翌日。施設への狭い路地を歩いた。ところどころに落ちている砂利がまとわりついて音が立つ。舗装もろくにされていない道路だ。今時こんな道路見たことないぞ。 施設の前に立った。ここをミューは命懸けで護っているんだな。 そんな庶民女王に恋をした。好きだと気づいてしまったんだ。 いつもは女性が俺を追いかけていたんだ。容姿端麗成績優秀、しかも金持ちでどんな女性でも好き放題できるこの俺様が……。 しかし、惚れてしまったものは仕方ない。 初めて欲しいと思った女だ。全力で手に入れるしかないだろ。 というわけで今日から、ミューを俺様に惚れさせる大作戦を開始する! 任務はすぐ遂行せねばならない。それが櫻井グループの鉄則だからだ。 門をくぐろうとしていると、入り口で遊んでいた子供たちが俺を手厚く迎えにやってきた。 「わーい! お兄さんだあ!!」 子供たちは俺様が大好きらしい。まあ、俺もお前たちのこと、好きになってやってもいいけど? 全員かわいいし、懐かれて悪い氣はしない。 とりあえず子供たちに愛想を振りまくと、ミューの下へ案内された。 「ミュー先生! お兄さんが来てくれたよぉー」 「あら。アイリちゃんとミイちゃんが案内してくれたの? ありがとう」 ドキン 帳簿つけていたミューが子供たちに微笑みを見せるように顔を上げた。彼女の愛らしい笑顔に心臓が押しつぶされそうになる。 イカン、イカン。 冷静になるんだ、櫻井王雅!! 王様が、庶民女王にドキドキしてはいけない。 子供たちはミッションが終わったと思い、その場から駆け出した。元気がいいな。
최신 업데이트 : 2026-01-08 더 보기