魔物嫌いの魔食家令嬢의 모든 챕터: 챕터 31 - 챕터 40

46 챕터

#30

「たのもーですわ!」 ビュンッ!てしてビュンッてしたら着いた道場で早速道場破りですわ!あ、もちろん魔道具を身に付けて来ましたわ! 擬音多めかつ言葉足らずな|主君《野生児》の代わりに僕が説明しますね!「ん?なんかルビがおかしくありません?わたくしのどこが野生児なのかさっぱりですわ!こんなにもお淑やかで超絶美少女なアビゲイルちゃんのどこが野生児なのでしょうね。」 そういうとこなんですよ主君。具体的に言ってあげましょうか?ルビがおかしいのを察する極まった野生の勘のことですよ!良かったですね主君。僕みたいな優秀な相棒がいて。「リーゲル!何とか言ったらどうなんです!」 無視無視。ここは領都最大の規模を誇る雷刃流剣術の道場です。パッと見た感じだと回避重視のようですね。一撃でも喰らえば死にかねない大量の魔物たちが闊歩する森で生き残るために発展していったんじゃないかっていうのが僕の所感ですね。上位の使い手は何やら高火力も持っているみたいですね。ただ回避に使うには過剰なほど魔力の出力が鍛えられていますし。避けつつ連撃を入れて最後に最大火力をぶつけるというのが最終目標みたいですね。うん、無難です。 でも一撃も喰らうつもりがないっていう気概は気に入りました。それに仮に一撃を喰らっても足を止めないための訓練もしているようです。実践的で悪くないですね。覚えておくことにします。 とまぁ、このくらいですかね。この後はどうせ門下生の反応なんて見てたってしゃーないのでね、僕の方で読者さん方に、わかりやすいように解説をしていこうと思います。そんなわけでチャンネルはそのままで! ではでは〜!まだ次回お会いしましょう!以上、みんなのエナジーバーことリーゲルがお送りいたしました!まったね〜!――――――――――ブツンッ――――――――――
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#31

「それでは……始めっ!」 さてさて、雷刃流はどんな一手を……って全然来ませんわね。「そちらからどうぞ?それとも……ビビってらっしゃいます?」「舐めているのか小娘!」 うーん、舐めてはいないのですけれど……。わたくしとしては客観的に彼我の実力差を見極めたつもりですわよ?いや、「ビビってらっしゃいます?」はただの煽りですわね。舐められているの思われても仕方ないですわね。これに奮起して殺す気で来ていただけると嬉しいのですけれどね。キレて冷静を失って雑な攻撃をしてきたらそれまでですわ。そうなればサクッと格の違いを見せ付けて終わりですわね。そんな相手、戦いがいがないですもの。「余計なこと言ってないでさっさとかかってきてくださいまし。」「チッ……潰す!」「そうでなくっちゃつまりませんわよねぇ!アハハハハッ!」 と、言うわけでハイになっている主君に代わりまして私リーゲルがこの試合の解説をしていきたいと思います。是非是非お付き合いくださいね! 我が主君アビゲイルと相対するは雷刃流道場の師範、ライアン!軽く会話を聞いたところ彼は道場の有望株みたいですね。なんでも最年少師範なんだとか。まぁ6歳児なうちの主君には比べればそうでもなく見えますけど、アレは世界のバグ的な何かですしね。ぶっちゃけ気にするだけ損ですわ。あ、主君の口調が素で移って……。ちょっと作者!打ち間違いはちゃんと訂正してくださいよ!なーにが「まぁ、別に直さなくていっか〜」ですか! ゴホンッ!失礼、取り乱しました。そうこうしている間にライアン師範が動き出しましたね。おっと、最初の一手は身体を極限まで倒しての高速移動!高速で背後を取ってからの突きですね。 それに対する主君は……いや、なんで目をつぶってるんすか。なんか縛りプレイしてますね。まぁ元々全身にデバフの魔道具を装着して身体能力をガン下げしているんですけどね。あ、そうそう!主君は魔封じの指輪も付けてます。効果は単純で装備者の魔力操作の無効化ですね。 あ、主君が目を開けましたね。そりゃそうですよね。今日は対人戦の経験を積むのとは別に他流派の対人戦技術を自らの戦いに取り込むってのがあるんですけど……見えなきゃ観察もできないという。魔封じしてなきゃ魔力感知で見えるんですけどね。やっぱりアホですよね僕の主君。戦闘IQは高いんですけど、戦闘モードじゃない時の
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#32

