「見栄えが悪いから、毛を剃ろうか」 そのためのカミソリだった。浩太はスマホを構え、笑っている。「動画撮るから、いやらしく塗り広げて」 佐加江は首を横へ振るが、彼は全て無視を決め込んでいる。「佐加江さん、約束するよ。フォロワーが今日中に百人超えたら、このアカウント消してあげる。だから、頑張って」 一度、ネット上に出回ってしまった物は簡単に消す事が出来ないことくらい、佐加江だって分かっている。コピーされてしまえば、元を消したって意味がない。 前屈みになってうずくまり、額を畳に擦り付けて嫌だと無言の抵抗をする。 浩太は聞き分けのない子供に呆れる親のような溜め息を吐き、佐加江の机の中を漁り始めた。「やっぱり保育園の先生って、持ってるものが子供っぽいんだ」 園児からもらった手紙や折り紙などが入った引き出し。その中から浩太が手にしたのは、仕事用に買ってあった薄桃色のマスクだった。 それをつけた浩太に佐加江は目を疑った。 マスクをつけ、目を細めて笑った浩太が自分を鏡に写した顔とよく似ているのだ。 浩太は二人が映るようスマホを置き、背中を抱くようにして佐加江を羽交い締めにした。そして、企みとは裏腹に、優しく手をとってクリームを塗り広げ、カミソリをそっと握らせる。「動いたら、危ないからね」 耳元で囁く浩太は、マスク越しの唇で佐加江の耳たぶを噛む。不織布がカサっと鳴り、ゾクッとして身体が跳ねると同時に当てられた刃先に、佐加江は涙を流しながら猿轡を噛んだ。 サリ、サリ……。 薄い毛が刈られる。 カミソリがクリームをこそぐ感触が手元から伝わってくる。小さな、それこそ子供のような陰茎を握られる。逃げようとすれば、膝を長い脚に絡め取られ、佐加江は大股を開き陰部をレンズの前に晒した。「うぅぅ」 抵抗して足をバタつかせる。すると、剃刀を持つ佐加江の手に添えていた手を浩太は横へと滑らせた。 指先を紙で切った時のような、ツッとした痛みと共に恥丘が薄く裂け、血が滲む。 それに構わず、彼は三本の指先で汚物でも扱うように、使い込まれていない小さな性器を上下に扱いた。クリームのせいでクチクチと水音がし、浩太は強引に射精に導こうとしている。意思と反して芯を持ち始め、浩太の手に爪を立てた佐加江の手は背後に持っていかれてしまった。「気持ちいいだろう?」 肌に残るハンド
Huling Na-update : 2025-05-28 Magbasa pa