All Chapters of 独立した末っ子が執愛属性持ち『魔王』になって帰って来た: Chapter 41 - Chapter 42

42 Chapters

【最終章・第4話】身分証

 レオノーラとカラミタの結婚式まで残り二週間に迫ってきた。そんな中でも相変わらずカラミタはレオノーラを愛でてばかりで、婚前のバタバタした感じは微塵も無い。それもこれも、全て自分が手出し出来る範囲の準備に関してはキッチリ終わらせてから帰省したからである。「——あ、そうだ。ねぇねぇ、レラァ。挙式の日が近づいてきたし、そろそろ兄さん達が拠点にしている街に戻ろうかと思うんだけど、レラはどう思う?」「…………っ」 甘い声で突如訊かれ、『今、訊く?』とでも言いたげな瞳をしながら、レオノーラがゆっくり振り返る。彼女は現在、息も絶え絶えといった様子で、頬も赤く、瞳もどこか虚ろだ。小さな体をビクビクと小刻みに震わせ、もじもじと脚を擦り寄せる仕草は、まるでカラミタを誘っている様でもある。そんな姿の彼女を見て、カラミタがゾクッと体を歓喜で震わせた。この表情が見たかったのだと、彼はとても満足気だ。「あぁぁぁっ。イキたいのにイケないから苦しいねぇ、辛いねぇ。あ、でもね、あと二週間もしたら、たっぷりと、ココ、弄ってあげられるよ?楽しみだねぇ……奥とか、敏感なところを硬ったいのでスリスリゴリゴリされたら、一気に飛んじゃうかもね」 自分の膝の上に座るレオノーラの脚の間にそっと指を添え、下着越しにくりくりっと優しく撫でた。レースだけで作られた卑猥なショーツ越しであろうが、小さな肉芽が快楽を欲して勃起しているのがわかり、カラミタの顔が卑猥にニヤける。 奥からとろとろと愛液が溢れ出ているせいで、濡れたショーツがずっと気持ち悪いのだが、カラミタの指先がその上で動くと、すぐに『気持ちいい』と思ってしまうのが何だか悔しい。なのに嬉しそうな顔をされると、胎の奥から嬉しくなってしまい、レオノーラは随分と複雑な心境の様だ。(すっかり絆されるっ) そんなヌルい言葉ではなく、もう完全に『調教済みである』と言った方が正しいくらいの状況なのだが、そういった単語をそもそも知らない為、レオノーラはそのくらいの感覚で現状を受け止めているみたいだ。「……あんまり弄るとイッちゃうかもだから、今日もこのくらいにしておこうか」 すっと指先の熱が遠退き、ホッとするよりも先に切なくなった。だが『今日も根比べには勝てたぞ』と、どうにかこうにか気持ちを切り替えていく。 着崩れ過ぎて、もう腕や足首に引っかかっているだけの状
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【最終章・第5話】聖獣の同行

 レオノーラの長い人生の中で初めて得た身分証が無事に完成し、彼らはもう午後にはセリン達が拠点にしている『シルト王国』に向かう事を決めた。身分証が手に入ったのだ、折角なので使ってみたいという気持ち半分。残りは『子供達に会いたい』だけじゃなく、『聖獣達の見せ物になるのは恥ずかしいから』も理由の一つであった。(普段の生活を見られる事は全然構わないけど、流石に、カラとのアレは……) ちょっとそんな事を考えるだけでもじわりと体が熱くなってしまう。見られているかもと思うだけで感じてしまうとかじゃなくて、純粋にひたすら恥ずかしい。 流石に聖獣達も空気を読んでいてそこまでは観察されていないとは知らないレオノーラが顔を真っ赤にしたまま荷造りをしていると、「——そっちの準備はどう?」とカラミタが雑多に荷物の入る籠を抱えながらリビングに戻って来た。「もうすぐ終わる、かな?」 「『かな?』って」と言い、カラミタが笑う。 「だ、だって、泊まりでの外出なんかこれが初めてみたいなものだし、何を持っていけばいいとか、全然わからないから」 「身一つで大丈夫だよ、足りない物は買えばいい。あ、お金の心配はしないでね。兄さん達もボクも、討伐とかでかなりの額の報奨金をもらっているからさ」 そうは言われても、『……現状でも沢山物をもらい過ぎているから、これ以上は流石に』とどうしたって考えてしまう。“子供”に出させてしまうのも、“母親”としてはどうしたって気になるし、足りないからと向こうで買って、戻って来た時に『それらをどこに仕舞えと?』と自室の小さなクローゼットのサイズを頭に浮かべながらレオノーラは思った。「次に家に戻って来る時は、レラのクローゼットにも鞄みたいに収納魔法か空間系の魔法を付与しようか。それか将来の為にも家の増設をしてもいいかもね!」 いつか生まれるであろう自分達の子供の事を考えつつ、カラミタが提案する。だがレオノーラの方には、そういった様子は全くなく、「そうだね、それもありかも」と普通に返した。残念ながらカラミタの言葉の意図は全然伝わらなかったみたいだ。       ◇ 庭仕事や部屋の管理などはゴーレム達に全て任せ、『出発前に世界樹を見納めしておこう』という話になり、レオノーラとカラミタが小さな鞄を持って外に出る。すると—— 何故か家の前に二体の聖獣達がドンッと座り
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