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22.レオ、兄が大好き。

ผู้เขียน: 専業プウタ
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-11-22 12:22:38

次の日、僕は元気になったけれど、兄上はいくら起こそうとしても起きなかった。

「ダンテが起きないから、今日は1人で学校に行ってくれる?」

僕は母上の言葉に悲しくなった。

「はい、帰りも自分で帰ってくるのでご安心ください。」

僕はそう返して学校に向かった。

エスパルの学校は3歳以下は親の付き添い登校が義務付けられていた。

母上は学校の付き添いルールを忘れてしまったのだろう。

今まで母上が僕と兄上の登校に付き添ってくれていたのは3歳の僕のためだと思っていた。

「僕は兄上のおまけだったのか⋯⋯」

僕は1人で学校に向かいながら考えていた。

学校帰りに、帝国が攻めてきた時、亡命するため母上に泳ぎの練習をさせられた。

貴族ばかりが住む首都の川で泳ぐ人などいなくて、周りから笑われていた。

兄上は面白がっていたけれど、僕は衛生状態が分からない川で泳ぐのも周りの目も気になった。

「それでも、僕のことを思ってくれる母上が嬉しかったのに。兄上のおまけだったのか⋯⋯」

僕は母上がもしもの時、兄上だけでなく僕も一緒に連れ出してくれようと思っていることが嬉しかったからずぶ濡れになりながら毎日泳いだ。

母上はいつも兄上だけを見ていたから、僕のことが彼女の瞳に映ることはなかった。

兄上は天才でエスパルという国を十分熟知して、幹部候補として監視されないよう能力を隠していた。

僕は2歳の時点で幹部候補になってしまったので、常に監視がついてしまった。

深夜、監視の交代が行われる数分だけ兄上の部屋に行ってお喋りをするのだけが楽しみだった。

「いつだって、起こしていいから。レオが思っていることを話して!」

その言葉に甘えて僕は毎晩兄上を起こしてお喋りをした。

「エスパルの平民の7割が一目見ただけで相手の殺意を察知しするんだ。すぐに物事を忘れてしまうのは6割の人間が持つ特徴だ」

兄上はよく人間を観察する人で、エスパルの人間の分析結果を話をしてくれた。

「まあ、忘却力と言えば聞こえは良いが、要は恐怖体験の連続により脳が萎縮して

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