日が高いうちに見ても、やっぱり魔女の家っぽい。 ポツンと建っている叔母さんの家は、昼に見ても黒さが際立っていた。 ピンポーン インターフォンを鳴らしてもしばらくは何の反応もない。 二度目でやっと叔母さんの声がした。『……なぁに……? こんな早くから……』 寝てたんだろうか、声がかすれている。 でも早くからって……。「美玲、美桜を連れてきたぞ? あと、もう昼近い」 『んー? 紅夜? って……美桜!』 やっと覚醒したのか、私の名前を呼んだところで声がハッキリしたものになった。 バタバタと玄関近くに音が聞こえてきて、勢いよくドアが開けられる。 そのドアにぶつからないよう、紅夜がさりげなく引き寄せてくれた。 そんな仕草に不覚にも心臓を跳ねさせたけれど、出てきた叔母さんの姿にギョッとする。 髪はぼさぼさで寝ぐせがひどい。 眼鏡は急いで引っかけてきただけなのか少しずれている。 そして服装が……。「お、叔母さん!? なんて格好で出てきてるの!?」 彼女は、大き目のスウェット一枚を着ているだけだった。 大き目だから胸元が結構開いてて下着が見えかけてるし、年の割に綺麗な美脚も惜しげもなくさらされている。 ちょっ! 紅夜も見てるのに! 焦る私だけれど、叔母さんも紅夜も気にしていないみたいだった。「美玲、またそんな恰好で寝てたのか? そろそろ風邪ひくよ?」 「あー。そう言えば寒くなってきたわね」 え? ええ? 何か慣れてる?「じゃあ美桜置いてくぞ? 俺はちょっと用事あるから」 と、紅夜は私を押しだした。「ちょっと待ちなさい! あなたにも話はあるのよ!?」 私の肩を掴みつつ、叔母さんは逃げるように去って行く紅夜に呼び掛ける。 知り合いだとは思っていたけど、何だか思っていた以上に親しい様子。「……」 なんか、モヤッとする。 叔母さんは年が離れているし、紅夜は私の“彼氏”だし……。 気にすることないのは分かってるんだけど……。 二人って、本当にどんな関係なの? 気になって気になって仕方がない。 だから、家の中に案内されて飲み物を出されると開口一番に聞いてしまった。「叔母さんと紅夜って、どんな関係なの?」 「……」 聞かれた叔母さんは見開いた目をパチクリ。 そして何だか嬉しそうにフ
Terakhir Diperbarui : 2025-05-31 Baca selengkapnya