いよいよ、もうダメかもしれない。 そう思っていると、イワナガヒメが横から話しかけてきた。 「ゲンノウの、脳について、わらわは居場所がわかるぞ」「本当すか⁉」「うむ。感じるのじゃ、やつの気配を。この真下から」「真下って……」「地下深くにあるようじゃ」 マジか。 直接脳味噌をぶっ叩けるのなら、そうしたいところだけど、あいにく俺の「ダンジョンクリエイト」では、目に見えない範囲だけを操作することは出来ない。それをやるためには、まず表面に亀裂を入れることから始めて、順繰りにその亀裂を地下深くへと伸ばしていくやり方をしないと、攻撃が届かない。 だけど、そんな悠長な攻撃、ゲンノウが見逃すとは思えない。あっちも「ダンジョンクリエイト」持ちだから、きっと、俺の行動を妨害してくることだろう。俺がいくら亀裂を作っても、後から塗り込めてしまうに違いない。そうしているうちに、脳味噌を別の場所へと移してしまうだろう。 そうなったら、終わりだ。もう倒しようが無くなってしまう。 「イワナガヒメ、あんたのねじれで、地下深くまで一気に破壊できないか?」「無理じゃ。わらわの力では、表面をねじれさせるのが限界じゃ」「そうか……そうなると、他に方法は……」 ブツブツと、ああでもない、こうでもないと呟く俺のことを、イワナガヒメはじっと見つめている。 「なぜじゃ」「へ、何が?」「わらわは、うぬの仲間を大勢殺してきた。にもかかわらず、うぬはわらわを憎んでいないようじゃ。それはなぜじゃ」「そりゃあ、色んな人が死んだのは悲しいけど……でも、お互い覚悟の上でぶつかり合っていたん
آخر تحديث : 2025-12-27 اقرأ المزيد