「でも、お祝いは明日、予選の結果が出てからにしましょう」カナは紬へ視線を向けた。その目の下には、隠しきれない隈が浮かんでいる。紬は頷いて賛成した。「この数日間、本当にみんなお疲れさま。そういうことなら、今日はもう帰ってゆっくり休みましょう」その言葉を聞いたカナは、手足をばたつかせて大喜びし、そのまま紬に飛びついて力いっぱい抱きしめた。「やったー!やっぱり紬先輩が一番話が分かるって信じてました!」紬は苦笑しながら、そのハグを優しく受け止めた。「はいはい。みんな、今日は早く帰ってゆっくり休んでね」翌日。モダン・コルセットのデザインに携わったスタジオのメンバーたちは会議室に集まり、デザインコンペ予選のライブ配信を固唾をのんで見守っていた。カナは緊張した様子で、ぎゅっと両手を握り締める。「どうしよう……まだ予選なのに、私まで緊張してきました」雅乃は公式サイトの配信画面を見つめていた。まだ本配信は始まっていないにもかかわらず、すでに大勢の視聴者が集まり、コメント欄は滝のような勢いで流れている。「今回は全編ライブ配信だから、その影響もあるのかもしれないわね」彼女の手のひらにも、じんわりと汗がにじんでいた。まさか今回のコンペが、ここまで大きな注目を集めるとは思ってもみなかった。紬は皆の緊張を感じ取り、ふんわりと微笑んだ。「大丈夫。みんな全力を尽くしたんだから。きっと結果が、その努力に応えてくれるはずよ」「はい!」一同は力強く頷いた。やがて、ライブ配信の画面が切り替わる。わずか一分も経たないうちに、視聴者数は一気に数千人まで膨れ上がった。その驚異的な伸びを目の当たりにして、カナは思わず声を上げる。「嘘……今回のコンペ、想像してた以上に注目されてるみたいです!」雅乃の瞳にも興奮の光が宿った。「ええ。だからこそ、今回『刹那』が結果を残せれば、一気に名前が広まるはずよ!」紬は何も言わず、ただ静かに配信画面を見つめていた。モダン・コルセットを美しく着こなしたスタイル抜群の女性司会者がステージへ姿を現し、笑顔で挨拶する。「テレビの前の皆さま、そして配信をご覧の皆さま、こんにちは!こちらは新古典主義デザインコンペ予選会場です。今回の目的は、一次審査を通過した優秀なデザイン
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