通った鼻筋に、口元の柔和な笑み。その顔立ちには、不思議と人を惹きつける親近感がある。だからこそ、紗友里も「東都市で一番の男」だと評したのだろう。「五十嵐さん」「高瀬社長、またお会いしましたね」二人が握手を交わした後、貴博は淳たち古参の幹部社員とも順に握手をして挨拶を交わした。随行している広報やメディアのカメラが、その様子を逃さず記録している。貴博は経産省戦略技術局の企画官であり、さらに国家AI産業会議の事務局長も兼任する、このプロジェクトの実質的な責任者だ。そんな彼の視察となれば、単なる業界紙の記事になるだけでなく、テレビ番組でも取り上げられるだろう。簡単な挨拶の後、智昭は一行を行政棟へ案内し、アークライトのここ数年の実績と発展について説明してから、奥の実験室エリアへと導いた。案内されたのは、普段テストを行う場所だ。より奥まった機密エリアに関しては、人を入れないようにしている。特に、今日のように人が多い場合。智昭と数名の技術者が技術概要について説明した後、貴博は真琴たちが普段ロボットのテストを行っているブースの前で足を止め、磁性のある低い声で尋ねた。「これが、アークライトの例の新製品ですか?」智昭は答えた。「はい。近日中に発表予定の家庭用ロボットです。最近、独自に取得した新技術を実装しており、開発は順調に進んでいます」そこで智昭は真琴の方を向いた。「辻本さん、事務局長や皆さんに、今回の新技術と製品機能について説明してくれ」真琴を指名することで、智昭は貴博たちに対し、この特許技術が真琴のものであり、彼女こそがプロジェクトの核心的な責任者だと示した。「はい。五十嵐事務局長、皆様。こちらの家庭用ロボットの主な機能は『生活への寄り添い』ですが、それだけではなく、高度な医療検査機能や環境モニタリングシステムも搭載しています。最新の遠隔操作技術を採用しており、さらに……」今日の真琴は、清潔感のある白いブラウスに黒いパンツスーツ姿だ。落ち着いていて上品だが、同時にプロフェッショナルな有能さも感じさせる。突然の指名にも動じることなく、彼女は淀みなく説明を続けた。真琴の専門的な解説と、智昭による彼女の紹介を聞き、視察団のメンバーは口々に感嘆の声を漏らした。「ほほう、これは頼もしい」「今の若い方
Leer más