All Chapters of 再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~: Chapter 121 - Chapter 130

150 Chapters

1 あなたを信じてる

瑞の部屋のインターフォンが鳴った。モニターを見て驚いた。 「お、小川先生……だよ」 2人で食事の準備をしていたところに、突然の思わぬ訪問者がやってきて、途端に瑞の顔色が変わった。それにしても、どうして小川先生がここに? 「俺が出る」「えっ……あ、うん」 ロビーのオートロックを解除したら、小川先生が部屋の前まで上がって来た。 ドアを開けたまま話す2人。 「瑞先生、こんばんは」 「どうしてここに?」 瑞と小川先生の声が、部屋の奥に隠れている私にも聞こえる。 この状況を、「隠れている」と表現するのが悲しい。 「今日の資料、持ってきたの。必要だろうと思って」 「この資料は、前に僕ももらってる。小川先生にわざわざ届けてもらう必要はない」 「で、でも、私……瑞先生に会いたくて。だから……」 えっ…… 瑞に会いにわざわざマンションまで来たというの? 先生が瑞を好きなのはわかるけど…… その時、私の手が何かに当たり、ガタンと大きな音を出してしまった。 思わず2人の視界に入ってしまい、心臓が止まりそうになる。 だって…… そこには、瑞に抱きつく小川先生がいたから。 瑞は、すぐに先生を自分から離した。 今の小川先生の顔は、信じられないくらいの驚きで満ちていた。 「あっ……え!? どうして? どうしてあなたがここにいるの? ここは瑞先生の部屋よ!?」 「小川先生。この前も話したけど、俺は愛莉が好きで、今は一緒に住んでる」 瑞は、言葉を選ばず、ストレートに話してくれた。 「そ、そんなバカな! 一緒に住んでるなんて、私、聞いてないわ」 怒りをあらわにし、かなり取り乱しているように見える。 「俺達が一緒に住んでいることをわざわざ君に言う必要はないだろ?」 「そ、それは……。で、でも、私は認めない! あなた達はお似合いじゃないと言ったはずよ」
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2 あなたを信じてる

「もう……いい加減止めてくれないか。俺達は愛し合ってるんだ。ずっと一緒にいたいと思ってる。君に心を移すことは無い。どんなことがあっても」「ひどい。瑞先生は、私の気持ちを踏みにじるのね。私がどれだけあなたを必要としているか、わからないの? 私をフルなんて、そんなの……絶対許せない。絶対、後悔するわよ」小川先生の形相は、美人が台無しになるくらい歪んでいた。もちろん、瑞を好きな気持ちはわかるし、こんな言われ方をするのはつらいだろうけど……でも、私も、逃げないでちゃんと言っておきたかった。「小川先生、私は瑞のことが好きです。確かに、まだまだ自分に自信はないですけど、それでも、大切な瑞とこれから先もずっと一緒にいたいって思ってます」「はぁ? あなた達が2人でいる姿なんて見たくなかった。こんなの最低よ!」「君は素晴らしい医師だ。その腕は、俺も信頼してる。だから、俺達には構わず、君と一緒に病院を守っていける男性を探してほしい。それが君のためだから」「な、何よ! 2人してバカにして! もう好きにすればいい! こんな低レベルな女を選ぶあなたなんか、私の方から願い下げだわ!」そう吐き捨てて、小川先生は出ていった。まるで、嵐のように――「愛莉、すまない、嫌な思いをさせて。でも、小川先生の言葉は絶対に気にするな」「うん、大丈夫。私は瑞を信じてるから。ただ……瑞は、小川総合病院でこれから頑張っていくのに……こんなことがあったらやりにくいよね」「俺は、患者さんのための医師であって、医師同士のいざこざなんて関係ない。坂井先生とも、小川先生とも、ちゃんとやっていくから。愛莉はそんなこと心配しなくていい。それより、本当に……俺のことを信じてくれ。いいな?」瑞は、優しく微笑んだ。私も、それに答えるように笑顔でうなづいた。「お腹空いたな。今日は鮭のホイル焼きと茶碗蒸しだろ。俺の大好物、早く食べたい」「うん、そうだね。もうすぐできるから」瑞の言ってくれたように、小川先生のことは気にしない。大丈夫、私は瑞を信じてればいいんだ。
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3 あなたを信じてる

