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192.知りたかった社長と知らない社長⑬

Author: Aica
last update publish date: 2026-02-02 19:57:06

「……瑞希と、約束したんだ」

「約束……?」

「そう。別れる時にした約束。それぞれ自分のやりたい仕事成功させて、いつか一緒に仕事しようって。まだお互い全然無名で実力もなんのカタチにもなってない頃に。それがようやく実現出来たのが、今回のプロジェクト」

「そうだったんですね……」

「だから、あいつは海外でのメインの仕事をこのプロジェクトを日本でするために、向こうでずっとこの時までに調整して帰ってきたんだ」

「あっ。だから今回は社長が企画してこだわったプロジェクトだったってことですか?」

「そう。だから、どうやったってこのプロジェクトはあいつがいることが必須で。あいつがいないと成り立たないし意味ないプロジェクト」

「そりゃそうですよね」

「だけど。あいつと付き合ってた過去は事実だし、お前にとってそれが聞きたくない話なのかもわからなかったから、正直今仕事仲間としてしか思ってないあいつのことを、お前に話す必要はないと思ってた」

「はい」

「実際このプロジェクトは、お前と付き合う前から、それどころかあの日出会った時よりも前から企画してたことだったし」

「確かに。こんな大がかりな企画、つい最近始め
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