男子学生の一人が迷った後、追いかけていった。碧は影響を受けず、一巡見回してから、視線を最後に明里に向けた。「何をすればいい?」こうして、深夜まで忙しく働いた。八時過ぎに、健太が一度来た。研究室と言っても、実際は使われなくなった教室で、黒板もそのまま残っている。健太と明里が黒板で議論する際、書き記す数式も口にする言葉も、他の人には全く理解できない。まるで彼らだけがこの世界の別の言語を使っているかのようだった。碧だけが隣に立って、時々質問を挟む。板書が壁一面に書かれた。千秋は感動と興奮の気持ちで、黒板の内容を全部撮影した。それから崇拝の眼差しで明里を見る。明里、まさに神様だ。明里が住まいに戻った時には、もう遅い時間だった。シャワーを浴びてベッドに入ると、すぐに眠りに落ちた。翌日大学に着くと、資料をまとめて以前のデータと一緒に千秋に送り、パワポを作ってもらった。千秋が作業中に聞く。「明里さん、この中のいくつかのアルゴリズム、よくわからないんだけど、答えだけ書いているわね。過程も書いた方がいい?」明里はまだ他の資料を見ていて、顔も上げない。「必要ないわ。たぶん誰も見ないから」千秋が言う。「じゃあ審査の時……」明里がようやく彼女を見る。「あなたが審査するの?」千秋が慌てて手を振る。「いやいやいや!そこは明里さんでしょ。全部あなたがやったんだから」明里が言う。「じゃあ心配する必要ないわ。過程は書かなくていい」これは絶対の自信を示している。千秋が崇拝の表情で言う。「さすが明里さん、すごいわ!」明里は思わず手を伸ばして彼女の髪を撫でた。「あなたもすごいわよ」少し離れたところに座っていた碧が顔を上げて一瞥し、すぐにまた目を伏せた。伏せられた長い睫毛が、まるで妖精のようだ。千秋がついにパワポを完成させ、まず明里に確認してもらい、問題がないのを見てからグループに送った。今回は健太が迅速に現れ、ファイルを送ってから約二十分後、見終わったらしくサムズアップを送ってきた。健太が先頭を切ると、下の学生たちも全員サムズアップを送った。彩花は送らなかったが、メッセージを打った。【受け取りました。みんなお疲れ様。でもファイルにそれほど大きな変更はないみたいだし、私の発表が終わって、大学上層部がどう評価す
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