コロッケスマイル ~俺様御曹司は、庶民女王と子供たちにご執心!~의 모든 챕터: 챕터 21 - 챕터 30

49 챕터

スマイル6 勝負 01

 翌日。施設への狭い路地を歩いた。ところどころに落ちている砂利がまとわりついて音が立つ。舗装もろくにされていない道路だ。今時こんな道路見たことないぞ。  施設の前に立った。ここをミューは命懸けで護っているんだな。 そんな庶民女王に恋をした。好きだと気づいてしまったんだ。 いつもは女性が俺を追いかけていたんだ。容姿端麗成績優秀、しかも金持ちでどんな女性でも好き放題できるこの俺様が……。 しかし、惚れてしまったものは仕方ない。 初めて欲しいと思った女だ。全力で手に入れるしかないだろ。  というわけで今日から、ミューを俺様に惚れさせる大作戦を開始する!  任務はすぐ遂行せねばならない。それが櫻井グループの鉄則だからだ。 門をくぐろうとしていると、入り口で遊んでいた子供たちが俺を手厚く迎えにやってきた。 「わーい! お兄さんだあ!!」  子供たちは俺様が大好きらしい。まあ、俺もお前たちのこと、好きになってやってもいいけど?  全員かわいいし、懐かれて悪い氣はしない。 とりあえず子供たちに愛想を振りまくと、ミューの下へ案内された。 「ミュー先生! お兄さんが来てくれたよぉー」 「あら。アイリちゃんとミイちゃんが案内してくれたの? ありがとう」   ドキン   帳簿つけていたミューが子供たちに微笑みを見せるように顔を上げた。彼女の愛らしい笑顔に心臓が押しつぶされそうになる。   イカン、イカン。 冷静になるんだ、櫻井王雅!! 王様が、庶民女王にドキドキしてはいけない。 子供たちはミッションが終わったと思い、その場から駆け出した。元気がいいな。
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スマイル6 勝負 02

「それ、預ける」「なによこれ」「書類一式だ。この土地の権利書や、ホテルの契約の話を白紙にした、俺が買い取ったビジネスの書類や、施設関係の書類だ」「預けるってどういうこと?」 ミューが怪訝そうな顔で俺を見た。「お前は俺のオンナになったのに、ちっともそんな気がしない。それはお前が金の力に屈しないからだ。だから金の力を使わずにお前を手に入れる。お前の処女は俺がもらう」「昨日も言ったけど、処女じゃないし」 顔色ひとつ変えずに言ってしまう強い女だ。そこがいいんだよな。「ミューは施設の為に、花井とビジネスをしたまでだ。好きな男に抱かれるってのはまだだろ? だから、特別に俺様がその第一号になる。お前を振り向かせる」 「ふうん。面白そうじゃない」ミューは不適に笑った。「やってみなさいよ。無駄だと思うけど。だって私、アンタのこと、なんとも思ってないもの。どちらかといえば嫌いなタイプだし」    はっきり言うな――――!!   「フン。……強がりもたいがいにしろよ?」  それは俺に言えることだった。想像以上にショックでヘンな汗が出た。 「ふふっ。アンタ、動揺してるわよ? 声震えてるし」ミューが笑った。 「うッ……うるせーっ!! ハッキリ言い過ぎなんだよっ! 傷つくだろっ!!」  完全に弄ばれてるな、俺。 腹いせしてやる。  「口の悪い女は、お仕置きが必要だな」  俺はミューの体を抱きしめて強引に唇を重ねた。昨日と同じ、柔らかい唇。 あぁ、溶けそうだ…&hell
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スマイル6 勝負 03

 俺様のメンバー……もとい手下は、ガックンとリョウ。 インテリ眼鏡のメンバーは、俺もまだ名前も知らない、手下(子供たち)A・Bを従えている。審判は、ツインテールが目印のリカがすることになった。玩具の笛を鳴らして試合開始の合図をすると、子供たちがボールと戯れる。 俺とインテリ眼鏡はゴールキーパーをさせられた。   これじゃ、勝負にならねえだろ。 「おい、リョウ、ガックン! ぜったい負けるなよ! 勝ったら好きなものなんでも買ってやるからな!!」  せいぜいこんな野次を飛ばすのが関の山だ。子供たちの試合じゃ、俺と兄が勝負をすることさえできず、結局試合は引き分け。代表して、俺とインテリ眼鏡がPKで決着をつけることになった。  とにかく1点でも先取した方が勝ち、というシンプルなルール。  「いつでも来い。お前のヘナチョコボールくらい、俺様が片手で止めてやる」 「そうですか。では」   笑顔を見せたかと思ったら、アイツの蹴った剛速球が俺に向かって飛んできた。 そんな程度で俺がひるむとでも思ってたら甘いぜ!!   俺様は最強の男だ。  お前みたいなシスコン男に負けられない!!   俺はインテリ眼鏡の球を見事キャッチし、唇の端を上げて余裕の笑みを見せた。「次は俺の番だ」  しかし……思った以上にこの男、やるな。 ボールを受けた手がかなり痺れている。要注意だ。 でも、恐れることはない。王は庶民をしとめるにも手は抜かない。  最初から全力で行くぜ!!  俺が蹴ったボール
last update최신 업데이트 : 2026-01-10
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スマイル6 勝負 04