きっと、男性のことを信じるって、本当はすごく難しい。信じていたはずの元カレにあんな風に裏切られるなんて思いもしなかったから。 でも、瑞のことは…… これから先も、ずっとずっと信じていたいって思うし、ちゃんと信じられるよ。 あなたは、こんなにも優しくて誠実な人だから。 その時、背中に瑞の体温を感じた。とても温かくてホッとする。 「今度、2人で鎌倉に行こう。久しぶりにゆっくりしたい。どう?」 「本当? 嬉しいよ。 鎌倉、行きたい! 家族にも会いたいし。しばらく会えてなかったから」 「ああ、そうだな。家族にも会おう。今から楽しみだ」「うん、すごく楽しみだね」 瑞の腕に抱かれると、深い愛情に包まれてる気がして「こんなに幸せでいいのかな」って、思える。 今まで、いつも1歩引いて何かを見ていた。 でも、もうそんな日々とはさよならしたい。 瑞と一緒にいられるキラキラした毎日を、ちゃんと真っ直ぐに見て、笑ったり泣いたり、感動したり…… 全ての瞬間の幸せを、大好きな瑞と分かち合いたい。 2人で前に進んでいきたいんだ。 今、私ね、瑞のおかげで生きてる喜びをいっぱいいっぱい感じてる。 だから、これからもずっと……一緒にいてね。もう、絶対に離れたくないから。
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1 未来を決めた日

鎌倉の街並みに射し込む、昼間の穏やかな日の光。とても良い天気で、気分も軽やかだ。私達は……久しぶりに地元に戻ってきた。幼なじみとして過ごしたこの場所に――明日、両親に会えるのも嬉しいけど、今日は瑞といろいろ観光して、温泉旅館に泊まれるのも楽しみだった。鎌倉は、有名な寺院も多く、風情のある町。由比ヶ浜、湘南などの海岸も人気のスポットだ。七里ヶ浜から稲村ヶ崎までの海岸線を歩くのも好きで、天気が良ければ遠くに富士山や伊豆大島などが一望できる。子どもの頃、たまに瑞と出かけて、そこから沈む夕日を眺めてた。ゆったりと時間が流れる中での、黒とオレンジのコントラストがとても綺麗で。夕日が落ちるに連れ、オレンジの層が濃くなって……それはだんだん黒の世界に吸い込まれていった。つらいことや嫌なことがあっても、その神秘的な光景と、瑞の温かい言葉で、私はいつだって立ち直れた。もちろん、鎌倉には他にも素敵な場所がたくさんある。私達の住んでいた西鎌倉辺りには江ノ島があり、たくさんの観光客が訪れていた。***私達も、日が落ちた頃に、久しぶりに江ノ島に行ってみた。「うわぁ、素敵だね」「そうだな、ここにはよく2人で来た」湘南のシンボルである江ノ島シーキャンドル。名前の通り、ロウソクみたいな形をした展望台があって、その隣にある南国のムード漂う植物園にもよく足を運んだ。四季折々の植物や花を楽しめて、時間を忘れてワクワクしながらそれを鑑賞した。思い出がいっぱい詰まった私の大好きな場所。そこで、秋の一定期間だけ、たくさんのキャンドルが灯るイベントが行われ、毎年瑞と見にいってた。約1万基の様々なキャンドルが苑内に飾られて、色とりどりのガラスの中で揺らめく光が、見る者の心を温かくした。まるで万華鏡を覗いているような、キャンドルの幻想が織り成す魔法のような空間。
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2 未来を決めた日

