「じゃあ私たち、おんなじ気持ちね。|何《・》|も《・》|か《・》|も《・》|違《・》|う《・》|け《・》|ど《・》|お《・》|ん《・》|な《・》|じ《・》|気《・》|持《・》|ち《・》、今はそれだけでいいと思えるの。 だって私たちまだ子どもなんだから! 政治のことなんて知らないわ! そんなの大人にやらせておけばいいのよ。 私たちはただ一緒に遊んで、過ごして、どうでもいい、くだらないお話でもしていましょう?」 今まで自分は何をするにもミルヒシュトラーセ家の人間として振る舞うことを、こころの何処かに|留《とど》めながら行動していたから、なんだからこころがフワリと軽くなった気がした。 「……はいっ!」 ラアルさまが少し足を広げて、その間をポンポンと叩いて、わたくしを呼ぶ。わたくしはそれに答えて、その間に座る。 「……王女が足を開くなんてだらしないってお小言言われちゃうかしら?」 「どーでもいいですよ!だってわたくしたちは今は、家なんて関係ない、“ただのアイ”と“ただのラアルさま”なんですから!」 ラアルさまが心底|愉快《ゆかい》そうコロコロと笑う。 「そうね。そうだったわね……。ありがとう、アイ。 ……私は前の学校である親友がいたの。 その娘と私が出会ったのは――」 ◆◆◆ 「――そうして、私はボロボロであの娘とお揃いだった『チグ神礼賛』を捨てて……そうやって私とあの娘は決別したの。 あの娘の言葉は許せなかったし、それを認めると私の中の……人生を貫く信念を穢すことになる。お母様の言葉を嘘にしてしまうことになる。そう思ったの。……そう思ったから、あの娘の意見は認められなかったし、謝ることもできなかった。 ……でも今になって思うの。私は“神学校の聖女”なんて呼ばれてい
آخر تحديث : 2026-06-04 اقرأ المزيد