こう思うとアイツほんとうにうるさかったな。 やっぱり一発入れとけばよかった。 「……僕は……!」 「は!……はい!」 「……君のことが……き、君の力になりたいんだ。……君は大切な――」 あぁ……意気地なし。 「――と、友達、だから。」 花のように|咲《わら》う愛しき人。 「……ありがとう、ございます。 クレくんもわたくしにとって大切な――」 もし気持ちを伝えればこの笑顔を壊してしまうかもしれないなら、まだ|暫《しばら》くはこのままでいいかな、なんて……言い訳かなぁ? 「――“お友達”ですよ。」 ◇◆◇ アイがちゃんと病院で|湯浴《ゆあ》みをして、|愛するもの《リーべー》医者の検査を受けてもうすぐ退院という頃、アイの|ゲアーター《あに》と|エゴペー《あね》が見舞いに来た。 「アイちゃ〜〜ん!!」 「わわ!」 エゴペーに思い切り抱きしめられて、アイは目を白黒させる。 「アイ、ここに見舞いの食いモンとか置いとくぞ。」 逆にゲアーターは至って冷静だった。 ……見かけ上は。 ――彼のこころは誰にも分からない。 「アイちゃん……怖かったね……もう大丈夫だからね……!痛いところはない?」 「……あ、あ〜……もう大丈夫ですよエゴおねえさま。おにいさまとおねえさまが助けにきてくれたおかげです。……ありがとうございます。」 エゴペーはそれでもアイを離さない。 「……アイ、もうすぐ学校に戻れんだってな? よかったな。」
آخر تحديث : 2026-06-13 اقرأ المزيد