「キャンドル、改めて見たらこんなに綺麗だったんだね」 「俺は……これを愛莉と見たかった。幼なじみとしてじゃなく、恋人として」 素敵なセリフに胸がキュンとする。 「俺達、幼なじみ歴が長かったから……早くそこから卒業したかった。だから今日はここに一緒に来れて……夢が叶った」 ちょっと照れたように笑う瑞。 夢が叶ったなんて…… そんなことを「夢」だと思ってくれてたことが、すごく嬉しい。 私は、すぐ隣にいる瑞の手の温もりを感じながら、ライトアップされたシーキャンドルの展望台に上がった。 「うわぁ~。すごく素敵。キラキラ輝いてるね」 そこからは、数え切れない程たくさんのキャンドルを見下ろすことができる。 眩いばかりに輝く無数の煌めきが、幻想的な世界を作り出している。 「ああ、とても綺麗だ」 「私、ここにこれて良かった。こんなにも美しい光景をまた見ることができて……」 「なあ、愛莉」 「ん?」 瑞は、優しい眼差しで私を見つめた。 「俺達、結婚しよう」 えっ…… 「俺は、愛莉と夫婦になりたい。俺の奥さんとして、一生、側にいてほしい。必ず、お前を幸せにするから」 心からの愛情がこもったそのセリフ。 私の瞳には、喜びに満ちた涙が滲んだ。 頬をつたっていくつもこぼれ落ちる雫。 「本当に……本当に私でいいの? 私には何も無いよ」 「何もないなんて言うな。俺には、愛莉が全てだ。愛莉がいい。愛莉じゃないとダメなんだ」 「……恥ずかしいよ、そんなに名前いっぱい呼ばれたら」 赤面してるよね、きっと、私。 「好きな人の名前は何回でも呼びたい。愛莉の答えは?」 私の顔を覗き込みながら瑞が訊ねる。 「ち、近いよ……」 瑞は、私の答えを待ってくれてる。 結婚って、正直まだよくわからないけど、でも…… やっぱり、私にはこの人しかいないって思えたから…… だから、私は言ったんだ。 「こんな私で良かったら……よろしくお願いします」 って。
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3 未来を決めた日

「愛莉……嬉しいよ」 瑞は、そう言って私を抱きしめた。 「む、向こうに人がいるから恥ずかしいよ。離して」 「もう少しだけこうしてたい。愛莉が俺を選んでくれた瞬間を噛み締めたい」 瑞…… 「離して」なんて言ったけど、そうやって周りを気にする以上に、私も、瑞といられる嬉しさの方が勝っていた。 「愛莉、左手出して」 耳元で瑞が囁く。 瑞は、そっと差し出した私の左手に、小さな箱から取り出した可愛い指輪をはめてくれた。 薬指に、ゆっくりと…… 「瑞……嬉しい」 「似合う、すごく」 「本当に……ありがとう。何だか胸がいっぱいだよ」 「指輪のサイズ変わってなかったんだな。お前が高校生の頃に言ってたサイズで作った。太ってて、サイズが変わってなくて良かった」 意地悪そうに微笑む瑞。 「ひど~い、太ってないよ……って、本当はちょっとだけ太ったけど。でも、ちょっとだけだよ」 2人で笑ってるこの感じ、やっぱり好き。 「瑞、私……幸せだよ」 「俺も。ずっと一緒にいような」 「うん、ずっと一緒に……いたい」 キャンドルの光は、あと数日間、このまま輝き続ける。 その美しい輝きは、訪れる全ての人々を癒してくれるだろう。 私達をそうしてくれたように―― プロポーズの余韻を残したまま、しばらくその光景を眺め、名残惜しむように、私達はそこから近くの温泉旅館へと向かった。 *** 着いてすぐに荷物を置き、源泉掛け流しの温泉に入った。少し体が冷えていたから、ポカポカして最高に気持ち良かった。 十分温まってから部屋に戻ると、瑞が待っていてくれた。 「温泉、露天風呂もあったし、気持ち良かったね」 「ああ、そうだな……」
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4 未来を決めた日

