照らされながら答えた。香奈子「うん・・・。」 香奈子は再び涙を浮かべていた。 2人は付き合い出してからよく会う様になっていたが恋人らしい事をあまりしていなかった、それが故に裕孝の心が自分から離れているのではないかと思っていたのだ。ただそれは香奈子の勘違いで、ただの時間の食い違いが香奈子に切ない想いをさせていた。 一歩も動かず立ち止まったままの2人、裕孝は意を決して声をかけた。裕孝「あのさ・・・。」 緊張から声が裏返ってしまった裕孝は大きく深呼吸した。裕孝「キス、してみない?」 少し抵抗しながら発した言葉につい恥ずかしくなってしまった。 月明りの下、香奈子が何も言わず近づきそっと唇を重ねた。それから数十秒程、2人は目を閉じて動かずにいた。香奈子「行こっか。」 そう言うと海沿いの道ゆっくりと歩きだした、数分歩いたところにあるコンビニに立ち寄り缶チューハイを買った。互いをイメージしたのだろうか、香奈子はマスカット味を、裕孝はサクランボ味を選んだ。2人は車止めに腰かけるとゆっくり缶を開けて乾杯した、偶々夜勤で店にいた店長がやめさせようとしたがいい雰囲気だったのでやめたという。 しかしこの寒空だ、自分に出来る事は無いかと考えた後
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5. 「あの日の僕ら」58

-58 朝ごはんをきっかけに- 店長が店に入って行くと2人は海を眺めながら目の前のご馳走に食らいついた、おでんの温かさが店長の心の温かさだと思うと嬉しかった。 2人は容器を店内のゴミ箱に入れ、発注業務を行っていた店長に軽く会釈をした。店長「またいらして下さい。」 そう言うと店長は手を振って2人を見送った。 午前3:00、コンビニから裕孝の家までの道を月明りだけが照らしていた。波の音が優しく響く中、2人は小さなアパートに着いた。廊下を照らす赤い豆電球の光が2人を出迎えた。 奥の階段を上がってすぐの203号室、そこが裕孝の部屋だった。直前に掃除をした訳ではなかったのだが、部屋は綺麗に片付いていた。 午前9:00、窓から差し込む陽の光が2人を起こした。裕孝は2人分の珈琲を淹れて1つを香奈子に渡した。香奈子「何か作ろうか、冷蔵庫開けるね。」裕孝「あ・・・。」 香奈子は冷蔵庫を開けて驚いた。中には缶ビールと栄養ドリンク、そして牛乳しか入ってなかったのだ。香奈子「どういう・・・、事・・・?」裕孝「料理得意じゃなくてさ、いつも栄養ドリンクとプロテインだけなんだ。」 裕孝の言葉を聞いた香奈子は朝早くから開いているスーパーへと向かった。30分後、両手に買い物袋を抱えて帰って来た。香奈子「そんなんじゃ死んじゃうよ!!私許さない!!」 少し怒った様子の香奈子は殆ど使われた形跡がないキッチンに立つと2~3品程手早く作った、眼前の美味そうな品々に裕孝はつい体が震えた。香奈子「大袈裟だよ。」裕孝「食べて良いの?」香奈子「良いに決まってんじゃん。」 裕孝は出された料理を1口食べると、じっくりと咀嚼して味わった。不器用な自分の為に用意された贅沢な料理、このアパートに住み始めた頃には想像も出来なかった位の幸せ。裕孝「美味い・・・。美味いよ、かなちゃん。」 感動した裕孝は涙を流していた、自分を心配した目の前の女性が用意してくれた料理の温かさと女性の気持ちが本当に嬉しかった。裕孝「こんなに美味いの初めてだよ。」香奈子「隠し味を入れたからね。」 裕孝は隠し味が何なのか聞こうとしなかった、本人だけが入れる事が出来るものを香奈子が入れてくれたことにしたかったのだ。裕孝「嬉しいよ、白飯が足らないな。」香奈子「そんなになの?5合は炊いたはずだよね?」 図書館
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