บททั้งหมดของ 逆ハーレム建国宣言! ~恋したいから国を作りました~: บทที่ 91 - บทที่ 100

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第91話:王都潜入と、囁きの宮廷

どうも、エリシアです。いよいよ——王都に向かうことになりました!「暴君、ついに王都潜入か」カイラムが腕を組んで険しい顔。「潜入って……観光みたいに言わないでよ」私は苦笑い。馬車に揺られ、王都の城壁が見えてきた時、胸が少しざわざわした。幼い頃に婚約を結ばされ、そして破棄された街。記憶は苦いけど、それでもどこか懐かしい。「王都の空気は重いな……」リビアが羽をすぼめる。「囁きが満ちてるんだ。民衆の不安がそのまま響いてる」ヴァルターが低く言った。——城門前。セリオが兵士に証文を見せると、すんなり通された。「王都は表向き平穏を装っています。しかし中では……」案内されたのは宮廷の一角。かつて私が一度だけ足を踏み入れた、豪奢な回廊だった。煌びやかなシャンデリア、広い赤絨毯。けれど空気はどこかひんやりしていて、壁に映る影が妙に長い。「……やだなぁ」私は小声でつぶやいた。「気を抜くな」カイラムが隣で囁く。そこへ、見慣れた姿が現れた。金髪碧眼、堂々とした微笑み——レオニス。「エリシア……よく来てくれた」一瞬だけ、胸がきゅっとなった。でもすぐに思い出す。私はもう、前に進んでる。「王都の現状、説明するわ」レオニスは真剣な顔に変わった。——玉座の間。王と貴族たちの前で、囁きが議論を乱していた。「誰かが裏切っている!」「いや、契約に従えば救われるのだ!」重厚な空間に、不安と恐怖の声が渦を巻く。私は深呼吸して叫んだ。「パンを食べろーっ!」貴族たちが一斉に振り返る。……シーン。「…&
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-09-27
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第92話:仮面の会議と、王都の裏切り者

どうも、エリシアです。王都の玉座で黒い影を撃退してから数日。表向きは落ち着いたように見えるけど、裏ではかなりピリピリしてる。「仮面会議を開く」そう告げたのはレオニスだった。「仮面……?」と首をかしげたら、ユスティアが補足してくれた。「王都では、身分や立場に囚われず意見を出す“秘密会議”があるんです。仮面を被って互いの素性を隠すので、公平に話せると」「へぇ~面白そう! でも顔隠したらパン食べにくいじゃん!」「そこか」カイラムが呆れ声。——夜。仮面会議の会場に案内される。高い天井にランプが吊るされ、円卓の椅子には仮面の男や女がずらり。王都の有力者、貴族、騎士、学者……でも誰が誰なのかはわからない。「議題は黒い契約と王都の安全保障」進行役の仮面が告げると、ざわざわと声があがった。「囁きは恐ろしい。グランフォードのやり方に頼るのは危険だ」「しかし、あの国のパンには確かに効果があった」「いや、あれは一時的なものに過ぎない。本体を見つけなければ!」私は立ち上がって声を張った。「だからこそ一緒に探そうって言ってるの! 王都もグランフォードも、パンは分け合えば美味しいでしょ?」場が一瞬静まり……次の瞬間、どっと笑いが広がる。「妙な理屈だが、悪くない」「パンを分け合う……確かに心は和む」——しかし。会議の隅で、ひとりだけ動かない影がいた。仮面の奥から冷たい視線が突き刺さる。「……王都を導くのは血筋のみ。外の者が口を出すな」場が凍りついた。リビアが羽を広げる。「こやつ、囁きに染まっているぞ」仮面の下から、黒い煙が漏れ出した。「しまった…&hell
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-09-28
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第93話:囁きの道化と、王の影法師