 気が付くと見慣れない天井が見えた。シミのついたボロい天井。お陰でここがマサキ施設だとすぐわかった。どうやら応接室のようで、男がひとり眠れるように手作業でソファーを並べ替えたものに寝かされていた。 体を起こした瞬間、眩暈がした。 「気がついた?」  ミューが俺を心配そうに見ていた。 「平気だ。大したことない」完璧なウソだったが、惚れた女の前で弱音を吐くわけにはいかない。 男というのは損な生き物だ。「頭に衝撃受けたのに、平気なわけないでしょ! 脳震盪起こしてるんだから」  返す言葉が無かった。情けない。屈辱だ。 こんな無様な姿を晒したのは、生まれて初めてだった。 「それより、リカは? 大丈夫か?」「ええ。大丈夫よ。王雅のお陰で」「そっか。よかった」  怪我させたりしたら、俺の作戦が終わる。だが、気絶してた時点でもうだめかもしれない。  慣れないことをすると、うまくいかないな。はあ。  ため息がでた。 「リカちゃんがすごく心配してたわ。お兄さんが死んじゃうって」「死んじゃう? 俺様は不死身のオトコだぞ。死ぬわけねえだろ」「アンタが目を覚まさないからでしょ。不死身なら、さっさと目を覚ましなさいよね」  なっ……なんというヒドイ言葉だ。またまた俺のハートはズタボロだ。 俺様――しかも怪我人――に向かってこんなに偉そうな物言いをする女性は初めてだ。  「でも、リカちゃんを助けてくれてありがとう」「いいよ、別に。怪我、無かったんだろ?」「ええ。それは大丈夫。恭ちゃんもやり過ぎた、って反省してたから。ごめんなさい」「いや、真剣勝負だったし、恭一郎は経験者なのに、コーナー
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スマイル6 勝負 05

 「俺がいる! 恭一郎がいなくても安心しろ。これからは俺がお前を守ってやるから!」  愛しさがこみ上げ、たまらず彼女を抱きしめた。  細い腰。柔らかい肌。抱きしめた腕から、彼女の温もりが伝わってくる。こんな気持ちになったのは、生まれて初めてだった。 「どうせポイするでしょ。アンタのこと、チヤホヤしてくれる人ばかりだったから、私みたいな貧乏人が珍しいだけでしょ」「この俺様をホンキにさせた女性はお前が初めてだ。ミューが俺の初めての『オンナ』だ。お前だけを大事にする」「アンタみたいな金持ちの男なんか、信用できない」  ミューが怒った顔を向けてくる。まあ今までの行いを反芻したら、信用なんかできるか、と自分でもツッコミたいところだが。  俺はミューが好きなんだ。 惚れた女を守るのは、男の役目だろ。  「金持ちとか関係ねえよ。俺の今後を見てろ。そしたらお前は絶対俺様に惚れるから」   ミューの瞳から零れそうな涙を拭い、優しく彼女に口付けた。 しょっぱくて涙の味がする。こんなキスも初めてだ。 唇を離すと上目遣いでミューが睨んでくるが、今の俺にはウルウルと瞳潤ませた小悪魔にしか見えない。  「もういっかい」   俺は再びミューに口付けた。  今度は少し強引にキスをする。男らしさも見せてやらないと。  あぁ……触りたい。そのまま彼女のTシャツの上に手を伸ばすと―― 「調子に乗らないでよ! ヘンタイっ!!」  バチン、と頬に衝撃が走った。 「痛ッ!! なにする
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スマイル7 コロッケパーティ 01