瑞? ちょっと、ソワソワしてる? 「どうかした?」 「愛莉、お前に渡したいものがある」 「え、何?」 さっき指輪はもらったのに…… 瑞は、隣の部屋に何かを取りにいき、すぐに戻った。 「はい、これ」 「嘘……本当に?」 私の前に差し出されたのは、綺麗にラッピングされた赤い薔薇の花束だった。 「ずっと車のトランクに入れてた」 恥ずかしそうにネタばらしをする瑞。 年上の男性が唇を噛んで照れてる顔、ギャップでとっても可愛い。 私は、その花束を受け取って、思わず薔薇の数を数えた。 ちょうど11本―― 「こんなことするなんて、ズルいよ……」 「言ってたよな、11本の薔薇の花言葉」 「えっ……私、そんなこと瑞に話したかな? もしかして、それも覚えてたの?」 「ああ。難しい花の名前以外は、何だってちゃんと覚えてる」 瑞の優しい想いが胸に迫り、感動で胸が熱くなる。 「私のこと、そこまで大切に想ってくれてたんだね。いやだ……また涙が……」 止まらないよ……嬉し涙。 こんなこと、まさか自分がしてもらえるなんて夢にも思ってなかった。 花を贈られるって、こんなにも嬉しいんだね…… 11本の薔薇の花言葉。 それは、 「最愛」 あなたを最も愛してる。 私も…… 瑞と同じ気持ちだよ。 「俺、ずっと前から思ってた。お前とならどんな困難も乗り越えられるって。だから、これから先、いつも俺の側にいて俺のことだけ見ててくれ。あと、絶対に俺より先に死ぬな。万が一、万が一、愛莉が病気になったら……その時は必ず俺が治してやるから。だから何も心配するな。俺を信じて着いてきてくれ……一生、守るから」 愛情に満ち溢れたセリフ。 お医者さんの瑞がいれば、安心だよ…… 私、今、宇宙一幸せだよね。 きっと、この瞬間は、他の誰よりも―― 「ありがとう。私も、瑞を愛してる。本当に、大好き」
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5 未来を決めた日

瑞の熱い抱擁。 私はこの人の彼女であり、婚約者なんだと、ギュッとされて確信する。 甘くて情熱的な夜が…… また、始まる。 一刻も早く、お互いの肌の温もりを確かめ合いたい。そんな感情が2人を支配するみたいに、敷いてあるお布団の上で、瑞は私の浴衣の帯から上を一気に脱がせた。 ブラをつけていない私の胸が、一瞬にしてあらわになる。 私も、瑞の浴衣をつかんで、肩から滑り落とした。 目の前に現れた美しい胸板が、最高に私の胸をドキドキさせる。 そして、何度も繰り返される濃厚なキス。 舌の絡まる感触だけで、体中が痺れ出す。 胸から優しく愛撫され、その後も止まることなく続く瑞の攻め。 たまらずどんどん敏感になるこの体。 「瑞……私って……ふしだらな女かな? すごく……瑞が欲しくてたまらないの。こんな女、嫌い?」 「まさか、嫌いなわけない。俺は、この信じられない程感じやすい体、お前のエロくて可愛い声、全てがたまらなく好きだ。ずっと変わらずにこのままでいて……いや、もっと淫らでもいい」 「瑞……嬉しい。私、こんな自分が恥ずかしくて、嫌われちゃいそうで心配だった」 「嫌うわけないだろ。俺がどれだけお前のことを愛してるのか、全然わかってない。愛莉の体はもちろん、大切なお前の心も……全部全部、どうしようもないくらい大好きだから。お前を誰にも渡さない。絶対に」 そう言って、私の敏感なところを舌を使って愛撫した。とってもいやらしい舐め方で…… 「瑞……こんな私を愛してくれて、本当に……ありがとう……あっ、ダ、ダメだよ……そんなに激しくしちゃ……すぐにイッちゃう」 自然に大きく息が漏れる。 喘ぎ声を恥ずかしく感じる余裕はない。 瑞は、私の気持ち良いところを全て覚えたの? 「このままどうなってもいい」って、瑞に触れられる度にそう感じるよ。 気持ちよくて、我慢できなくて、たまらない。
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6 未来を決めた日