どうも、エリシアです。王都の「仮面会議」で裏切り者を暴いたのはいいけど……全然終わってなかった。「黒い契約の“本体”が潜んでいる限り、囁きは広がり続ける」ユスティアの言葉に、みんな黙り込む。「……本体って、どこにいるの?」私の問いに、リビアが羽をばさり。「記録を追えば、囁きは王の近衛に紛れ込んでいると見て間違いない」「つまり……王のすぐそば?」「そうだ」カイラムが頷いた。 「だからこそ危険だ。王都中枢そのものが乗っ取られかねん」——その夜。城下の広場に妙な人だかりができていた。見れば、派手な衣装の道化師が舞台の上で踊っている。ピエロみたいな格好で、笛と鈴を鳴らしながら。「さあ、皆の者!耳を澄ませ!王の声を聞け! “従え……差し出せ……”」うわ、出た。道化師の演舞に混じって、囁きが観客に染み込んでいく。人々がふらふらと舞台に近寄り、懐から金や装飾品を差し出し始めた。「待って!それは囁きよ!」私の声はかき消される。「暴君、どうする!」カイラムが構える。「とりあえずパン投げる!」「またか」道化師は不気味に笑った。「ははは!パンで影を止めるか!だが私を止められるものか!」そう言うと、舞台の背後に黒い幕が開き、巨大な影の人形が現れた。王の冠を模した仮面をかぶった、影法師——。リビアが顔をしかめた。「……まさか。王を模した影を操り、囁きの王を作るつもりか!」ユスティアは記録帳を震える手で開く。「これが“王都の心臓”を乗っ取るための仕組み……!」
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第94話:王宮の地下と、封じられた旋律

どうも、エリシアです。王都広場で「黒い王の影法師」を倒してから数日。でも私たちは全然安心できなかった。むしろ逆。「黒い囁きの本体は、まだ眠っている」リビアの言葉が、胸にずっと引っかかってる。——その夜。「王宮の地下に、封じられた“旋律の間”がある」そう言ったのはレオニスだった。「古くからの伝承で……王族さえ詳しくは知らない。ただ“音を封じた石室”と呼ばれている」「怪しいに決まってるじゃん!」私は即答。「そうだな」カイラムが渋い顔で腕を組む。「囁きの源泉があるならそこだ」ユスティアは地図を開きながら首をかしげる。「しかし記録には“旋律の間”の位置が抜け落ちている……意図的に消されたのかもしれません」「消された記録と囁きの契約……どっちも怪しさ満点」私はパンをかじりながら言った。——翌朝。私たちは王宮の一角、古い礼拝堂に足を踏み入れた。壁はひび割れ、長年使われていないせいで埃まみれ。「ここに地下への入口が……」セリオが壁を押すと、石板がずれて階段が現れた。「やっぱり隠してたんじゃん!」「うむ、腰に悪い階段だ」父が腰をさすりながらぼやく。地下に降りると、空気がひんやりしていて、かすかに音が響いていた。——いや、音じゃない。“耳の奥に届く気配”。「従え……差し出せ……」また来た!囁き!私は思わず叫ぶ。「パン食べろーっ!!」全員が慣れた様子でパンをかじる。……もうこれ儀式みたいになってきたな。奥へ進むと、大きな石の扉が立ちはだかった
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-09-30
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第95話:南の祠と、眠れる旋律

どうも、エリシアです。王宮地下で“封じられた旋律”を壊したのはいいけど……最後に残した声がやっぱり気になってる。——「次は南の祠」。「囁きが次に狙うのは、王都の外だな」カイラムが剣を磨きながら言う。「南の祠……確か豊穣の神を祀る古い祭壇があったはずだ」ユスティアが地図を広げる。「王都の食料庫ともつながっている。もし囁きに染められれば……」「パンが!?」私は思わず立ち上がる。「そっちか」全員の視線が突き刺さる。でもね、パンは大事だよ。だってみんなパン食べるんだから。「パンを支配される=人々を支配される、ってことよ!」「理屈は間違ってないな」リビアが渋々羽をすくめた。——翌日。私たちは王都を南に抜け、森の中の石段を下りて祠へ向かった。空気は湿っていて、木々の隙間から差す光もどこか冷たい。「ここが……南の祠か」苔むした石造りの祭壇。かつて豊穣を祝ったというのに、今は草に覆われて廃墟同然だ。「……音が聞こえる」耳を澄ませると、低い旋律が地下から響いてきた。「従え……差し出せ……」まただ。囁き。「暴君、準備はいいか」カイラムが剣を抜く。「いつでも!パンもあるし!」石扉を押し開けると、中は広い地下空洞だった。古代の壁画に麦や果物が描かれ、その中央に黒い根のようなものが絡みついていた。「これが……封じられた旋律の一部か」リビアの声が低く響く。根の中心にあったのは、またも楽器のようなもの。今度は太鼓。黒く染まり、どくどくと脈打っている。「またか…&hell
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-01
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第96話:東の海と、波間の歌姫