 翌日。俺は施設へと足を運んだ。好きだと気が付いてから、どうにも美羽に逢いたくて仕方ない。 しかも惚れた女に振り向いてもらう方法がわからなくて困ってる、という情けない事態を引き起こしている。 大きな音を立てる錆びた門を開けて施設に入ると、子供たちの手厚い歓迎があった。 「今日はみやげがあるぞ」  これは、いわゆる賄賂的なやつだ。大人数でも食べられる高級クッキー詰め合わせを子供たちに渡すと、大喜び。ああ、美羽も笑顔で喜んでくれないかな。子供たちもかわいいから目の保養になるんだけど、やっぱ美羽のコロッケスマイルが見たい! 「王雅お兄さん! ごめんなさい、昨日は怪我させちゃって……」  今にも泣き出しそうな顔のリカに、俺は超優しいスマイルを湛えて言った。「俺は頑丈から平気だ。それよりリカ、お前に怪我なくて良かった」「王雅お兄さん……」「かわいいリカが怪我する方が辛い。もう元気だから気にするな」  ぽん、と優しく頭を撫で、俺は再びスマイル。 フッ、決まったぜ。 これで「王雅お兄さん優しい」→「ミュー先生、優しい王雅お兄さんと恋人になったらいいよ」なんてもてはやすに違いない。 女子はそういうの好きだろ。だからリカが俺を「超優良物件」として美羽に奨めてくれることを願う。 とにかく美羽に気に入られるには、先ず子供たちを手なずける! そうすればうまくいく!!  俺は美羽に渡すために持って来た花束を握り直し、施設のボロ窓に映った自分の姿を再確認し、髪型や服装が乱れてないかチェックして、仕事部屋へ向かった。 もうすぐ美羽に会えるんだ。それだけで浮かれてしまう。 扉をノックして「俺だ」と告げ、返事も聞かずに部屋に入った。「よお」「また来たの。随分暇なのね」 美羽は俺の方を見
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スマイル7 コロッケパーティ 02

 「まあ、今日のところはこのくらいにしておいてやる」  惨敗のような気もするが、まだまだこれからだ。こうやって通い詰めていると、俺に気持ちも傾くだろう。それに、子供たちから非常に有効な情報を入手したんだ。もうすぐ美羽の誕生日らしいので、これから彼女の好みや欲しいものをリサーチするんだ。  ぜったい、この俺が美羽のハートを射止めるんだ! 「また明日も来るから」「ここには来ないで仕事すれば?」「ちゃんとやってるよ。今、アメリカの案件も手掛けているんだ。すごいだろ」「そのまま向こうでずっと仕事すればいいのに」  にこやかに言われた。 くそっ……それは案に日本へ帰って来るなと言っているのか? 今に見てろよ!  というわけで翌日、またまた俺は施設に出向いた。今日は素晴らしい計画があるんだ。 俺のことをなんとも思っていないと言いのけた美羽も、これで俺のことを見直し、惚れること間違いなしの作戦を遂行する。  今日も子供たちが喜ぶようにと高級菓子の詰め合わせセットを持参した。門の前に立つと、予想どおり子供たちが集まってきた。「よお」「お兄さん、今日も来てくれて嬉しいです!」 みんなかわいいな。俺を慕ってくれるから、余計にそう思うんだ。「美羽はいるかな?」「ミュー先生ならお買い物に行きました。今日はコロッケの特売日だから、さっき買いに行ったところです」 よしきた! 今日はコロッケ特売日の日ということは事前に調査済。俺様が特別に仕掛けをしたんだ。きっと驚くに違いない。 俺は子供たちに手を振って、商店街へと歩き出した。いつも活気のある商店街だが、今日は特別静かだ。人通りもない。 商店街の入り口にバリケードが張ってあり、警備員が何人もいたがそのまま入った。
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スマイル7 コロッケパーティ 03

 「アンタ、本当に救いようがないバカね!! こんなことをしてもらっても、私は嬉しくない!」「なに言ってるんだ! コロッケいっぱい食べれたら、嬉しいだろ! 子供たちだって喜ぶ――……」   言いかけて彼女の顔を見て口をつぐんだ。美羽の頬が、涙でぬれていたから。 「王雅はなにもわかってない。商店街を買い占めて使えなくしちゃったら、近隣の方々はどこで買い物をすればいいの? お年よりも多い地域なのに、彼らの生活のことまで考えた?」「いや、そこまでは……」  なんで俺は怒られているんだろう。 「お金があれば生活は楽にはなるわ。子供たちに我慢をさせなくてすむけれど、お金で解決するやり方は、なにも産まないの。感謝、人を大切にする気持ち、毎日を生きていくことがどれほど素晴らしいかなんて、一生わからないわ!!」  一気にまくしたてた後、彼女は強引に涙を拭い、悲しげな瞳で俺を見つめて去っていった。  美羽はどうしてあんなに怒ったんだろう。 嬉しくないのかな。  それより、このコロッケどうするんだよ!!  露天に積み上げられたコロッケを見てため息をついた。どうやら、しくじったらしい。 しょうがないな。この大量のコロッケ、勝手に処分したらまた美羽に怒られそうだから、召使に頼んで、施設に届けさせよう。  美羽はなんで、俺に怒ってばかりなんだ。 俺は、お前のコロッケスマイルが見たいだけなのに。 どうして、泣くんだよ。 どうして、俺の気持ちわかってくれないんだ……。 好きな女ひとり振り向かすせることが出来ないってことは、金の力が無かったらただの無能で駄目男なのか、と 自信を失くしてしまいそうだ。 
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スマイル7 コロッケパーティ 04

