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Lahat ng Kabanata ng 血と束縛と: Kabanata 571 - Kabanata 580

952 Kabanata

第15話(24)

 三田村なりの独占欲の表れなのだろうかと思うと、愛撫で得る以上の悦びが、和彦の体を駆け抜けた。 凝った胸の突起を、執拗に舌先で弄られる。焦れた和彦が三田村の頭を抱き締めると、ようやくきつく吸い上げられ、心地よい疼きに体が震えた。 顔を上げた三田村と唇を啄み合い、舌先を触れ合わせる。戯れのようなキスを繰り返しながら和彦は、三田村の背にてのひらを這わせる。可愛がるように虎の刺青を撫でていると、和彦の手つきに感じるものがあったのか、三田村が笑った。「先生の手にかかると、俺の背中の虎も、猫と一緒だな」「ああ。ぼくに身を任せてくれるなら、虎も可愛い」 和彦はそう囁くと、三田村の唇をそっと吸う。三田村はちらりと笑ったが、次の瞬間には真剣な顔となり、和彦の唇を吸い返してきた。 もっと甘い会話とキスを交わしたかったが、この時間はあっという間に終わりを迎える。 ふいに顔を上げた三田村が、枕元に置いた携帯電話を取り上げ、時間を確認した。「……先生」 そう声をかけられて、体を引っ張り起こされる。和彦は熱っぽい吐息を洩らすと、三田村にシャツのボタンを留めてもらう。 濃厚な時間を過ごしたからこそ、別れは淡々としていた。寂しいという気持ちを匂わせると、離れがたくなることを、二人はよく知っているのだ。 ベッドに三田村を残し、和彦はマフラーを直しながら玄関のドアを開ける。目の前に護衛の組員が立っており、さすがに動揺して声を洩らしてしまったが、一方の組員のほうは、何事もないように澄ました顔で、和彦の手から荷物を受け取った。 帰りの車の中で和彦は、クリスマスは終わったのだと、ぼんやりと実感する。 ヤクザのオンナになってから、例年以上にクリスマスという日を楽しめたのは、皮肉なものだと思う。同時に、和彦を気にかけてくれた男たちに対して、言葉にできないほど感謝もしていた。 とにかく、楽しかったのだ。 無意識のうちに唇に笑みを刻んだ和彦だが、実は、クリスマスはまだ終わってはいなかった。 マンションに帰り、玄関に足を踏み入れた和彦はすぐに異変に気づく。 一瞬気のせいかとも思い、
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第15話(25)

 リビングのテーブルには、真っ赤なリボンが結ばれた箱が置いてあった。どうやら、クリスマスプレゼントらしい。 一度はテーブルの前を素通りして、コートとマフラーを置いてこようかとも思った和彦だが、コロンの残り香に搦め捕られたように足が止まり、結局、テーブルに引き返す。「……開けるのが怖いな」 じっと箱を見下ろしながら、ぼそりと呟く。 プレゼントの贈り主は、箱の上にしっかりとカードを残していた。『先生へ』という短い一言と、贈り主である男の名が記されている。 長嶺組組長という物騒すぎる肩書きを持ったサンタクロースは、先日、『何かいいものを買ってやる』と言っていたが、口だけではなかったようだ。 ソファに腰掛けた和彦は、おそるおそるリボンを解いて抜き取る。このとき気づいたが、箱の大きさに反して、重さはそれほどでもない。 身構えていたのは最初だけで、すぐに好奇心に駆られて箱を開けた和彦は、目を丸くする。 箱に収まっていたのは、漆黒のコートだった。一目見て独特の妖しい光沢に気づき、そっとてのひらで撫でてみたが、吸い付くように滑らかで柔らかい毛皮の手触りだ。和彦は慌ててコートを取り出し、タグを確認する。 驚くよりも、呆れてため息が出た。それでも、抱えたコートの感触は心地いい。 毛足を短くカットしてあり、特別な加工が施されているのか、すぐにはわからなかったが、これはミンクのコートだ。デザインはいかにも男性物だが、だからこそ、毛皮の柔らかさとのギャップに戸惑う。 コートを撫でながら少しの間戸惑っていた和彦だが、気持ちに踏ん切りをつけると、立ち上がる。いままで着ていたコートを脱いで、プレゼントのコートに袖を通してみた。 予想はついたが、軽く柔らかなコートは、違和感なく和彦の体を包んでくれる。「ヤクザのオンナに、毛皮のコートなんて……、皮肉のつもりか、あの男」 小さく毒づいてはみるが、嬉しくないわけではない。ただ、一言で気持ちを言い表せるほど、単純でもない。 和彦はコートを羽織ったまま、ソファに座り直す。 和彦にとって特別な男たちは、その和彦
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第15話(26)