どうも、エリシアです。南の祠で黒い太鼓をぶっ壊した私たち。……いや、正確には「パンで粉砕」した私たち。でも、囁きが最後に残した言葉が忘れられない。——「真なる旋律はまだ眠っている」。「次は東の海だな」カイラムが地図を指差す。「祠は岬の先にある。かつて“波間の歌姫”を祀った場所だ」「歌姫……つまり音楽関係!もう嫌な予感しかしない!」私は頭を抱えた。「でも歌の祠なら……私の出番だろう」リビアが羽を広げて誇らしげに言う。「いや、リビア歌うと怖いから」「暴君!? 失礼な!」——数日後。私たちは東の岬に到着した。海はきらきら輝いているのに、風は冷たくて、波の音の裏に低い囁きが混じっていた。「……ここでもう聞こえる」ユスティアが耳を押さえる。「従え……差し出せ……」波が繰り返すように、その声を運んでくる。祠は崖の上にぽつんと建っていた。白い石造りで、半分は潮風に削られている。でも扉には音符のような紋様が刻まれていた。「また音で開けるタイプか……」私は深呼吸して、祠の前に立つ。扉に手を重ね、前世で覚えた童謡を口ずさんでみた。「らーらー……♪」すると扉が震え、低い旋律で応えるように開いていった。「開いた……!」中は薄暗い石室で、中央に黒い貝殻のような楽器が置かれていた。まるで大きなホラ貝。そこからは波の音に混じって、女の声が流れ出している。「わたしは……歌姫……永遠に歌え……
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-02
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第97話:北の祠と、凍てつく囁き

どうも、エリシアです。南の祠では黒太鼓をパンで粉砕、東の祠では歌姫を解放。……順調といえば順調なんだけど。「次は……北か」地図の端を指しながら、ユスティアが眉をひそめる。「雪山の奥に“氷の祠”がある。囁きがそこに巣くっているはずです」「北の祠……あそこは人も寄りつかぬ凍土だ」リビアが羽を震わせて言った。「古の文献では、“氷の女神”を祀ったとある。もし囁きが女神を飲み込めば……」「パンが凍る!?」私の叫びに、全員が「違う」と揃って否定する。でも大事なんだから仕方ない。凍ったら食べづらいでしょ!?——数日後。雪原を踏みしめながら進む。空気は刺すように冷たく、息を吐くとすぐに白く凍りついた。「……寒っ……手袋もう一枚持ってくればよかった」「暴君、これを」カイラムが自分のマントを差し出してきた。「え、いいの? じゃあ遠慮なく!」さっと肩にかけると、想像以上に温かい。「……やっぱり似合わんな」彼がぼそっと呟いたけど、聞こえないふりをした。やがて、氷に閉ざされた祠が見えてきた。白銀の氷壁に埋め込まれたような神殿。扉には雪の結晶を模した文様が輝いている。「ここか……」ユスティアが書物を開く。「伝承によれば、この祠では“氷の女神”が人々に冬を乗り越える知恵を授けた。けれど、ある時から祠は閉ざされ……」その時、扉が低い音を立てて震えた。「従え……差し出せ……」氷壁が黒く染まり、囁きが漏れ出す。「やっぱ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-03
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第98話:西の祠と、眠らぬ火種

どうも、エリシアです。南・東・北と祠を巡って囁きを祓ってきた私たち。残るは——西の祠。「西の祠は……火山の麓にある」ユスティアが地図を押さえながら説明する。「“炎の精霊”を祀っていたが、百年前の噴火で崩壊したと記録されています」「炎の精霊か……氷女神とは逆だな」カイラムが剣の柄を叩く。「囁きが火の力を飲み込めば、王都どころか大陸全土が危うい」リビアが渋い顔をする。「つまり——パンを焦がさせる気ね!」私が拳を握ると、全員が「違う」と同時に突っ込んだ。——数日後。火山地帯に入ると、地面の熱気が靴越しに伝わってくる。空は曇天、火口からは黒煙が立ち昇り、時折ゴロゴロと地鳴りがした。「……暑っ……」額から汗がだらだらと流れる。「エリシア、これを」カイラムが水筒を差し出してくれた。「えへへ、ありがとう。……って、あっつい!お湯じゃん!」「冷やす余裕がないんだ」彼が苦笑する。やがて、溶岩で半分崩れた祠が見えてきた。石造りの柱はひび割れ、赤黒い溶岩に半分沈んでいる。その奥から、低い囁きが漏れていた。「従え……差し出せ……燃え尽きろ……」「今までで一番禍々しい……」ユスティアの声が震える。「炎そのものを喰らっているのだ」リビアが羽をすくめる。祠の中に足を踏み入れると、中央に巨大な火の壺が鎮座していた。赤黒い炎が絶え間なく揺らめき、時折人の顔のように見える。「これが……封じられた炎……?」ヴァルターが短剣を構えた瞬間、火柱
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-04
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第99話:四祠の結晶と、神の旋律

