「そうだな。その花がさ、僕にすごく元気をくれて、毎日見てた。でも、一生懸命僕を元気にするために咲いてくれたのに、名前がわからなくて。退院してから図鑑とかで調べたけど、珍しい花だったのか結局名前がわからなかった。それからは、気づいたら花の名前とか花言葉とか積極的に覚えるようになったんだ」「そうだったんだ。普通、花の名前なんて気にしないもんね。私なんて、今でも花の名前は全然わからない」「まあ、興味がないとなかなか覚えられないよ。花ってさ、人間に比べたら一瞬の命だから。せめて名前を覚えたり、ありがとうって言ってあげたいんだ」「賢人……私ね、賢人のそういう優しいところ、すごく……」「ん?」「……あのね」「……うん」「私、賢人が好きだよ。高校時代からずっと、今も」「……えっ、みさと?」「私、明日から半年間留学するの。パリで、いろいろ洋服とか勉強したくて。もちろんモデルも続けてく。事務所もOKしてくれたから。だから、その前にずっと胸に秘めてた想いを賢人に伝えようと思って。後悔したくないから。ねぇ、賢人、もし良かったら、私と――」突然の思いもよらない告白に動揺してる。学校で1番人気のあったみさとが、こんな僕を想ってくれてたなんて全く気づかなかった。「……みさと。お前はすごいよ。世界で活躍するモデルになれるかも知れないな。応援する、絶対に。だけど……僕にはずっと想ってる人がいるから。せっかく言ってくれたから、僕も正直に言う。今、一緒に働いてる先輩のことが好きなんだ。だから、ごめん。みさとの気持ちには応えられない。時間があればもっとゆっくり丁寧に言いたかったけど、出発、明日……だもんな。向こうで、体に気をつけて頑張ってほしい」「……」「……みさと?」「……」「ごめん、僕……」「あ、ありがとう」「えっ?」「……ありがとう。ちゃんとフッてくれてすっきりした! 最後に自分の想いを言えて良かったよ」「……本当にごめん」「いいの、いいの。向こうで恋人でも作ろうかな、私、結構モテるんだからね」「……だろうな、みさとは本当に美人だから」「……や、やだ、賢人……そんなこと言われたら……嬉しくなるよ」少し目に涙を溜めているみさと。正直、とても心が痛む。みさとは大事な……友達だから。「……頑張って。本当にずっとずっと応援してる。僕にはそれしか言
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-01-30 อ่านเพิ่มเติม