**** 神事に使うというだけあって、テーブルに並べられた漆器は、どれも華美な細工は施されてはいないが、だからこそ漆の塗りの美しさが際立っている。 和彦は、手にした紙に書かれている漆器の種類と、テーブルに並んでいる現物を一つ一つ確認すると、さっそく梱包に取り掛かってもらう。そして次に、正月用の#屠蘇__とそ__#飾りを選び、特注だという祝箸の箸袋の数を確認する。 大勢の人間が集まるというだけでなく、ヤクザの組長の本宅での年末年始ともなると儀式めいた行事もあるらしく、事前の準備だけでも大変だ。 長嶺組に長年仕えている組員たちが動いてはいるのだが、そこになぜか、和彦も加えられている。ヤクザのしきたりなど知らないと訴えてはみても、誰も聞く耳を持たない。そのため雑事のいくつかは、和彦の裁量で進めている。 賢吾から、『クリスマスが終わったら、うちの組の忙しさにつき合ってもらう』と言われてはいたが、まさに、その通りになっている。遠慮なく、和彦は使われていた。 年末らしく、大掃除ぐらいいくらでも手伝うつもりだったが、賢吾が和彦に求めているのは、そういう役割ではなかったようだ。 今いる和食器店を訪れる前に、デパートや問屋にも立ち寄って、年末年始に必要なものをあれこれと買い込んできた。ヤクザといえども、物騒な日々ばかりを送っているわけではなく、それぞれに家族がいて、家庭がある。そういった組員たちの事情が、渡された買い物リストを見ていると、よくわかる。 組員が運転する車で忙しく移動しながら和彦は、奇妙な充実感を味わっていた。人並みの――というのも語弊がある表現かもしれないが、とにかく、正月を迎えるための準備に自分が関わっているというのは、新鮮だ。 賢吾としては、和彦が長嶺組の一員であることを実感させるため、という思惑もあるのだろうが、一人蚊帳の外に置かれるより、よほどいい。 明日、商品を受け取りに来ることを告げて、店を出る。ごく自然な動作として、腕時計に視線を落とした和彦は、意識しないまま笑みを浮かべていた。左手首にあるのは、三田村から贈られた腕時計だ。 三田村と別れたのは一昨日の夜だというのに、す
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第15話(27)

** 車道脇に車が寄ってすぐに乱暴にドアが開き、ふてぶてしい態度で鷹津が後部座席に乗り込んでくる。その様子を横目で一瞥した和彦は、ふいっと顔を背けた。 必要があってのことだとわかってはいるのだが、鷹津主導で物事が進み、それに自分が応じるしかないというのは、複雑な気持ちだ。「機嫌が悪そうだな」 車が走り出すと、鷹津が揶揄するように声をかけてくる。「あんたに会うために、わざわざ車を乗り換えた。刑事と密会するのは手間がかかる」「手間をかけてまで、俺に会いたかったんだろ」 顔を背けたばかりだというのに、和彦はつい鷹津を睨みつける。勝ったとばかりに鷹津はニヤリと笑った。「……話なら、電話で済むだろ。こうして会わなくても――」「ふざけるなよ、佐伯。俺は、タダ働きはしない。刑事の立場で、ヤクザのオンナの犬になったのは、相応の餌をもらうためだ。今日はしっかりと、美味い餌を食わせてもらうからな」 下卑た口調に嫌悪感を覚えながらも、胸の奥が妖しくざわつく。このざわつきがなんであるか、和彦にはわかっている。わかってはいるが、今は認めたくなかった。そうではないと、まともに鷹津の顔を見られない。 鷹津に会うことは賢吾に報告済みだが、さすがに電話で直接告げることはためらわれ、メールを送っただけだ。いまだに返信はないが、チェックしていないということはないだろう。 ここで鷹津が馴れ馴れしく肩を抱いてくる。和彦は反射的に運転席に視線を向けるが、組員は前を見据えたままだ。ただし、賢吾が一緒のときは、自分の存在感を消そうとする組員が、鷹津に対しては警戒心を隠そうともしていない。 和彦が賢吾に何も言わなくても、組員が詳細に報告してくれそうだ。「――それで、何かわかったのか」 あえて素っ気ない口調で問いかけると、あごを掴まれ、強引に鷹津のほうを向かされた。 ドロドロとした感情の澱が透けて見える鷹津の目には、興奮による熱っぽさが宿っていた。あからさまな欲望を示されるよりも生々しさを感じてしまい、密かに和彦はうろたえる。「なんだ…&hellip
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第15話(28)