どうも、エリシアです。南・東・北・西……四つの祠を回って、それぞれ“欠片”を手に入れました。——歌姫の真珠、氷女神の氷片、炎精の火種、そして豊穣の穂の記録。「これで揃ったわけだが……」カイラムが腕を組み、赤い結晶を見下ろす。「次に何が起きるかは誰にも分からん」「文献によれば、四祠の結晶が揃うと“神の旋律”が目覚める」ユスティアが記録帳をめくる。「だが同時に、囁きも完全に呼び起こされると……」「つまり、両刃の剣ってことか」ヴァルターが短剣を指で弄びながら言う。「力を得るか、呑まれるか……」リビアは羽を広げ、低い声で続けた。「四祠の力は本来、“人々の生活を守る音”だった。だが、欲に溺れた王たちがそれを封じ、囁きに変えてしまったのだ」「へぇ……また王家のやらかし?」私は首をかしげる。「まぁ、そういうことだ」レオニスが苦い顔をする。——その時。四つの欠片が光り始めた。真珠は淡い蒼に、氷片は透き通る白に、火種は揺らめく赤に、豊穣の記録は黄金に。それぞれが音を奏で、やがて一つの旋律を形作っていく。「これが……神の旋律……?」私は思わず息を呑んだ。音は美しく、温かく、それでいて底知れない力を秘めていた。けれど同時に、地下から低い囁きが沸き上がってきた。「従え……差し出せ……ここが……契約の地……」「きたか……」カイラムが剣を握る。ユスティアが青ざめる。「記録にある……四祠の結晶が揃った時、“影継の群れ”が現れると……!」「影継……また嫌な名前……」私はパン袋を抱きしめた。地面が割れ、黒い影が数えきれないほど這い出してきた。無数の手足を持つ影の群れが、祠の周りを取り囲む。「おいおい……あれ全部と戦うのかよ」ヴァルターが苦笑する。「ふっ、望むところだ」レオニスが剣を抜く。リビアが羽を広げ、声を張る。「暴君よ!神の旋律
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-05
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第100話:神殿回廊と、残響の扉

どうも、エリシアです。前回、四祠の欠片を全部集めて“囁きの本体”を吹っ飛ばしたところまではよかった。でも——「契約は終わらない」って、あの声。あれがずっと頭の中に残ってる。「神の旋律……まだ目覚めきってはいない」ユスティアが書きかけの記録を指で叩く。「欠片を集めた今、最後の封印は王都の下……“神殿回廊”にあるはずです」「王都の下……つまり地下か」カイラムが剣の柄に手を置く。「また面倒そうな場所ね」私はため息をついた。「地下って湿気るし、パンがふやけるんだよね」「それは……大問題だな」ヴァルターが真顔で頷く。(いや、なんで乗るの!?)——数日後。私たちは王都の地下、封印区画の奥へと降りていた。かつて王家の聖域とされた場所で、今は立ち入り禁止。壁には古代語の祈祷文がびっしりと刻まれている。「ここが……神殿回廊か」レオニスの声が反響する。「……懐かしいな。かつて王として立ち入ったことがある」「王家が何を封じたの?」私が尋ねると、レオニスはわずかに表情を曇らせた。「“勇者の契約”だ。……かつて神と交わした約束。人が神の音を制御できるようになった代わりに、代々の王家はその“鎖”を受け継いできた」「鎖……つまり王家が囁きの始まり?」「そうだ。だがその鎖が腐り、囁きに姿を変えた」沈黙が落ちた。レオニスは目を伏せ、拳を握る。「俺たちは、神の旋律を人間の都合で閉じ込めた……」「なら、解き放とう」私はまっすぐに言っ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-06
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