「じゃ、一緒に作りましょ」 美羽は俺がムキになっても気にせず作業を促した。「作る? 誰が?」「王雅と私よ」「そうか。やっとその気になったか! 子作りなら喜んで――」  そう言い掛けた俺を、美羽は思い切り怖い顔で睨み付けた。「手、そこでよく洗ってね」  おお、怖いな。大人しくしていよう。  これ以上怒らせないように手を洗った。その間に、美羽が釜いっぱいに炊き上がった白飯を持ってきた。熱々の湯気が出ている。「私は別の準備があるから、おにぎりは、とりあえず一人で作っておいて。お手本見せるから、その通りにやってね。熱いから気をつけて」  美羽は子供たちに皿やいすを追加で運ぶように頼んでいた。 「お願いね、みんな」「はーい!!」  元気よく返事をする子供たちを見て、美羽は俺に向き直る。「王雅君はわかりましたかー? お返事が聞こえませーん」「わかったよ。イチイチうるさいな。やるって」  おっと。思わず嫌な返事をしてしまった。 イカンイカン。俺は最強の男だ。こんな程度で怒ったりしない紳士だ。  好きな女を手に入れるための試練だと思おう。 「始めるわよ」  美羽は見本を見せるため、水の入った碗に手をつけ、軽く手のひらを擦って濡らし、塩を入れた別皿に手をつけ、軽くすり込んだ。しゃもじで熱々の白飯を取り、その中にカツオと醤油で味付けしたものを入れると、さっと丸めておにぎりにした。 一瞬で美しい俵おにぎりの完成だ。 「やってみて」「簡単じゃねえか。見てろよ」  俺は美羽がやった通りに水で軽く手を濡らし、塩をすり込み、しゃもじで白飯を取って掌に乗せ――  
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スマイル7 コロッケパーティ 05

 「美羽、おにぎり作るのうまいな。マシーンみたいだ」「こんなの慣れよ。毎日子供たちのご飯作ってるから」「毎日大変だな。普通もっと遊んだりしたいとか思わねえの?」「思ったこともないわ。私がここを空けたら、誰が子供たちの面倒見るのよ」 美羽の心の中は、いつだって施設の子供たちで占められている。「前から聞きたかったんだけどさ、子供たちもいつかはマサキ施設を出て行くだろ? お前はずっとひとりじゃねえか。淋しくないの? 恭一郎もいなくなったわけだし」「残念ながら」美羽は俺の方を真剣に見つめた。「ここに入ってくる子供たちは、後を絶たないの。親に捨てられたり、虐待されたり……理由は色々あるわ」  美羽はおにぎりに視線を落として言った。 「本音を言えば、この施設が無くなるのが理想よ。子供たちが両親の元で暮らせるんだもの。そんな幸せなことって無いわ」「両親揃っていたら幸せってのは、違うぜ」「どうして?」  ――両親揃って健在でも、家に寄り付かない場合もある。子供のころ、俺はとても淋しかった、と、のどから出かかった言葉を慌てて飲み込んだ。  「どうしてって……両親揃っていても、家に居づらいこともあるし。虐待とかもあるだろ」  俺の言葉に、美羽は苦しそうに顔を歪めて目を伏せた。 「王雅の言う通りね。だからかな。子供たちが幸せだったら、私も幸せだって感じるのは」「そんな風に過ごしていたら、あっという間に年寄りになるだろ」「いいのよ。子供たちに囲まれておばあちゃんになれるんだったら、嬉しいわ」「でも、ワケアリの子供がいなくなって、施設に来る子供がいなくなったら……お前、ひとりで辛い思いするだろ」「かまわないわ。だって――」そう言って、美羽はとても嬉しそうな顔で笑った。「それ
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