 無精ひげが生えたあごを撫でて、ぼそりと鷹津が呟く。妙な言い方をするなと思いつつ、和彦は厳しい表情で促した。「わかったことを早く言え。言う気がないなら、次の信号でさっさと車から降りろ」「年末時期は、組長のオンナも忙しそうだな」「あんたは暇そうだ」「俺は、忙しいぜ? 刑事の仕事の合間に、餌をもらうためにせっせと探偵ごっこをしてるんだから」 次の瞬間、鷹津の唇が耳元に寄せられた。「――お前の兄貴が、国政選挙に出馬する、という噂があるようだ」 鷹津の言葉を頭の中でじっくり反芻してから、和彦は目を見開く。その反応に満足したように、鷹津は唇を歪めるようにして笑った。「佐伯家と昵懇の間柄と言われる大物政治家が引退を考えていて、その地盤を継がせたがっているらしい。お前の兄貴なら血統的に問題はないし、官僚としての実績も十分。写真を見たが、お前によく似たとびきりの色男だった。そのうえ父親は、審議官ポストにいる高級官僚だ。〈勉強会〉なんてものを開いて、子飼いの官僚も多いらしいな。影響力を持った大物二人は、さぞかし話も合うだろう」「……噂としてなら、おもしろい話だな」「事実だとしたら、もっとおもしろいか? このネタは、昔馴染みの新聞記者から聞き出した。噂だとしても、なかなかの精度だと思うぜ」「そうだとしても、ぼくには関係ない」 半ば強がりのように言った和彦だが、鷹津には見抜かれていた。「やっぱり気になるか? 自分の実家の動きが」 和彦は鋭く睨みつけたが、かまわず鷹津は言葉を続ける。「国政に打って出るなら、エリート一家としては、一人だけ疎遠になっている次男のことが気になるはずだ。その次男は所在不明となり、なおかつ自分から身を隠している節がある。そして、トラブルに巻き込まれている匂いがプンプンする――」「あんた、他人事だと思って、おもしろがってるだろ」「完全に他人事とは言えない。一応俺は、お前の番犬だからな」 鷹津が顔を寄せてきたので、和彦は押し退けようとする。思いがけないことを告げられて、少し気持ちが混乱していた。すぐにでも落ち着いた場所で考え
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第15話(29)

「……自分で言うな。しかも、しっかり見返りを求めるくせに、何がプレゼントだ」「当たり前だろ。さっきも言ったが、俺はタダ働きはしない」 こんな会話を交わしながら和彦は、これから数時間は身動きが取れなくなることを覚悟していた。 働いた番犬には、褒めて、餌を与えなければいけない。そう自分に言い聞かせて、鷹津に抱き寄せられ、唇を塞がれた。 痛いほど激しく唇を吸われ、口腔に舌が押し込まれる。小さく呻き声を洩らした和彦は、さすがにこの場では自重するよう諌めたかったが、頭を抱え込まれるように深い口づけを与えられると、何も言えない。肩を押し退けようとしても、無駄だった。鷹津は、飢えた獣そのものだ。「ふっ……」 口腔深くまで犯そうとするかのように鷹津の舌が蠢き、感じやすい粘膜を舐め回される。吐き気がするような強烈な肉の疼きが、和彦の体の中で暴れ始めていた。** 鷹津の気遣いは、よくわからないところで発揮されると、自販機のボタンを押しながら和彦は、心の中で呟く。 ミネラルウォーターのペットボトルを取り出して、ついでにフロントに視線を向ける。チェックインの手続きを終えた鷹津が、部屋のキーを受け取るところだった。 車中では欲望を抑えきれないようだったが、さすがに多くの人目があるところでは、そんな気配を微塵もうかがわせない。そのため、少しばかり柄の悪い、身を持ち崩した男にしか見えない。顔立ちそのものは悪くないだけに、シニカルな雰囲気も含めて、鷹津に惹かれる女も少なからずいるだろう。世の中には、一定数の物好きはいるものだ。 努めて客観的に鷹津を分析しながら和彦は、二本のペットボトルを抱える。部屋のキーを振りながら鷹津がエレベーターホールのほうに向かい、和彦も他人のふりをしながらあとに続く。 エレベーターに乗り込んで二人きりになると、和彦はぼそりと洩らした。「……わざわざ、きちんとしたホテルに部屋を取らなくてもよかっただろ」「ラブホテルでよかったか?」「あんたなら、そうすると思った」「ヤクザの組
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第15話(30)

