「お父様……。お願いがあります。私を瑛斗さんの妻にさせてください。」「…………なんだって?」私の言葉に、父は言葉を失っていた。「今は華の行方を探すのが第一だろう。なんで玲が一条家に嫁ぐんだ。瑛斗くんは華の夫だぞ?結婚なんて出来るわけないじゃないか。」「お父様、お言葉ですがお姉ちゃんは一条家の嫁として嫁いだのにも関わらず現に今失踪しているのですよ。それは一条家に対して失礼なのでは?」「それは……。」「お姉ちゃんと瑛斗さんは政略結婚で瑛斗さんを支えるのが役目なのにお姉ちゃんは放棄している。今、瑛斗さんを支える人が必要なんです。今後の関係を悪化させないためにも私が瑛斗さんの妻になり支えていきます。私は神宮寺家の令嬢として使命を全うしたいのです」「相手のご意向もある……。うちだけでは決められない」「それでは場をもうけてください。私は覚悟はできていますし、瑛斗さんがいいんです。」私の一言で、姉の失踪を一条家も知ることとなった。バチンッーー「瑛斗!!!どういうつもりだ!なんで華さんがいなくなったことを話さなかった。」社長室に会長の父が突然やってきて、ものすごい剣幕で怒鳴り散らし頬を殴られた。「……すみません。どう報告すべきか迷っているうちに言うのが遅れました。」ジンジンと痛む頬に手を当てながら隠していたことを謝罪する。「言い訳じみた台詞なんか聞きたくない。もう二度とこんな恥をさらすようなことはするなよ。いいか、さきほど華さんのお父さんと話をしてきた。お前は玲さんと一緒になるんだ」(……玲、と?)
Last Updated : 2025-06-15 Read more