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第28話

مؤلف: 倉谷みこと
last update تاريخ النشر: 2025-09-17 19:00:00

僕よりも本条刑事を知っている本宮さんが言うのだから、おそらく間違いないのだろう。

「それでも気になるなら、俺が本条先輩を味方につけるぜ?」

「本当!?」

「ああ。まかせろ!」

本宮さんの心強い言葉に、僕は素直にお願いする。

そういうわけで、母さんを攻略する前に、僕は父さんを、本宮さんは本条刑事を味方につけることにした。交渉の方法は、個人の判断に任せることになった。

「今日のところは、ここまでかな」

と、本宮さんが言った。

窓の外を見ると、もうすっかり暗くなっている。

「じゃあ、続きは明日ってことで」

と、僕がノートを閉じると、本宮さんは僕から離れて帰り支度を始めた。

それが、少しだけ寂しく思えた。でも、口にも態度にも出さない。ただのわがままなのは、充分に理解しているからだ。

「それじゃあ帰るけど、今日やったとこ、忘れるなよ?」

「大丈夫だよ、復習しておくから」

心配そうな本宮さんに、僕は

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  • その色は君への愛の証   第20話

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  • その色は君への愛の証   第19話

    動画配信サイトでホラー映画を観始めた僕たち。何の変哲もない日常風景から始まったそれを、僕は侮っていた。心霊的な怖さもヒトコワ的な怖さもなかったからだ。不気味な雰囲気を纏《まと》いながら、映画は無慈悲に進んでいく。途中から、僕は本宮さんの腕にしがみついていた。びっくり系のいわゆるジャンプスケアが多様されていたわけではない。得体の知れない恐怖に、小刻みな震えが止まらなかった。「優樹? 大丈夫か?」観終わった後、本宮さんに本気で心配された。僕は、ふるふると首を横に振ることしかできない。視界は、涙で滲んでいた。「ごめんな。まさか、優樹がホラー苦手だとは思ってなかったんだ」謝る本宮さんが、

  • その色は君への愛の証   第18話

    (つい……じゃないよ。しんどいって、これ……)息を整えながら、そんなことを思う。体が、妙に熱い。自分の弱点を知られてしまったことだけが原因ではない。確実に、本宮さんの妖艶で甘い声音のせいだ。抗議しようとしたけれど、後ろを振り向くことができない。本宮さんに抱きしめられているからというのもあるけれど、あれだけで昂ってしまった自分が恥ずかしすぎるからだ。今、本宮さんの顔を見たら、確実に彼を求めてしまう。でもそれは、彼の『優樹を大切にしたい』という言葉を蔑《ないがし》ろにしてしまう気がした。「俺な、優樹がうちに泊まりに来てくれるなんて、思ってなかったんだ」と、本宮さんが突然、そんなことを話し

  • その色は君への愛の証   第16話

    たしかに、本宮さんから弱音を聞いたことがない。どんなことも前向きにとらえようとしているのかと思っていたけれど、実際にはそうではないらしい。「かっこつけたがり……」僕がその言葉をくり返してつぶやくと、「片桐! 何、勝手なこと言ってんだよ!」慌てたように、本宮さんが言った。「だって、本当のことだろ?」片桐さんがそう言うと、図星なのか、本宮さんは黙ってしまった。「まったく、誰かと思ったら片桐が来るとはね」と、母さんが3人分のカフェオレを持ってやってきた。片桐さんが、「どうも」と会釈をしている。「亜紀先輩。俺たち、まだ何も頼んでないんですけど……」本宮さんが言うと、「長くなりそ

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