瑞にされるまま、嘘みたいに感じ過ぎて、また、あきれる程淫らな声を出してしまう。 そして…… 私は、瑞の舌に愛撫されたまま絶頂を迎えた。 余韻が残る体は当然まだ痺れたままなのに、容赦なく今度は指で攻められる。 「はあんっ、そんなに動かしたら……ああっ、いっ、いや、激しくしないで、またイッちゃうからダメっっ!」 私の中は、指が挿入されてからまだ何分も経っていないのに、ぐちょぐちょと水音を立てている。 どうしようもないくらい愛に満ちたその粘液。 その音は、毎回とてもいやらしく私の耳に運ばれる。 「はしたなく、こんなにも濡らしてしまった」なんて恥じる心は、私の中にはもう存在しない。 「止めない、何回でもイかせてやるから」 「あぁっ、もう……ダメぇ、はぁっ、イッ、イッちゃう……うぅっ、ああっ!!」 1本じゃ飽き足らず、入り込んできた2本の指に攻めたてられ、私は、再び突き抜けるような絶頂に導かれた。 そして、瑞とひとつになった時、私の悦びは最高潮に達した。 嬉しくて、また、涙が溢れる。 「愛してる。ずっとずっとこうしていたい。愛莉の中に入ってる感覚……たまらなく好きなんだ」 「温かいよ、私の中にいる瑞は。私も、ずっと……こうしてたい。本当に私は幸せだよ、すごく幸せ」 「俺も」 セックスはただの行為じゃない。 お互いの愛の深さ、本当の想いを確かめるものなんだと、改めて実感する。 瑞と抱き合い、向かい合わせになる。 恍惚とした表情、目と目が合うだけで、その愛おしさに気づく。 ひとつになったまま、キスを繰り返す。 甘くて激しいキスは、私の体をまだまだ燃え上がらせる。 密着する腰を両方の手で掴み、瑞は私の体を上下に動かした。 それに合わせて私も動く。 そのスピードは、徐々に加速し…… 「ああ、瑞……私、もう……」 「俺も……愛莉の中、気持ち良過ぎる」 「一緒にイキたい」 「愛莉……愛してる。可愛い……よ」 「う、嬉しい……はぁっ、瑞……ああっ、もう……ダメっ……あ、愛し……て……る」
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7 未来を決めた日

私達は、お互いに最高の瞬間を迎えようとしている。私のうつろな瞳は、快感に満ち溢れた瑞のあまりにも美しい顔を捉えた。 これから先も、私は瑞に抱かれたい。 こんなにも気持ち良くしてもらえるのは、他の誰でもない「私」だけ。 大人の快楽に満ちた世界にゆっくりと落ちていく2人…… 深く、深く、どこまでも、深く―― もう、誰も私達を止めることはできない。 次の朝―― ほぼ同時に目を覚ました私達は、お互い何もつけていないことに、ちょっと照れてしまった。 「おはよう、愛莉」 「瑞、おはよう」 名前を呼び合いながらの挨拶なんて普通のことかも知れないけど、私にはとても幸せなことだった。 そんな喜びを感じながら、私達は、美味しい朝食を食べて、旅館を後にした。 あちこち回って、昼前に、昔よく行ってたピザの店にも立ち寄った。味も以前と変わらず、最高に美味しいマルゲリータが食べられて満足だった。 お腹も満たされ、いよいよお互いの両親に会いに行く時間になった。 瑞の両親が経営している病院の院長室。 そこで、瑞のお父さんとお母さんが待っていてくれた。 まずは久しぶりの再会を喜び、それから、瑞が結婚の報告をした。 さすがの瑞も、ちょっと緊張してるみたいだ。 「まあ! 何て嬉しいことなの! 愛莉ちゃんがお嫁に来てくれるなんて、私達は最高に幸せ者だわ。瑞、絶対に愛莉ちゃんを泣かしたらダメよ! こんな可愛い子、泣かしたらお母さんが許さないからね!」「わかってるよ。泣かしたりしないから」 「瑞、良かったな。父さんも嬉しいよ。愛莉ちゃんと瑞は本当に仲が良かったから、こんな風に結婚の報告が聞けるなんて感無量だよ」「本当よね。瑞が愛莉ちゃんと……こんな嬉しいことはないわ」 幼なじみの頃から、ずっと私のことを可愛がってくれてた、とても優しい瑞の両親。 反対されたらどうしようって、すごく心配してたけど、こんなにも喜んでもらえて何だかホッとした。「愛莉ちゃん、瑞のことよろしく頼むよ」「はい。私が小さな頃からおじさんとおばさんには本当に優しくしてもらいました。そのことは今も忘れていません。これからは、おじさんとおばさんのことは、お父さんお母さんとして大切に思っていきます。本当に……どうぞよろしくお願いいたします」私の言葉を聞いて、おばさんは目頭を熱くした。
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