「えっと……ごめんなさい?ちょっと加減間違ってしまいまして。いや、そのですね?初手突きだと思わなかったんですよ。それで対処が遅れちゃいまして、慌てて対処したらうっかり魔力使っちゃいまして……宗家殿との戦いがメインのつもりで気を抜きすぎてましたわ。」「俺のことを鼻から舐めていたと。」「舐めていた訳ではないですわよ。ただ事実として貴方、わたくしの格下でしょう?ですので普通に戦ってもわたくしが得るものはないですし、縛りプレイをしていたんですけれどね。各種身体能力低下のアクセサリーに魔封じの指輪を付けてたんですけどびっくりして魔力纏わせて摘んじゃいましたの。攻撃自体は別に受けても問題ない程度のものではあるんですけれどノーダメ縛りもしていましたし、当たってわたくしの柔肌が腫れでもしたら嫌なので。」「ミスリル製の剣を使ったこの俺の全力で放った殺すつもりの一撃が……受けても問題のない程度の威力……だと!?てめぇふざけてんのか!」 あら、怒らせてしまいましたわね。「あら、何をそんなに怒っているんですの?自らの力量不足が原因ですのにそれを他人に責任転嫁するなんて恥ずかしいですしやめた方がいいですわよ。武人としてあまりに醜いですわ。まぁ、今わたくしが何を言っても納得なんてできないでしょうし一度受けてあげましょうか?貴方の全力。」 この後攻撃を受けるにしても全力防御か魔力も使わず素で受けるか、勘で攻撃箇所にドンピシャ合わせで防御するか……いや、一応ちゃんと全体的に防御力上げるのが無難ですわね。「やってやんよ!てめぇのその余裕ぶった顔をこの俺が歪ませてやんよ!二度と剣を握れなくしてやる!」 そんな、今のわたくしが首や腹を斬られたくらいで剣を持てなくなるわけないですのにね。面白い方ですこと。斬られても問題なくくっ付けられますしね。まぁ、わたくしがびっくり人間になってるのを知らないのは無理もないですけれどね。それでも、わたくしとライアンの戦闘がが勝負として成立すると思われてるの……ちょっと癪ですわね。こんな自らの才にあぐらをかいてするべき努力を怠ってきたこのグズにわたくしが負けるわけがないですのに。「血気盛んでいいですわね!でも……相手の力量も測れない今のままじゃあ近いうちに死にますわよ?宗家殿も少々教え方が甘いのではなくって?」 それは……彼を指導した側にも言えることで
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#33

「ま、妥当ですわね。せいぜいこっぴどく叱られるといいですわ。」「は!?ふっざけんなよ!絶対ぶっ殺してやるよ!クソアマァ!」「ほら、さっさとやってみればいいですのにね。早くやらないと声だけ大きなおバカさんのままですわよ?そんな貴方にわたくしがピッタリの二つ名を考えてさしあげますわ!法螺吹きのライアンなんてどうです?」「こんのクソアマァァァァ!!」「ふむ、基礎は一応出来ているみたいですけれど……」"ガキンッ"「は?なんだよこの音は!まるで……まるで!金属同士がぶつかったみてぇな!」 剣で斬られたくらいで血が出るなんて二流ですもの。まぁもちろん普段は出ますわよ?こと戦闘中に関しては血なんて出していられませんわ。戦いはリソースの削り合い。故に如何に消耗を減らしつつ相手を消耗させるかが鍵。そして一流たるわたくしならばこんなことも!「火力不足ですわね。わたくしの柔肌の薄皮一枚ですら傷付けられていないだなんて大口叩いていた割には大したことのない殿方ですのね。器もナニも小さい殿方はお帰りくださいですわ!ッ!」「剣が……弾かれた!?」「魔力を使いこなせばこんなものですわ!|ライアン《短小》さんも精進することですわね!」「って小っちゃかねぇよ!」「あらあらあら、顔が真っ赤ですわよ?もしかして……図星でして?お可愛いこと。あと一つ武人としてではなく公人として忠告するならば、貴族相手にそんな口調じゃ首が飛びますわよ?もちろん……物理的に。」「公人?へっ!なんだそりゃ!お前いちいち上から目線でうぜぇんだよ!お前みたいなクソ女が偉ぶってんじゃねぇよ!」「わたくしが偉ぶっているって?そりゃあわたくしは偉いですしね。これはわたくしたち貴族に対してだけではありませわよ。貴方の言葉からは侮蔑と傲慢さが滲み出てますの。まずはそこからですわよ!|ライアン《短小》さん。」
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#34

