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第15話(27)

Author: 北川とも
last update publish date: 2026-02-05 11:00:29

 車道脇に車が寄ってすぐに乱暴にドアが開き、ふてぶてしい態度で鷹津が後部座席に乗り込んでくる。その様子を横目で一瞥した和彦は、ふいっと顔を背けた。

 必要があってのことだとわかってはいるのだが、鷹津主導で物事が進み、それに自分が応じるしかないというのは、複雑な気持ちだ。

「機嫌が悪そうだな」

 車が走り出すと、鷹津が揶揄するように声をかけてくる。

「あんたに会うために、わざわざ車を乗り換えた。刑事と密会するのは手間がかかる」

「手間をかけてまで、俺に会いたかったんだろ」

 顔を背けたばかりだというのに、和彦はつい鷹津を睨みつける。勝ったとばかりに鷹津はニヤリと笑った。

「……話なら、電話で済むだろ。こうして会わなくても――」

「ふざけるなよ、佐伯。俺は、タダ働きはしない。刑事の立場で、ヤクザのオンナの犬になったのは、相応の餌をもらうためだ。今日はしっかりと、美味い餌を食わせてもらうからな」

 下卑た口調に嫌悪感を覚えながらも、胸
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  • 血と束縛と   第8話(28)

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