◇ 和風庭園カフェのオープン記念のパーティーも、終盤。 参加者達もパラパラと帰宅する者も出始めている。 私は、屋久島さんとの会話が終わるとお父様や虎おじ様達と合流し、それからはずっとお父様達と一緒に居た。 途中、同じ戦略チームの矢田主任や志木チーム長達と合流し、少しばかり話をした。 慣れた人達との会話で、お酒がとても進んでしまって、少しばかり酔いが回ってしまったけど多少ふわふわとするだけ。 みんなとは気持ちの良い空気感で会話が出来て楽しかった。 「──お父様、虎おじ様、少し失礼しますね」 「うん?ああ、分かった。私たちはこの辺りにいるよ」 「はい。すぐに戻ります」 私たちの周りには参加者達が多く、色々な人と会話をしていた。 だけどパーティーが始まって数時間。 私はお手洗いのためにお父様や虎おじ様に一言告げてからその場を離れた。 お手洗いは、パーティー会場を出て廊下を歩いた先にある。 パーティーが始まったばかりの頃は、廊下にもちらほらと人が行き交う様子が見えたけど、今は参加者も帰宅する人が増え、ホテルのスタッフも食事を全て出し終えているからか、人数が減っている。 「人が少ない廊下は、少し肌寒いわね……」 ぶるり、と肩を震わせる。 ショールを持ってくれば良かった、と少し後悔しつつ私はお手洗いに向かった。 お手洗いから出て、廊下を歩いてパーティー会場に戻る。 軽くお化粧直しをしている間も、お手洗いには他の利用客はやって来なかった。 「もうそろそろお開きの時間かしら……?」 スマホを取り出して時間を確認する。 参加者の中には、そのままホテルに泊まる人も多い。 主催者の虎おじ様は、ホテルに遅くまで残るからここに泊まる予定だと言っていた。 お父様は、家でお母様が待っているから帰宅予定。 「私、は……どうしようかな……」 お酒も入っているし、正直家に帰るのが面倒な所がある。 週末だし、明日はお休みだし、このままホテルに泊まってもいいかもしれない。 私がそんな事を考えながら廊下を歩いていると、パーティー会場の入口でいきなり横から出て来た人に話しかけられた。 「──藤堂さん」 「──っ、相戸さん……っ、どうされましたか?」 急に話しかけられて、私はびっくりしてしまう。 だけど、それを表情には出さずに笑みを浮かべて相戸
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