「"わたくしたち"貴族?」「……ッ!?まさか!」 瞬時に平伏する宗家。冷や汗を滝のように流し、何か強大なものに怯えるかのように彼はその身を縮こませていた。彼は知っていたのだ。伊達に武の世界に長く身を置いていた訳ではなかった。「そうですわよ?一人の武人として来たので名乗るつもりはなかったのですけれど……さすがにここまで言われて黙っているのは貴族としての沽券に関わりますし立場の違いというのをわからせて差し上げようかと。」「ハッ!どうせハッタリだろ!こんなところにお貴族様が一人でほっつき歩いてるわけねぇだろ|JK《常識的に考えて》。まして道場破りを?お貴族が?んなもんありえねぇよ。」「馬鹿者!お前の狭い世界の常識の話はいいんだ!世の中にはな、いるんだよ。国の守護者としてその牙を研ぎ続ける貴族家が!おそらく彼女は……いや、この方はルミn」 その存在を知っていた彼は今もなお傲慢な態度を取り続ける自らの弟子を叱責しつつも、件の家に目をつけられた以上弟子の命はもう長くないなと半ば諦めているのだった。世界有数の技術を持つ彼であっても格が違った。「では改めて……わたくしはルミナリア辺境伯家が長女、アビゲイル=ルミナリアですわ。この名に懸けてライアン、貴方を叩き潰しますわ!まぁ、そんなわけですので恨むならそこのバカにお願い致しますわ。」「やはり……か。」 それもそうだろう。一度は剣姫として一つの頂きに辿り着いた彼女が蘇り二度と負けぬようにと日夜魔物の森という実戦に身を置き続けているのだから。その力は人外の領域に踏み込みつつあった。「辺境……伯……家……」「あ、でも安心してくださいまし。父にチクるなんてダセェことはしませんわ。家の力には頼らずわたくし個人の力のみで叩き潰して差し上げるので安心してくださいませ。」 死して一度全てを失った彼女は二度と負けるわけにはいかなかった。 そして、自らの武人としての格を見せつけ続けなければいけなかった。 自分が死ねば家族も死ぬ。 自分が侮られれば家族も侮られる。 アビゲイルは背負うと決めた。 故に彼女は止まらない。 力を求め、獲物を狩り続ける一人の修羅が再び彼らに襲いかかる。
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#35

「さてと……宗家殿、それじゃあやりましょうか。」 あ、ちなみにライアンくんは伸びている。まぁ、相手が相手なだけに当然の帰結ではあるのだが。「そうですねアビゲイル様、仕合いましょうか。年寄りには年寄りなひの矜恃がありますので死ぬ気で抗わさせていただきまする。開始の合図は……ミント、お前がやれ。」 え?なんで俺が!?みたいな顔をしているが猛獣二人のいる場で拒否をすれば喰われるかもしれないので彼は大人しく開始の合図をする。「それではアビゲイル様と宗家様による他流試合……はじめっ!!」 一応宗家の試合開始の合図をできるのは名誉なことなのだ。とはいえ先程も言った通り道場内では野生の獣二人が殺伐とした空気を生み出しているのだ。要はいくら名誉と言っても死にたくなかったのだ。名誉じゃ命は守れないのである。 二人の戦いは宗家の一方的な攻めから始まった。序盤、一見すると攻め立てている宗家が優勢のように見えるが、実態は逆である。(くっ、全然当たらん!今はまだ儂の動きに慣れてないからいいが、こうしている間にも儂の攻撃への対処が洗練されていっているのが末恐ろしい。近いうちに儂への対処の学習を終えて攻撃に転じてくるんだろう。無論抵抗はするがそう長くは持たんだろうな。絶望的なこの状況下ではある。だが、そこで諦めていては宗家の名折れ!) ジジイが何やらかっこいいことを言っているが、ただ未知の強者……しかも圧倒的格上との出会いに興奮しているだけである。アドレナリンやらドーパミンやらβ-エンドルフィンやらがもうドバドバである。死に際に掴んだ、武術の核心!ってやつだ。(おいおいこの爺さん、まだギアを上げられるんですの!?いや、この状況下で成長してますわね。わたくしという壁を前に限界を超えましたか。でも、いや……だからこそ面白い!あぁ素晴らしい!実にいい!これだから武術はやめられないんですの!ふぅ……たしかに今の宗家殿は強いですわ。でも、わたくしの相手はもっと強いんですの。だからこんなところで止まってなんていられませんわ!それに……)「ここらで終わりに致しましょうか。もう体力が残り少ないでしょうし。」「悔しいが否定できんな。それでは次で決めるとしよう。すぅ〜はぁ〜フッ!タァァァァァァァァッ!」 宗家の放った初見の攻撃にアビゲイルは難なく合わせ完璧に受け流した……ように見えたがアビ
last update최신 업데이트 : 2026-01-18
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#36

