「いらねぇッス。それより、オレの視界からさっさと消えろ」「は、はいっ!失礼いたしました!!」支配人は逃げるようにして個室から退散していった。男たちが消え、個室に静寂が戻ると、鹿耶はふらふらと立ち上がり、テーブルに置かれていたボトルの酒を直接ラッパ飲みし始めた。「……おい、何してんだッスか!」七緒が慌ててボトルを奪い取る。「あたしに構わないで!酒くらい飲ませなさいよ!……全部、あたしのせいなんだから……っ」鹿耶はさっきの恐怖でまだ身体を震わせながらも、深い罪悪感から逃れるように再び酒を求めようとした。すっかり出来上がっている鹿耶の頬は赤く染まり、その瞳はトロンと熱っぽく潤んでいる。「……返してよぉ……」鹿耶は七緒からボトルを奪い返そうと、彼の胸にペチペチと手を伸ばした。七緒はヒョイッとボトルを頭上に持ち上げ、呆れたようにテーブルの上の空き瓶の山を見た。「アンタ、どんだけ飲んだんスか。これ以上は絶対に駄目ッスよ!」「あんたには関係ないでしょ!」鹿耶は七緒をドンと突き飛ばすと、通りかかったボーイに向かって叫んだ。「ちょっと!ボトル、あと二本追加して!」「こいつ酔っ払ってるんで、持ってこなくていいッス!」七緒が慌ててボーイを制止する。ガンガンと鳴り響く重低音のクラブミュージックのせいか、鹿耶の頭はさらにグラグラと揺れ始めた。「……鹿耶さん。大丈夫ッスよ。水琴さんは、アンタのこと絶対に恨んだりしてねぇッス」七緒は少し口調を和らげ、ぽんぽんと鹿耶の頭を撫でた。「全部あたしのせいなの……っ!あたしが、ミコトをあんな変態のところに連れて行ったせいで……っ!」鹿耶は七緒の胸に額を押し付け、わあわあと子供のように泣きじゃくった。そして、手元に残っていた別のボトルを掴み、ヤケクソのようにラッパ飲みしようとする。七緒は再びそれを奪い取ると、大きなため息をついた。「……わかったッスよ。どうしても飲むって言うんなら、オレも付き合ってやるッス!」七緒は奪い取ったボトルを傾け、一気に半分ほど飲み干した。「ぷはっ!……ヒック」ドンとボトルをテーブルに置き、盛大に酒気を帯びたゲップを吐き出す。「あっ、あたしの酒!」鹿耶は七緒が飲み残した半分のボトルを引ったくると、そのまま一気に飲み干
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