三田村なりの独占欲の表れなのだろうかと思うと、愛撫で得る以上の悦びが、和彦の体を駆け抜けた。 凝った胸の突起を、執拗に舌先で弄られる。焦れた和彦が三田村の頭を抱き締めると、ようやくきつく吸い上げられ、心地よい疼きに体が震えた。 顔を上げた三田村と唇を啄み合い、舌先を触れ合わせる。戯れのようなキスを繰り返しながら和彦は、三田村の背にてのひらを這わせる。可愛がるように虎の刺青を撫でていると、和彦の手つきに感じるものがあったのか、三田村が笑った。「先生の手にかかると、俺の背中の虎も、猫と一緒だな」「ああ。ぼくに身を任せてくれるなら、虎も可愛い」 和彦はそう囁くと、三田村の唇をそっと吸う。三田村はちらりと笑ったが、次の瞬間には真剣な顔となり、和彦の唇を吸い返してきた。 もっと甘い会話とキスを交わしたかったが、この時間はあっという間に終わりを迎える。 ふいに顔を上げた三田村が、枕元に置いた携帯電話を取り上げ、時間を確認した。「……先生」 そう声をかけられて、体を引っ張り起こされる。和彦は熱っぽい吐息を洩らすと、三田村にシャツのボタンを留めてもらう。 濃厚な時間を過ごしたからこそ、別れは淡々としていた。寂しいという気持ちを匂わせると、離れがたくなることを、二人はよく知っているのだ。 ベッドに三田村を残し、和彦はマフラーを直しながら玄関のドアを開ける。目の前に護衛の組員が立っており、さすがに動揺して声を洩らしてしまったが、一方の組員のほうは、何事もないように澄ました顔で、和彦の手から荷物を受け取った。 帰りの車の中で和彦は、クリスマスは終わったのだと、ぼんやりと実感する。 ヤクザのオンナになってから、例年以上にクリスマスという日を楽しめたのは、皮肉なものだと思う。同時に、和彦を気にかけてくれた男たちに対して、言葉にできないほど感謝もしていた。 とにかく、楽しかったのだ。 無意識のうちに唇に笑みを刻んだ和彦だが、実は、クリスマスはまだ終わってはいなかった。 マンションに帰り、玄関に足を踏み入れた和彦はすぐに異変に気づく。 一瞬気のせいかとも思い、
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