 鷹津の気遣いは、よくわからないところで発揮される、と。 だが、鷹津の気遣いなど、所詮はささやかなものだ。そのことを、部屋に連れ込まれ、ベッドに押し倒されて和彦は思い知らされた。 まるで辱めるように手荒く下肢を剥かれ、続いてワイシャツの前を開かれたところで、鷹津がわずかに目を細める。その反応の意味がすぐには理解できなかった和彦だが、胸元にてのひらを押し当てられたところで、カッと体が熱くなった。 慌てて身を捩ろうとしたがすでに遅く、乱暴に肩を押さえつけられる。「たっぷり男に愛されました、って体だな。まだこんなに派手なキスマークが残ってるってことは……クリスマスか?」 和彦は、ワイシャツを脱がされながら顔を背ける。「……あんたには、関係ない」「相手は長嶺か? それとも、その息子――、いや、お前の〈オトコ〉か」「うるさい……」 低く笑い声を洩らした鷹津にベロリと胸元を舐め上げられ、不快さに鳥肌が立つ。肌を這う濡れた感触が気持ち悪く、すぐにでもシーツで拭いたい衝動に駆られる。身を強張らせる和彦にかまわず、鷹津は肌を舐め回していたが、ふいに、きつく吸い上げてきた。 一度ではなく、何度も同じ行為を繰り返されているうちに、和彦は鷹津の行為の意味を知る。三田村が残した愛撫の痕跡を辿り、その上から自分の痕跡を刻みつけているのだ。 思わず鷹津を睨みつけたが、反応が気に入らないとばかりに腕の付け根に噛みつかれたあと、傲慢に唇を塞がれた。 口腔に鷹津の唾液を流し込まれ、コクリと喉を鳴らして飲んでしまう。そのまま口腔を舌で犯されているうちに、和彦は狂おしい情欲の高まりを覚えた。 鷹津と交わす口づけも、肌に触れられる感触も、最初はひどく抵抗感があるのだ。だが厄介なことに、その抵抗感が妖しい媚薬として、溢れるような官能を生み出す。 唇を離したあと、和彦が息を乱しながらもおとなしくしていることに満足したのか、体を起こした鷹津がブルゾンを脱ぎ捨てる。引き締まった上半身が露になるところまでは見ていられた和彦だが、さすがに、すでに高ぶった欲望を見せら
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第15話(31)

「嫌な男だなっ」「なんとでも言え。お前は、その嫌な男のものを、もうすぐ尻に突っ込まれるんだ」 鷹津に片足を抱えられ、内奥の入り口をいきなり指でまさぐられる。呻き声を洩らした和彦は上体を捩りながらシーツを握り締めた。 唾液で濡らされた指が内奥に挿入され、蠢く。和彦の内奥は、まだ感じやすいままだった。一昨日、三田村のものを受け入れて丹念に愛されたばかりだ。頑なさを取り戻してはいても、体は、与えられた肉の悦びをしっかりと覚えている。 すぐに指の数が増やされ、内奥を擦り上げられて、解される。粘膜と襞をじっくりと撫で回されて、たまらず和彦は妖しく腰を揺らしていた。「はっ……、あっ、あぁ――」 ゆっくりと指が引き抜かれそうになり、無意識のうちに締め付ける。忌々しげに鷹津が呟いた。「本当に、いい締まりだな。絞り上げるように、指に食いついてくる」 両足を開かれて、鷹津の逞しい腰が割り込まされてくる。乱暴に髪を掴まれて唇を塞がれたが、和彦は軽く抵抗しただけで、すぐに口腔に鷹津の舌を受け入れ、求められるまま絡め合っていた。 熱く硬い鷹津のものが、内奥の入り口に擦りつけられる。和彦が喉の奥から声を洩らすと、鷹津は薄く笑った。「早く突っ込まれたくて、たまらないみたいだな」「……都合よく、解釈するな……」「少なくとも俺は、早く突っ込みたくてたまらない」 明け透けな鷹津の言葉に、和彦は瞬きも忘れて見つめてしまう。すると鷹津が再び唇を塞いできたので、今度は和彦から唇を吸ってやり、口腔に舌を差し込む。濃厚な口づけを交わしながら、鷹津のものを内奥に受け入れていた。 何度となく突き上げられ、襞と粘膜が強く擦り上げられる。蹂躙されているといってもいい。和彦は苦しさから声を上げるが、すべて鷹津の唇に吸い取られた。 これ以上なくしっかりと繋がったとき、ようやく鷹津が唇を離し、和彦は思いきり息を吸い込む。このとき、内奥深くで息づいているふてぶてしい熱の存在を、強く意識させられた。 和彦はためらいながらも、間近に寄せられた鷹津と唇を触
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第15話(32)

