それからの私は、今まで奏斗に必要以上に連絡をしていたのをまず、やめた。 私と奏斗は幼馴染で、奏斗も幼馴染の私を大切にしてくれていた。 だけど、私からしょっちゅう連絡が来て、忙しい奏斗を煩わせていたかもしれない。 1度、そう考えてしまうと連絡する事が怖くなって、奏斗への連絡はぱったりと途絶えた。 私は本当の失恋が堪えて、あの日の合コンの誘いを断ってしまっていた。 大学に行くたびに、時々合コンの誘いを受けていたけど、何となく遊びに行く気にならなくて。 全部断ってしまっていた。 けど、あれからもうひと月近くが経つ。 奏斗への連絡をやめてから、ひと月。 テレビの中で元気そうに活動する奏斗を観る事にも、慣れてきた。 そんな頃に、大学の友人から声をかけられた。 「香月〜今日の合コン、どうしても参加して欲しいんだ!女の子が1人体調悪くって来れなくなっちゃって……お願い!会費もいらないし、ご飯食べに来てくれるだけでいいから、参加してくれない!?」 顔の前で両手を合わせ、必死に頼んでくる友人。 合コン。 参加、してみようかな。 「分かった。いいよ、参加する。ご飯食べてていいんだよね?」 「……だよね、やっぱり無理だよね〜……。……えっ!?」 いつも私が断っているからだろう。 だから、友人もまさか私が合コンに参加するとは思わなかったらしく、私の返事を聞いて、驚いたように声を上げた。 「えっ、いいの!?本当に合コンだよ!?」 「うん、いいよ。今まで断っちゃってたし、申し訳なくて…。ただ、本当に戦力にはなれないから……」 「いいよいいよ!参加してくれるだけで助かる〜!おしゃれ個室の居酒屋だから、ゆっくりお酒も飲めるし、ご飯も美味しい
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-12-07 อ่านเพิ่มเติม