 アビゲイルが今から繰り出すのは筋力方面への強化こそ行わないものの正真正銘全力の一撃。全てのリソースは身体操作と思考速度、空間知覚能力に費やされる。ただ最高峰の技術を放つための布陣。(父の力強さを感じる動きとも違いますわね。恐ろしく洗練されたよく研がれたナイフの如き美しさですわね。神々しいとも言えるような剣術。白状しましょう。わたくしはこの技に嫉妬をしている。かつて剣姫と呼ばれ、極め上り詰めたと思っていた剣の頂。これはそれと別の方向にある頂。優劣付けることの出来ない同格の技術。それをわたくしはそれを幻視しましたの。見てしまったからには駆出さずにはいられはいのが武人というもの。)「わくわくし過ぎて淑女としてしちゃいけない顔してますわねわたくし。でも、それもしょうがないですわね。今わたくしの前には超えるべき壁があって今まさにそれをぶち破ろうとしているんですもの。」(あの日の技術と同格。それでもわたくしそこから積み重ね続けた技がありますの。矜恃がありますの。トータルではあの日に追いついていません。それでも技術ならば!あの日のわたくしの遥か先にいると胸を張って言えますわ!)「これから繰り出す技はわたくしが編み出した持ちうる技術の結晶。普通にやれば精度がまだ足りませんけれど、そこはバフと身体能力の暴力でなんとかしますわよ!それでも成功は五分。それでも!ここでそれを成せずに何が最強か!何が神殺しか!」(今わたくしが持ちうる全てをここで出し尽くす!五分がなんだ!確率なんざクソ喰らえ!ゼロでないならこの手で掴み取ってくれるわ!)「遠からん者は音に聞けぇ!近くば寄って目にも見よ!わたくし一世一代大舞台、目ん玉かっ開いてよーく見るといいですわ。」
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#37

 その攻撃は速かった。 凄まじいバフによって高められた感知能力と演算能力、そして彼女の持つ予知に限りなく近い精度の勘によって導き出された最適のタイミング。アビゲイルは飛び出した。故にその攻撃はありとあらゆる警戒をすり抜け誰にも気付かれることなく遂行される。その一撃はまさに必殺。 その速度のまま突っ込むだけでも凄まじい威力を持つことだろう。だが、そんなのは美しくない。ただタイミング良く飛び出しただけだなんてつまらない。アビゲイルは全て技術と力を出し尽くすと言ったのだ。なればこそ放たれる一撃は全てが計算しつくされ、洗練され、美しくあるべきなのだ。そうあらねばならないのだ。 故に、その速度から繰り出されたのは上記を逸した。身体への負荷を完全に無視した必殺の一撃。骨も筋肉も軋み、悲鳴をあげる。それでもアビゲイルは涼しい顔で耐え切る。なぜならその方が美しいから。痩せ我慢もまた淑女の嗜みなのだ。 そんな彼女が今持ちうる全ての力とこの星の持つ力。その全てを一点に集中させインパクトの瞬間に剣先から叩き込む……"突き"の極地。 名を……|明けの明星《ルキフェル》と言った。 その一撃をアビゲイルが放った後、その先には何も残らなかった。極限集中状態……いわゆるゾーンの最中アビゲイルは気付いてしまったのだ。あ、これ普通に放ったは街吹っ飛ぶわと。最後の最後に強引に攻撃をねじ曲げた結果その攻撃は空に向かって放たれた。無論、街は無事である。 一気に空間から空気が消し飛んだ影響で多少嵐が起きてはいるが無事は無事である。勢い余って空が消し飛んで夜がひょっこり覗いているがモーマンタイ。なぜなら死者はいないから! アビゲイルの大勝利だね!いぇい!「も、もう無理ですわ……」"バタンッ" ただでさえ身体への負荷の高いこの技。アビゲイルはそこから更に攻撃の方向を直前にねじ曲げてみせたのだ。いくら頑丈なアビゲイルといえどここまでの負荷には耐えられない。いや、よくもった方だろう。攻撃を放ち、慌てて生命の感知を行い死者がいないことを確認。攻撃方向がどうなっているのかを確認し、何故か真っ暗だったので二度目をする。屋根をぶち破ってしまっていることに気付いてアワアワしてから倒れたのだ。 まさに人外の耐久力であった。
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#38