「あぁっ――……」 声を上げた和彦が胸を反らすと、鷹津は大きく腰を突き上げ、内奥深くを抉ってくる。「お前のオトコは――三田村と言ったか、そいつも、こんなふうに攻めてくれるか? 奥を突いてやると、尻をビクビクと痙攣させて、感じまくる。あとは……、中に出されるのも好きだよな。男のくせに、男の精液を尻に出されて悦ぶなんて、お前は本当に、淫乱だ」 話しながら鷹津は、力強い律動を内奥で刻む。和彦を言葉で辱めながら、鷹津自身が興奮しているようだった。 和彦は悲鳴に近い声を上げながら、容赦ない鷹津の攻めにのたうち、悶える。悔しいが、やはり感じてしまうのだ。 両足を恥ずかしげもなく左右に大きく開いた格好では、中からの刺激によって反り返り、先端から透明なしずくを滴らせるものも隠しようがない。すべて、鷹津に観察されていた。 勝ち誇ったように鷹津が笑みを浮かべ、顔に息もかかる距離で囁いてくる。「ずいぶん苦しそうだな、佐伯」「……う、るさ……い」「触ってやるぜ? お前が感じてくれたほうが、お前の尻も、ますます締まりがよくなるからな」 和彦が唇を噛んで睨みつけると、鷹津は気を悪くした様子もなく、それどころか、胸の突起を激しく吸い始めた。「あっ……」 凝った突起に歯が立てられ、扱くように引っ張られる。痛みとも疼きとも取れる感覚に、和彦は身悶える。すかさず内奥深くを突き上げられたとき、快感に一瞬息が止まる。 もう一度唆されるまでもなく、和彦は喘ぎながら鷹津の片手を取り、自分の下肢へと導く。鷹津は焦らすことなく和彦のものを握り締め、手荒く扱いてくれた。「んあっ、あっ、あっ、い、いいっ――」 前後から押し寄せる強烈な快感に、呆気なく和彦は絶頂を迎える。精を迸らせ、自分の下腹部を濡らしていた。「派手にイッたな。よかったか?」 激しく息を喘がせる和彦に、鷹津がそう声をかけてくる。ここで睨みつけるのは、鷹津の言葉を裏付けるだけだと思い、ささやかな仕返しをしてやっ
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第15話(33)

 和彦の体の上で、再び鷹津が動き始める。すでに、鷹津に対して従順になっている襞と粘膜は、行き来する逞しいものに絡みつき、吸いつく。体はとっくに、鷹津を受け入れているのだ。それどころか、和彦の気持ちも――。 奥深くを間断なく突き上げられ、波のように肉の悦びが押し寄せてくる。狂おしい快感に乱れながら和彦は、ただ本能的に鷹津の背に両腕を回し、しがみついていた。「うっ……ぁ、んうっ、うっ、はうっ……、うっ」 刺青のない背を撫で回し、爪を立てる。内奥で、鷹津のものが震えたような気がした。閉じた瞼の裏で鮮やかな閃光が走り、その光に酔ってしまいそうで目を開けると、思いがけず間近に鷹津の顔があった。 吸い寄せられるように見つめ合っていたが、自然な流れで唇が重なり、そのまま夢中で吸い合う。 余裕のない口づけの最中、鷹津は内奥深くにたっぷりの精を放った。 和彦は鷹津の下で身を震わせ、男を受け入れ、精を受け止めた悦びに浸る。相手が誰であろうが、このときに得る悦びの深さは変わらない。「――お前のオトコも、こうして感じさせてくれたか?」 唐突に鷹津に問いかけられ、和彦はぼんやりとしながらも応じる。「ああ」「俺相手にも、感じたな?」「……ああ」「性質が悪いオンナだな。ヤクザと刑事を手玉に取って、こうも平然としていられるなんて」 和彦は鷹津を見据えると、低い声で告げた。「ぼくは、あんたのオンナじゃない。それに三田村は、ぼくの〈オトコ〉だ。あんたは、〈番犬〉。立場の違いははっきりさせておいてくれ」「そういうことを、この状況で言えるってのが、やっぱり性質が悪いんだ。――なあ、俺のご主人」 嫌な男だと思いながらも、鷹津に緩く腰を動かされると、感じてしまう。 小さく悦びの声を上げた和彦は、求められるまま鷹津と舌を絡める。まだひくついている内奥は、新たな快感の訪れに歓喜するように、逞しい欲望をきつく締め上げ、鷹津を呻かせた。** 鷹津は、貪り尽くそうとするかのように、和
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