Semua Bab その色は君への愛の証: Bab 21

21 Bab

第21話

僕の誕生日も無事に終わり、日曜日を迎えた。僕は、目覚ましが鳴る少し前に起きた。今日は、本宮さんと水族館デートに行く日だ。昨夜は早めに寝たので、すっきり起きることができた。眠気もないし、朝食もしっかり食べた。翌日が楽しみすぎて寝られず、朝食もまともに食べられなかった過去の自分とは大違いだ。食器の片づけを終えて支度を整えた直後、呼び鈴が来客を告げた。「はーい!」大声で返事をしながら、玄関に向かう。ドアを開けると、チョコレートブラウンのジャケットと黒のデニムパンツに身を包んだ本宮さんが立っていた。相変わらず、かっこいい。「おはよう、優樹」「本宮さん! おはよう。ちょっと待ってて」僕は言い置いて、自室から荷物を持ってくる。「行ってきまーす!」と、室内に向けて声をかけた僕は家を出た。本宮さんの車で水族館に向かう。「いつも以上に機嫌いいじゃねえか。そんなに楽しみだったのか?」道中の車内で、本宮さんにたずねられた。「そりゃ、もちろん! 大好きな人と水族館デートだよ? テンション上がんないわけないよ」と、僕は満面の笑みで告げた。「そりゃそうか」と、本宮さんも笑顔になる。僕の家から水族館までは、車で1時間ほどかかる。その間に、どう見て回るかをある程度、話し合っておくことにした。「イルカとかのショーって、1日3回あるんだね」スマホで水族館のホームページを見ながら、僕が言う。「そうなんだ。見るか?」本宮さんにそう聞かれ、僕は少し思案する。本当なら、あれもこれもと欲張りたいところだけれど、水族館に丸一日いるわけではない。でも、エリア全部を見て回りたいという気持ちもある。そうなると、何かを諦めることになるわけで。「ショーは、また今度でいいかな。毎日やってるみたいだし」僕がそう言うと、「じゃあ、今回のメインは?」と、たずねられる。「そうだなー……やっぱり、くらげかな」「くらげ?」「うん。くらげがいっぱい泳いでる、巨大な水槽があるんだって。なんか、『幻想的な空間をご覧ください』って書いてあるよ」と、僕はスマホの画面を見ながら告げた。「へえ? それは、さぞかしきれいなんだろうな。優樹は、くらげが好きなのか?」「うん! 昔から好きでさ。ゆらゆら揺れてる感じが、なんかいいんだよね。癒やされるっていうかさ。ずっと見てても飽きないもん。本宮
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-30
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