 わしが無事だったのは本当にたまたまだ。見るからにヤバい覇気を放っていた彼女から身を守る為にも人一倍ガタイのいい兄弟子の後ろに隠れていたのだ。それでもどうなるかは五分五分。そしてすんでのところで攻撃を上に曲げてくれた彼女の慈悲のおかげで今わしはここに立てている。 彼女には感謝してもしきれない。うちの道場の人間が彼女を何度も侮辱をした。しかも彼女は貴族。こちらは無礼討ちをされても文句の言えない立場なのにも関わらず彼女は一武人としてこの場にやって来たからと水に流してくれたのだ。結果として死者はゼロ人。戦いの中で放った技すら被害に配慮して上向きに放ってくれていた。その戦いは武の頂と言うに相応しいものであり、二度と見ることのできない自らの進んで行く先であった。 わしはその技に魅せられた。恋焦がれてしまった。もうわしは止まれない。方向は定まったならあとは死ぬ気で突き進むのみ。死ぬ気で突き進んでも辿り着けないかもしれない。道半ばで寿命が尽きてしまうかもしれない。修羅の道故にリスクをとりすぎて死んでしまうかもしれない。 それでも、もうわしは止まれぬのだ。もう若くはないのは承知の上。寿命が尽きるまでの数十年。心の臓が鼓動を止めるその瞬間までわしは剣を振り続けよう。 彼女の剣に魅せられた者として……彼女の剣技の信奉者として……わしは剣を振る手を止めない。その道の先に彼女という頂が存在しなくても!わしは彼女という光に出会えた幸運を胸に抱いてあの世へ逝ける! 今はただ貴女との出会いに感謝を。◇◇ この日、一人の剣士が道場を飛び出した。それこそが後に遅咲きの剣聖と呼ばれる男、アイン=ガルバードの最初の一歩であった。 彼は生涯その歩みを止めなかった。「まだ頂はここじゃない。わしはかつて見たその場所に行けていない」と言って……
last update최신 업데이트 : 2026-02-04
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#39 一人目 アイン

「―――ッ!!―――――ッ!!!」 うーん!身体がバッキバキですわね。にしても何やら騒がしいですわね。何事ですの?「わ、わしを弟子にしてくだせぇ!」「え?いやですわよ。自分で頑張ってくださいまし!」 はぁ……そんな歳にもなって事故鍛錬の方法すら知らないんですの?武の道は自らとの対話ですわよ?それを……まぁここで食い下がる気概を見せたなら……「そ、そこをなんとか!」 この際ですし、治安維持がてら不人気な魔食でも勧めてみましょうか。「うーん、じゃあ魔物食ってきて。」「ま、魔物ですかぁ!?あれって毒じゃ……」 はぁ……わたくしに師事しようとしているにも関わらずそんなくだらない常識に……「大丈夫大丈夫!魔力で強化すればいけるいける……じゃなくていけますわよ!魔力を含む物体の経口摂取は魔力容量を拡張するんですわ。魔物ならそれが顕著なのですわよ!」「え?いや、魔素中毒……」 魔素中毒?そんなの気合いで克服でしてよ!「理屈をざっくり言えば身体の防衛反応ですわ!暴れ狂う自分のもの以外の魔力に対抗するために体内の魔力器官が活性化してより強靭なものになるんですの!なら食べない理由とかありますの?食べるしかないですわよねえ!」「あ、はい。」「言質取ってやりましたわぁぁぁぁぁ!!!!!」 一人目確保ですわ!後を任せられる気合いの入った人材をまずは一人。まだまだ足りないですけれど、時間はありますもんね!「は?」 は?じゃありませんわよ?貴方はこちら側ですのに。 「貴方も共犯者ですわね!」 フッフッフッフ……「え?」  フッフッフッフ…… 「早くわたくしのところまで来てくださいまし!今のままじゃわたくしの庇護対象でしかありませんしね。わたくしが敵に専念できるように後のことを任せられる程度には共犯者である貴方には強くなってもらいませんと!貴方にはそれだけの素養があるんですもの。」 フッフッフッフ…… 「ッ!!」 ここでビシッと名前を呼んで……たしかえーっとそうあれですわよねあれ!「どんなに痛くてももどんなに苦しくても生きていれば問題ありませんわ!わたくしのとこまでおいでなさいまし。わたくしがなんとかして差し上げますわ。今はまだ……ね?いずれわたくしにもその余裕がなくなる。それまでに間に合わせてくださいね?もちろんできないなんて言いませ
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